Nikon Z30 成功の理由
要約
Nikon Z30は決して消え去った存在ではなく、日本では非常に好調な販売を続けている。私は以前、なぜNikon Z30が欧米ではあまり支持されなかった一方で、日本では人気を維持しているのかについて記事を書いたことがある。そして現在も同じ理由で支持され続けていると言ってよいだろう。
Nikon Z30は決して技術的に驚異的な製品ではなかった。基本的には2019年に登場したNikon Z50と同じ技術をベースにしている。最大の違いは録画時間制限が30分から125分へ延長されたことだ。それ以外は同じセンサー、同じ画像処理エンジン、そしてほぼ同じ静止画・動画性能を備えている。
違うのはNikon Z30の物理的なデザインだ。
Nikon Z30はバリアングル液晶モニターを搭載する一方で、ファインダーを省略している。これは非常に大きなポイントであり、おそらく欧米のユーザーに受け入れられなかった最大の理由でもある。しかし、日本でNikon Z30が人気を獲得した理由もまさにそこにある。
ファインダーを省いたことで、Nikon Z30はAPS-Cセンサー搭載のレンズ交換式カメラとしては非常にコンパクトなサイズを実現した。特にNIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VRを装着した状態では、グリップよりほとんど前に出っ張らず、Zシリーズの中でも群を抜いてコンパクトなモデルとなっている。そして、そのグリップが実に握りやすい。
また、同じくNikon Z50の派生モデルであるNikon Z fcとは異なり、Z30は安っぽさを感じるプラスチック製底板を採用していない。非常にしっかりした高級感のある作りになっている。
そのため、今ではNikon Z30をVlog向けカメラとして積極的に勧めることはない。しかし、高級コンパクトカメラとして見れば、今でも非常に優れた製品だ。美しい画質を実現し、コンパクト用途として十分なスペックを備え、近年のコンパクトカメラ市場で見られるような異常な価格高騰の影響も受けていない。
当時の私は、なぜニコンがこんな製品を出したのか理解できなかった。なぜファインダーを取り除いたのか、と。しかし今になって分かった。そのファインダーの省略と小型化こそが、Nikon Z30を成功へ導いた最大の要因だったのである。
小型化が成功の要因か
なぜニコンのデジタルカメラNikon Z30が日本では人気のカメラとなっているのかDigitalCameraWorldが考察しています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
記事では当初Nikon Z30は売れるはずがないと考えていたことを明かしていますが、その考えとは反対に日本では非常に人気の製品になっていることについて、その理由を考察しています。
その理由についてNikon Z30はEVFがなく非常に小型な製品で質感も良いことから人気になっていると分析しています。
最近はスマホで撮影を経験している人が増えていて、背面液晶だけのカメラに違和感を感じる人が少なくなっているということはありえそうですね。しかも小型でかわいいカメラが人気となっているため、ファインダーがないOM SYSTEMのPEN、LUMIX S9、SIGMA fpといったカメラも人気になっています。
Nikon Z30の人気が高い理由も同様で、小型でAPS-Cミラーレスのなかで価格が比較的に安く、キットレンズの性能が高いため画質が良いことが理由になっているのではないかと思いますね。また最近は海外でも小型なカメラの回帰する傾向が見え始めているため、Nikon Z30のようなカメラの人気が高まる可能性はあるのかなと思います。
国内では、おそらくパナソニックがLUMIXで、OM SYSTEMがPENでマイクロフォーサーズの魅力的な小型なカメラを登場させたら人気になるのではないかと思います。
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コメント
コメント一覧 (6件)
ニコンが成功と捉えているかが重要ですよね。
成功と捉えているなら順当な後継機が今年中には出てきていいところですが、イマイチと捉えているならEVFを搭載したり何かしら手を加えて出てくるか、まだしばらく後継機は出てこないでしょうか。
ストロボの接点に、カチャッと装着できる。
EVFをアクセサリーとして発売したら良かったのに。
はじめから同梱したキットも。
じゃ、売れたんじゃないの?海外でも。
ファインダーレス機って、いわゆるカメラオタクが考えてる以上に需要あると思うんだよね。
カメラに詳しければ詳しくなるほどファインダーが欲しいと思うけど、カメラに詳しくない一般人にとってはカメラ=スマホなわけで。
個人的にZ30が目指すべきはVlog機じゃなくレンズ交換式GRじゃないかなーと思う。
成功か否かはわかりませんが、少なくともプロモーションでは動画機(Vlog機)という触れ込みで売り出していたものの、フタをあければ動画機として作られた箇所は極めて限定的で、むしろその操作性の良さから軽量APS-Cスチル機として評価を上げていたのは皮肉だったと思います。
Expeed6なので処理能力は旧式ですが、あのコンパクトさと操作性の良さが両立したカメラは他にはありません。
Z50IIベースでZ30IIが出ればなかなか魅力的です。
ただ、Z30と同じような感じだとしたら、動画機としてのプロモーションはもうやめたほうがいいかなー。
あと小型軽量なDX用単焦点レンズをもっと出すべきだと思います。そうすれば魅力も上がります。
数が出ていても利益が小さければ商業的成功と言えるか怪しいですし、だとしてもZ30から上位機にステップアップする動きが多ければ一転して成功とも言えそうです。
ただ、ニコンのカメラ事業はその年の新製品のクラスに利益率が左右されがちなので、他事業の特損のせいとはいえ今年度の黒字のためには高利益率な新製品がマストでしょう。廉価機が続いてますし、順序的にもZ9IIより先に出ることはなさそう。
Zのフルサイズのサブ機として一番いいのではと考えています。
そしていつの間にかZ50ⅡにF2.8標準ズームを付けてこれで良いんじゃないと言っている自分が思い描きます。軽さは正義だと言いながら。