Z 120-300mm f/2.8とRF100-300mm F2.8の比較
一部引用
キヤノンは2023年4月にRF100-300mm F2.8 L IS USMを発表した。当時、多くの人がこれを史上最高のズームレンズと評価していた。当時は実際にそうだったのかもしれない。あらゆる面で素晴らしいレンズである。
ニコンは、NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR Sによって、光学性能でキヤノンの競合レンズを上回る製品を作り上げたようだ。ニコンはレンズに1.4倍のテレコンバーターを内蔵することを選択しており、これによって汎用性が大幅に高まっている。1万4000ドルという価格を考えれば、これは歓迎すべき特徴だ。
ニコンのレンズは、すべての焦点距離において、画面中央部と中間部でより優れた解像性能を示している。最大のアドバンテージは420mmで、内蔵テレコンバーターを使用した場合、外付けのRF 1.4xエクステンダーを装着したキヤノンを明確に上回っている。唯一の弱点と呼べるとすれば、120mmで画面の四隅における画質が低下する点だろう。ただし、実際の撮影で大きな問題になるものではない。
キヤノンは全体的にピーク値が低いものの、100mmでは四隅の性能がニコンを上回っている。
結局のところ、グラフの数値が示しているのは、どちらのレンズも驚くべき成果であるということだ。どちらを所有していても、優れた光学性能を得られることに変わりはない。とはいえ、NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR Sは、史上最高のズームレンズと称することができるだろう。
なおMTF曲線はメーカーが提供するものであり、すべてのブランド間で統一された規格に基づいているわけではない点に注意してほしい。
RF100-300mm F2.8を上回るZ 120-300mm f/2.8
ニコンのデジタルカメラ用交換レンズNIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR SのライバルとなるキヤノンのRF100-300mm F2.8 L IS USMのMTF曲線を比較する記事をCanonRumorsが公開しています。上記はまとめ部分を引用したものになり、より詳細なMTF曲線の比較記事などがありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事ではMTF曲線からみたレンズ性能の比較を行っています。CanonRumorsは以下のように両レンズを分析しています。
ニコン NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR S
120mmでは、コントラストが画面全域で非常に高く、中央部の解像性能も優れている。画面の大部分で高い解像力を維持する一方、最周辺部ではサジタル方向の解像性能が急激に低下し、四隅では像の甘さが見られる。
300mmでは、画面中央から周辺部にかけてキヤノンを上回る解像性能を発揮する。ただし、最周辺部ではサジタル方向の解像性能が低下し、キヤノンに及ばない部分もある。一方、メリジオナル方向ではキヤノンより高い数値を維持している。
キヤノン RF 100-300mm f/2.8L IS USM
100mmでは、画面全域で非常に高いコントラストを維持している。解像性能も良好だが、画面周辺部に向かうにつれてメリジオナル方向の数値が低下しており、周辺部では非点収差の影響が見られる。
300mmでは、このレンズの最も優れた性能を発揮する。中央部の解像性能が高く、四隅でも良好な数値を維持しており、画面全域で安定した描写が期待できる。
このような評価から、多くの点においてNIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR Sの光学性能のほうがRF100-300mm F2.8 L IS USMを上回ると評価しています。ただし、どちらも光学的な性能は高レベルであり、どちらのレンズを所有していても優れた写真を撮影することができるとしていますね。
それでも全体的にはNIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR Sがキヤノンのレンズを上回っており、史上最高のズームレンズと言えるのではないかと締めくくっています。
ただし、さらに注意点としてMTF曲線はメーカーが提供するもので、統一された規格によるものではないため、単純に比較できるものではないとも指摘しています。
その価格ゆえに高すぎると評価されているNIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR Sですが、その性能は価格だけのことはあるということなのかもしれません。
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NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR S 関連情報アーカイブ !
NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR S 最新情報
ニコン 最新情報
NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR S 主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR S |
| 焦点距離 | 内蔵テレコンバーター非使用時:120mm-300mm/使用時:168mm-420mm |
| 対応フォーマット | フルサイズ/FXフォーマットミラーレスカメラ対応(撮像範囲はAPS-Cサイズ/DXフォーマットも記載あり) |
| 最大絞り | 非使用時:f/2.8/使用時:f/4 |
| 最小絞り | 非使用時:f/22/使用時:f/32 |
| 画角 | FX 非使用時:20°20′-8°10′/FX 使用時:14°40′-5°50′ DX 非使用時:13°20′-5°20′/DX 使用時:9°40′-3°50′ |
| レンズ構成 | 24群30枚(うち内蔵テレコンバーター5群8枚、EDレンズ1枚、スーパーEDレンズ1枚、非球面レンズ1枚、蛍石レンズ1枚、SRレンズ1枚、メソアモルファスコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
| 絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 120mm時:0.98m/135mm時:0.99m/150mm時:1.03m/180mm時:1.21m/200mm時:1.38m/250mm時:1.8m/300mm時:2m(内蔵テレコンバーター使用時も同じ) |
| 最大撮影倍率 | 非使用時:0.18倍(焦点距離150mm)/使用時:0.25倍(焦点距離210mm、焦点距離目盛150mm時) |
| フォーカス(AF/MF) | IF(インターナルフォーカス)方式。AF/MFの対応可否は不明 |
| 手ブレ補正 | 有り。ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式。効果は6.5段(中央・周辺、CIPA2024規格準拠)。VRモードはNORMAL/SPORT、三脚使用時ブレ補正も有り |
| モーター種類 | シルキースウィフトVCM(SSVCM):ボイスコイルモーター(VCM)とニコン独自のガイド機構を組み合わせたAF駆動用アクチュエーター |
| フィルター径 | レンズ先端:112mm(P=1.0mm)/組み込み式フィルターホルダー:46mm(P=0.75mm) |
| サイズ | 約128mm(最大径)×353.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
| 重量 | 約2735g |
| 対応マウント | ニコン Z マウント |
| マウント別発売日 | Zマウント:2026年11月13日 |
| マウント別発売価格 | Zマウント:オープンプライス |








コメント
コメント一覧 (3件)
ニコンの幾何光学MTFとキヤノンの波動光学MTFを比べただけで優劣を論じるとは……愚の骨頂。どれだけ無意味かは、両方載せてるシグマのサイトを見れば嫌でもわかります。
Xにも「この差を理解できないなんて見る目なし」とぶち上げてる人がいました。ソース付きで丁寧な説明を受けても一向に認めようとしない、見る目のないニコン信者が……w
幾何光学だけを説明無しに載せてるの、優良誤認と言われてもいいのでは?
250万の価値のあるぶっちぎりの描写が得られる。はずですよね?他社の同クラスと多少高い程度ならば、こんな事言われないし、言う気も起こらないが、ここまでユーザーに払わせる以上はそれなりのパフォーマンスが得られないと説明が付かないのでは?(笑)
とまあ下世話な話はさておき、このレンズの本質はこのスペックをフルに活かせるボディが現段階で存在しないに”等しい”ことだと思う。一連の記事のコメでも見たけど、このレンズ1本でキヤノンのR1とRF100-300mmF2.8のセットが揃えられる。R1のAF性能や打率の高さは、もはや説明不要の折り紙付き。内蔵TCでないとかボディ(R1とZ9では)画素数が異なるなど単純比較は出来ないけども、他社と比較しても抜きん出て優位性があるとも思えない。SNSでは「価格を気にするようなユーザー向けじゃない!」とか、もはや説明にすらなってないし、言い訳にしか聞こえない訳で…
結局はワークフローがニコンで固定されている(諸々の事情でマウント換えできない)ユーザー向けということに尽きる。ニコンにおいて300mmのF2.8を使いたくば、この選択肢しかない(今更ディスコン済のレフ機用レンズとかは論外)というのは、もし自分がニコンユーザーだったとしたらあまりにも辛い現実として突き刺さるだろう。
幾何光学と波動光学の違いはともかく、後出しのニコンがキヤノン以上の性能のレンズを作るのは毎度のこと、既定路線だと思います。当代随一の性能を達成しての強気の値付け、その成否には注目です。
CanonRumorsって他のレンズ評価記事でも一貫して、幾何光学と波動光学の違い、メーカー毎のMTF表示のトレンドを、もしかして本気でわかっていないような感じはありますね。煽り目的の記事ならまだ良いのですが・・・
技術的な信頼度の高い、他のRumorsが羨ましい。