ニコンの次の望遠レンズの仕様は?
ニコンが10月に新レンズロードマップを公開しました。そのときに一緒の公開されたのが、下記の画像です。
すでに発売/発表されているレンズは、レンズの製品画像として表示されていますが、まだ発表されていないレンズについてはシルエットのみが表示されている状態になっています。たぶん、モックアップが代わりに置いてあるか、合成してあるのだと思います。
また、ニコンは以下のようなロードマップ画像を公開しています。画像クリックで拡大します。
シルエットになっているレンズと、上記のロードマップで発売予定となっているレンズの情報はもちろん一致していて、それらをまとめると以下のようなレンズが発売される予定となっていることがわかります。
・85mm S-Line
・400mm S-Line
・600mm S-Line
・800mm S-Line
・薄型単焦点 26mm
・薄型単焦点 24mm DXフォーマット用
・12-28mm DXフォーマット用
・200-600mm
焦点距離と、フルサイズ用(FXフォーマット)かAPS-C用(DXフォーマット)か、またはS-Lineかそうでないかはわかるのですが、肝心な開放f値まではわかりません。
望遠レンズの開放f値を計算したという記事
それでは実際にどのようなレンズとして発売される可能性があるのでしょうか。それを予想している記事があります。具体的には上記のレンズのシルエットの口径を、すでに発売されレンズの全長や口径がわかっているレンズから計算して求めてみようという面白い試みです。
計算的には以下のようにして求めているようです。
・発売されている400mmのレンズは開放f値がf/2.8で、レンズ前面の直径が143mm
・600mmレンズはf/4でレンズ前面の直径が150mmのである可能性が高いことがわかっている
これらからシルエットのレンズ前面の直径を計算して、その直径から求められる開放f値を計算してみると以下のようになるとしています。
・800mmのレンズ前面の直径は124mmか125mmになる。つまりf/6.3になる可能性がある(驚くべきことだ)
・200-600mmのレンズ前面の直径は100mmになる。つまり、望遠端ではf/6.3になる可能性がある(驚くことはない)。
・400mmレンズの前面直径は95~100mmになる。つまりf/4.5またはf/4のいずれかになり、後者のほうが可能性が高い。
ということは、まとめると以下の望遠レンズが発売される可能性が高いと考えられるということになります。
・400mm f/4 S-Line
・600mm f/4 S-Line
・800mm f/6.3 S-Line
・200-600mm f/**-6.3
これらの情報が正しいとして、という前置きで以下の話を。
400mmはf/2.8とf/4がそれぞれあってもおかしくないので、f/4であってもいいのですが、f/4でもS-Lineということです。なのでf/2.8が発売されるとして、そのレンズより多少は安くなるのでしょうが、それでも廉価な製品にはならない可能性が高いです。次の600mm f/4は妥当なところだと思います。200-600mmは非S-Lineレンズですので開放f値ぐ暗くても不思議ではありません。その分、お求めやすくなっていると思います。
ただ800mm f/6.3というのは驚きがあるようですね。キヤノンやニコンの一眼レフ用の800mmレンズはf/5.6でしたので少し暗くなっていることに驚きがあるのかもしれません。ですが、キヤノンが800mm f/11というレンズを発売しているし、センサー性能や低照度でのAF性能も向上しているので、これぐらいの開放f値であればまったく問題ないのだと思いますね。
Nikon Z 9の発売日が決定したいま、超望遠レンズを欲しい人も増えるでしょうから、なるべく早くのレンズ投入を期待したいですね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
400mmと800mmは全長が短いですので、PFレンズではないでしょうか。そのため開放F値も少し控えめにならざるを得ないのでは? 軽いでしょうし、またボディ内手振れ補正との協調のVRとかもあって、問題はないようにも思えます。400mmは価格も頑張ってほしいですが。。。
200-600mmはS-lineでないので安めだとは思いますが、200-500mmほどの安さはもう無理ですかね。。。
Zレンズは今のところ開放F値の最も暗いのがF6.3なのでF6.3を規定にしてるのだとしたら800mm単がF6.3になってもおかしくないですね。
AFもできますし高感度耐性も上がってるので問題なしと考えれば、その分小型軽量にできたらそのほうが実用性が高いかもしれません。