ソニーのカメラはイメージセンサーのチームと連携して開発
ImpressWatchがソニーのα1についてのインタビュー記事を掲載しています。
――Xperia PROなど、カメラ以外のデバイスとの社内連携も強化していますか?
活性化しています。これまでもカメラ開発のためにイメージセンサーのチームと連携していましたが、モバイル(スマートフォン)のチームともカメラの開発段階からやり取りをしています。
また、開発中のドローン「Airpeak」はミラーレスのαが載るので、カメラボディの開発側としても、リモート撮影のSDKを開発するなどで貢献できます。
――Xperiaと組み合わせた活用事例はすでにあるのでしょうか?
はい。主要なスポーツイベントで、エージェンシーフォトグラファーがα1を使用した実績は、既にあります。プロからは非常にポジティブなフィードバックをもらっており、5Gミリ波帯対応のXperia PROと組み合わせた、ライブスポーツ撮影時の即納ソリューションの実践も始まっています。
小型かつ高性能というミラーレスカメラの機動力と、5Gの通信性能を組み合わせることによるシナジーが、ソニーとして提供できる領域だと思っています。感動的なシーンの写真を1秒を争って納品される現場で、評価されてきています。
-ImpressWatch
記事はα1に関するインタビュー記事となっていて、かなり興味深い記事となっていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
インタビュー記事では開発経緯などが記載されていますが、その中でも興味深いのが上記で引用した内容です。インタビューでは、カメラの開発段階からイメージセンサーのチームと連携していることが明らかになっています。ご存じの通り、ソニーは裏面照射型イメージセンサーの先駆者として、今ではイメージセンサーのシェアではトップクラスのシェアを誇るまでになっています。
これはソニーが自社でカメラを開発する際に、カメラに併せたイメージセンサーを自社で用意することができるということになります。他社は既存の発売されているセンサーにあわせてカメラを設計する必要がありますが、ソニーは自分が欲しいセンサーを自前で用意することができるので、これは大きなメリットだと思います。これはセンサーを内製しているキヤノンにも言える事ですね。
多くの製品を手がけるソニーだからできること
このほかにもXperiaなどのスマホとの連携についても述べられています。こちらもスマホチームと開発段階から関わることで、スマホとカメラを組み合わせることで新しい価値を作りだそうとしていることがわかります。
ソニーは自社でPlayStationや液晶テレビ、業務用のビデオカメラや編集装置なども手がけているので、様々な技術があることになります。それらの技術を取り入れることで、より素晴らしい性能のカメラを作ることができる可能性があるということは、ソニーにとってはかなりの強みだと思いますね。
5G対応のXperiaを通じて、動画のリアルタイム配信や、ライブ中継といったものも簡単に行えるようになりそうですし、撮影した画像をすべてクラウドに転送するということも可能になると思います。
将来的には撮影した画像や動画をPS5の優れた処理性能を利用して加工して、アルバムがわりにするといったことも可能かもしれません。こういう連携ができるとソニー製品のエコシステムができあがることになりますね。
そうなるとカメラ専業のメーカというのはなかなか厳しい立場に今後はなっていく可能性もありそうです。
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