Foveonセンサーの開発は難航か
期待されているシグマのFoveonセンサーですが、半導体不足などで開発が難航している可能性があるようです。シグマへのインタビュー記事でFoveonセンサーに関する話題も触れられていますので、その記事をみてみましょう。
実際には、第一段階は画素構造のプロトタイプです。そして第二段階は最終製品と同じセンサーサイズの画素になる(しかしセンサーサイズはとても小さい)。
プレスリリースでは第二段階の過程にあると述べていたが?
残念ながらプロトタイプをまっている。私たちのパートナーは、現在、プロトタイプを製造している。ご存じの通り、半導体メーカーは現在とても忙しい。そのためわずかに遅れている
シグマのFoveonセンサーの開発状況はあまり良い状況ではないのかもしれません。
まずFoveonセンサーについてどのように記述されているのか要約したものを以下に引用します。
- Foveonセンサーは数年前に始まりカリフォルニアのチームで運営されていた
- うまくいかなかったので主な作業を日本に移した
- 半導体メーカとの共同作業を行っている
- 第一段階は画素構造のプロトタイプの作成
- 第二段階は小さなセンサーによるプロトタイプの作成
- 現在は半導体メーカから第二段階のプロトタイプを待っている
これがこれまでのFoveonセンサーの開発の流れとなっているようです。
現在は小さなセンサーのプロトタイプ待ち
記事によれば、Foveonセンサーは1画素でのプロトタイプの作成が終わり、第二段階の状況にあるようです。これは、小さなサイズの半導体に複数の画素を設定して、実際のセンサーと同じような状況で満足に稼働するかどうかというものをテストしているのだろうと思います。
例えば飲食店ですと、まずは単品で料理を作って味を確認し、それが美味しかったら、その次には大容量で作って同じ味ができるかどうか確認するといったことに近いのかもしれません。まずは1画素で作って、あとはその画素を増やしたものを作成して期待通りの性能を発揮できるかどうかということなのだろうと思います。
いまのところ第一段階をクリアしているということで、1画素レベルでは成功しているのは朗報といえるかもしれません。ただし第二段階の実際にイメージセンサーとしてはプロトタイプができていないということで、そこで立ち止まっている状況のようです。
半導体不足などの影響で、半導体製造メーカが新製品の開発にリソースをまわせないということもあるのかもしれませんが、シグマにとってはもどかしい状況になっているのは間違いないようですね。
もし、このセンサーが開発され実用化されると、使用できる場面は限られるかもしれませんが、一定の需要はあると思いますしカメラ業界を一変させるだけのポテンシャルはあると思いますので成功を期待したいところです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
勝手なことを言いますが、儲かるほど売れるのでしょうかね、Foveon? 他に影響なければよいですが、どうもシグマは元気がないと思います。価○.comで、Eマウント&メーカーをタムロンとシグマでソートすると、タムロンのズームばかりが上位です。
Foveonの熱狂的なファンたちは何年でも待って幾らでも買うんでしょうけど、ビジネスとして成功するかはどうなのか。Lマウントの起爆剤にはなり得ない気がしますね……ターゲットがあまりにニッチ・マニアックなので。
原理的な偽色排除は凄いですが、世間は今その偽色をソフト的に抑えるのが主流で、普通に見る分には何の問題もないレベルまでとっくに達しています。パナが画素欠損無しにこだわり続けるのと同じ臭いを感じます。
空気感まで写すって謳い文句も今やあちこちで聞く上、結局SNS公開したら圧縮などがかかって劣化するわけで。
自己満足の点では最高で、自己満足こそが大事な趣味だとは思います。その辺、非上場のシグマゆえにできることでしょうね。買うかは別として、頑張ってほしいです。