キヤノン 30-600mm f/4-8の特許
・焦点距離 30.50-300.00-585.00mm
・f値 4.00-6.76-8.00
・半画角 35.35-4.12-2.12度
・像高 21.64-21.64-21.64mm
・レンズ全長 309.33-427.20-489.09mm
・バックフォーカス 29.33-69.05-102.45mm(当サイトの解釈です)
-特許情報プラットホーム
キヤノンがフルサイズミラーレス用の30-600mmレンズの特許を出願していることが明らかになりました。なお、審査請求はされていないので、いわゆる防衛的な特許ということになると思います。
まず、このレンズですが、像高が21.64mmですので、フルサイズ用のレンズということは確定です。さらに広角側のバックフォーカスも短いので、少なくとも一眼レフ用のレンズではありません。なのでミラーレスカメラや、業務用のビデオカメラのレンズの特許の可能性が高いのかなと思います。
特許の目的として、高倍率ズームでありながら高い光学性能があり、そして小型化することを目的としているようですが、最も長いときにはレンズの全長が50cm近くになりますので、静止画用としてはちょっとあり得ないサイズなのかなとも思います。
放送用のズームレンズか?
この特許からまとめると、レンズとしては、30-600mm f/4-8というレンズになり、広角端はちょっと暗いという印象ですが、望遠端は600mmでありながらf/8なのでこちらは高倍率ズームとしては明るいのかなとも思いますね。
そうなるとフルサイズセンサー搭載の放送用、業務用のレンズの可能性が高いのかなと思うのですがどうでしょうか。まあ、ミラーレスでも映画の撮影などで利用される可能性があるので、そういう意味ではミラーレス用のレンズという可能性もあると思います。
それでも30-600mmというのは完全にほぼすべての画角をカバーできますし、f値も超高倍率にしてはそんなに暗くないので面白いレンズになりそうですよね。どのような形で発売されるのか気になります。
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コメント
コメント一覧 (2件)
望遠端が600mmでズーム比が20倍もあるレンズは珍しいですね。
市販されたら初めてかもしれません。
特許出願と審査請求の有無について分かりにくいので知っている
範囲で記しておきます。
特許申請の審査請求の時期についてについては出願年に審査請求
するのは20%程度です。
一番多いのは審査請求期限の3年後で25%程度、審査請求される
特許件数は全出願数の75%程度です。
尚、特許出願の書類は出願時に未請求であれば出願後に審査請求しても
未請求で訂正されません。
今時、防衛特許は希かも知れません。
手の内をすべてさらけ出して権利が発生しないと言う事で他社は
同様の特許を出願することは出来ませんが当該特許申請の発明を
自由に使って製品を作ることが出来てしまいます。
また、競合会社に開発能力を知られてしまいます。
尚、審査請求期限までに製品化の予定がなかったり陳腐化して
しまえば審査請求はしませんが。
尚、キヤノンでも2019年出願のDPCMOS裏面照射センサーは出願と
同時に審査請求はしていましたので案件によると思われます。
キャノンは意欲的ですが、個人的にはフルサイズは現在でも持っていないし、やはりでかいので、勝手言いますが、他社にAPS-CやMフォーサーズで出して欲しいです。といっても18-300、12-200もすでにあるので(センサーが違いますが、ニコンにはP1000の4.3-540mmf2.8-8、ソニーには8.8-220mmf2.8-4がありますが)、18-500なんてどうでしょう(妄想です)。ただやはりつけっぱなしには大きすぎると思ってしまうので、タムロンにAPS-Cで50-400mm辺りをやはりお願いしたいですが(そしてMフォーサーズ?にも)。。。。