今回はマウントアダプターを2つ使用した。1つは、焦点工房の「TECHART(テックアート)TZE-01」(以下TZE-01)だ。ソニーα「Eマウント」レンズをニコンZシリーズのミラーレスカメラで使用するために設計されたものだ。
「TZE-01」は、Eマウントレンズの電子コントロール、AF撮影が可能であり、レンズ内およびボディ内手ブレ補正機構に対応している。また、Zの「顔検出」「瞳AF」に対応している。そして、撮影した画像の焦点距離、露出などの情報はExifデータとして記録される。
写真を見てもらうとわかる通り、こんなに薄く、軽くて、レンズはきちんと動くのだろうかと心配になるくらい存在感がない。そのおかげでNikon Z 7にTZE-01を装着してみると、もともとこういうマウントだった気がするくらい、ボディに馴染む。マウントアダプターが変に出っ張るようなこともない。
これでレンズのAFもきちんと動作するのだから驚きだ。純正と完全に同等、とは言えないが、想像の上をいくレベルでAFは動作していた。実際のAF精度については以下で検証しているのでご覧いただきたい。
AF-Sで静物にフォーカス
フォーカスモードは「AF-S(シングルAF)」。モデルに落ち葉を持ってもらい、EVF上で落ち葉にタッチし、フォーカスポイントを移動した。迷うことなく、一瞬で落ち葉に合焦したので正直びっくりした。
AF-Sで人物にフォーカス
フォーカスモードは「AF-S(シングルAF)」。AFエリアモードは「オートエリアAF」。事前にカスタムメニューで[顔認識と瞳認識する]をONにしておく。
モデルが正面を向いているときはもちろん、横を向いた場合でも、常に瞳を認識し続けている。こんなにちゃんと追えるのだ、という印象。
AF-Cで人物にフォーカス
フォーカスモードは「AF-C(コンティニュアスAF)」。AFエリアモードは「オートエリアAF」。事前にカスタムメニューで[顔認識と瞳認識する]をONにしておく。
モデルに、奥からカメラの方に向かってゆっくりと歩いてきてもらった。ほんの一瞬迷うような動きを見せたが、ほとんどモデルの瞳を認識し続けていた。
(記事を一部引用しています)
Eマウント用レンズをNikon Zで使うアダプタ
焦点工房はソニーEマウント用レンズをNikon Zで利用するマウントアダプタを発売しています。一時は発売が延期されてしまったわけですが、その後ちゃんと発売されたようですね。マウントですが、ソニーのEマウントはフランジバックが18mm、ニコンのZマウントは16mmですのでマウントアダプタは2mmという薄さになっています。具体的な画像は以下のようになります。
みるとわかりますが、めっちゃ薄いことがわかりますね。このレンズのすごいところはオートフォーカスを実現していることです。写真をみればわかりますが、電子接点があることがわかりますね。これでAFやAEなどが実現できているようです。
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予想以上のAF性能
ソニーのEマウント用のレンズをZマウントで動かすには、ZマウントボディとEマウントレンズをただ接続するだけでは無理で、それぞれの電子接点でやりとりされる情報を変換してあげる必要があります。ZマウントからはZマウント用レンズを動かすための信号が出されますので、それをEマウント用レンズに変換してEマウントレンズに送ってあげる必要があるわけです。そのためにはそれを変換するようなチップをマウントアダプタに埋め込んでデータを変換してあげる必要があるわけですが、この薄いマウントアダプタに、よくそのような性能の基板を内蔵させることができたなと驚きます。
そして記事元では実際のオートフォーカスがどのように動作しているかの動画が公開されていますが、予想以上の速さと正確性でびっくりしました。個人的には、昔のコントラストAFのようなゆっくりピントが合うようなものを想像していたのですが、そんなことはなくて瞬時にピントが合うのにびっくりです。瞳AFにも対応していて、しっかりと瞳を追尾しており、実用上は十分だなと感じました。
今のところニコンのZマウントはもっともフランジバックの短いフルサイズミラーレスですので、他社のレンズをすべて利用できる環境にあります。そのため、マウントアダプタを介して、ニコン以外のすべての他社のレンズを使える可能性があると考えると、これはZシリーズの大きなメリットになるかもしれないと考えられそうですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/special/1215493.html
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