Nikon ZR レビュー
長所
- 優れた動画画質を幅広いフォーマットで実現している(いくつか注意点はある)
- 大型で明るいモニターにより、映像確認がしやすい
- 32bit float録音により、音割れへの不安が軽減される
- 動画向けに最適化された操作系やメニューが扱いやすい
- オートフォーカスは概ね優秀で、細かく制御可能
- ローリングシャッターを良好に抑えつつ、多彩な記録オプションがある
- 縦位置撮影時のボディ内手振れ補正の性能が非常に優秀だ
短所
- Log/RAWワークフロー用途としてはセンサー性能が最高クラスではない
- H.265ではノイズリダクションにより最高画質がやや損なわれる
- H.265動画は最初の1秒間のビットレートが非常に低い
- カメラをマウントするとカードスロットへアクセスできなくなる
- あと1〜2個ボタンが欲しくなる
- モニターが音声端子と干渉する
- ゼブラやピーキングなど、一部動画補助機能は改善の余地がある
- micro HDMIとmicroSDは理想的とは言えない
- オープンゲート録画があればなお良かった
Nikon ZRは動画向けカメラであるため、レビューの大部分はZRで撮影したサンプル映像を交えた動画形式で提示した。
簡単にまとめると、Nikon ZRは「Vlog向けカメラ」から「本格的な制作向けワークホース」までの作業の範囲において、LUMIX S1HやFX3のような制作寄りモデルというより、ZV-E1やLUMIX S9に近いVlog寄りの立ち位置にある。しかし、その種のカメラを求めるおそらく大多数の撮影者にとって、Nikon ZRは驚くほど高い能力を持っている。
Nikon ZRには初代モデルらしい細かな問題点も存在するが、それ自体は特に驚くことではない。現状を見る限り、ニコンはNikon ZRの完成段階でREDのノウハウを一部取り込むことには成功したものの、最初からその知識を前提としてゼロから設計されたわけではないように感じられる。現時点でも非常に優秀だが、もし制作現場重視の視点が開発初期から導入されていたら、このカメラがどのような姿になっていたのかは興味深いところだ。
また、ニコンはすでにユーザーからのフィードバックを真摯に受け止め始めているようだ。執筆時点で同社はNikon ZR向けファームウェアアップデートとして、以下を予告している。
・H.265収録時に、N-Logだけでなくより高度なLog3G10を利用可能にする
・H.265全般の画質改善
・R3D NE撮影時に、フォーカスピーキングとView Assistの同時使用を可能にする
・N-Log収録時に存在するものと同様、さらに高圧縮なR3D NEモードを追加する(ストレージ価格高騰時代において大きな助けとなる)
これらすべてが実現すれば、Nikon ZRは日常的なVlog/動画制作カメラとしてさらに洗練されるだろう。そして、たとえマルチオペレーターによる本格的な予算付き制作向けとしては最適解でなかったとしても、非常に競争力の高い価格設定によって、その点はかなり受け入れやすくなっている。
こうした性能に加え、価格以上の実力を発揮するコストパフォーマンスの高さを評価し、我々は本機に金賞を授与する。
日常的な動画制作に高い能力を発揮
ニコンの動画撮影向けミラーレスデジタルカメラのレビューをDPREVIEWが公開しています。上記はまとめ部分になり、より詳細なレビューや作例は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
レビューでは、Nikon ZR が Z6IIIと同じ部分積層型2450まんがそセンサーを採用し、動画撮影に特化した設計が高く評価されています。EVFを省いたコンパクトなボディはジンバル運用に向いており、4インチの明るいモニターが屋外でも見やすいとされています。
内部RAWはR3D(NE)を含む3種類に対応し、6K 60pまで記録できる点が大きな強みとされ、既存のRed用LUTが使えることでワークフローの統一もしやすいと紹介されています。さらに、32bit float録音を内蔵で扱えることから、音割れの心配が少なく、外部機材なしで高品位な音声収録が可能とまとめられています。AFやボディ内手振れ補正の性能もNikon Z6IIIと同等で、動画向けUIも整っているため、動画制作に適した一台として位置づけられていますね。
一方で、micro HDMIやmicroSDといった小型端子は扱いにくく、カードスロットが底面にあるためリグ使用時のアクセス性が悪いとされています。H.265記録では録画開始直後にビットレートが落ちる現象があり、Log撮影ではノイズリダクションが強めに働く点も弱点として挙げられています。
EVF非搭載やメカシャッターなしによる制約もあり、静止画撮影には向かないとされています。さらに、オープンゲート非対応や動画アシスト機能の完成度など、細かな部分で改善の余地が残るとまとめられています。
レビューを読む限り、Nikon ZRは動画専用機としてかなり魅力的な内容だと感じますね。R3D対応や32bit float録音など、価格帯を考えると攻めた仕様が多く、動画中心のユーザーには強い選択肢になりそうです。
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さらにNikon D500の後継機種の話題を「ニコン APS-Cフラッグシップに高まる期待 Nikon D500は甦るのか」で詳しくお伝えします。
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Nikon ZR 主な仕様
| 型式 | レンズ交換式デジタルカメラ |
| レンズマウント | ニコン Z マウント |
| 有効画素数 | 2450万画素 |
| 撮影素子 | 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(フルサイズ/FXフォーマット) |
| ボディー内手ブレ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
| シャッター | 電子シャッター、電子シャッター音あり |
| シャッタースピード | 1/16000~30秒 |
| フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時)、299点(オートエリアAF時) |
| 連続撮影速度 | ・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約16コマ/秒 ・高速連続撮影(拡張):約20コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C15):約15コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C30):約30コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C60):約60コマ/秒 ・ハイスピードフレームキャプチャー +(C120):約120コマ/秒 |
| ISO感度(推奨露光指数) 動画撮影時 | 撮影モードM:ISO 100~51200、ISO 51200に対し約0.3、0.7、1段、2段(ISO 204800相当)の増感が設定可能 感度自動制御が可能、制御上限感度が設定可能(R3Dモードを除く)※動画記録ファイル形式R3D NE 12-bit(R3D)設定時は、ベースISO感度として低感度(ISO 800)または高感度(ISO 6400)を選択可能※階調モードHLG設定時は、ISO 400~51200※階調モードN-Log設定時は、ISO 800~51200 ISO800に対し約0.3、0.7、1段、1.3段、1.7段、2段の減感が可能撮影モードP、S、A:感度自動制御(ISO 100~Hi 2.0)、制御上限感度が設定可能オート:感度自動制御(ISO 100~51200) |
| ダイナミックレンジ | 15+stops(Log3G10) |
| 映像圧縮方式 | R3D NE(12bit)、N-RAW(12bit)、Apple ProRes RAW HQ、Apple ProRes 422 HQ、H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit) |
| 画像モニター | バリアングル式/4.0型LCDモニター(タッチパネル)、アスペクト比16:10、約307万ドット、表示最大輝度1000cd/m2 |
| 記録媒体 | CFexpress(Type B)、XQD、microSD |
| 寸法(幅x高さx奥行き) | 約134×80.5×49mm |
| 質量(重さ) | 約630g(バッテリー及びメモリーカード2枚を含む、ボディーキャップ、デジタルアクセサリーシューカバーを除く)、約540g(本体のみ) |




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