RF24-50mm F4.5-6.3レビュー
キヤノンのRF24-50mm F4.5-6.3レンズのレビュー記事が掲載されています。どのような評価になっているのでしょうか?
RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMは、キヤノンの小型なカメラに最適な小型軽量の標準ズームとして設計されており、非常にコストパフォーマンスが高いレンズだ。幸いなことに、これは安価で上質なレンズであるだけでなく、控えめな299ドルという価格を十分に正当化するに十分な特徴と性能を提供している。
ただし、すべて良いニュースばかりというわけではなく、このレンズは最近レビューした、他の手頃な価格のRFレンズと同様の画質の問題を抱えている。特にRAWファイルでは歪曲と口径食が非常に顕著だ。jpegや動画を撮影すると2段分以上、絞らなければ完全に防ぐことができない中程度の口径食がでるが、色収差はほとんどみられない。
歪みもjpegとRAWの両方でよく制御されており、カメラが自動的にデジタル補正を画像に適用する。実際、このレンズを使用するときにはこの機能をオフにすることはできない。しかしRAWで撮影するとまったく別の話となる。それはレンズがキヤノンのデジタル補正に依存しすぎており、これはカメラ内で自動的に適用されるか、まはたユーザが後処理で適用する必要がある。
これらの補正はRAWには自動的に適用されず、一部のユーザが不快に感じる可能性のある大きな口径食が明確に表示される。
よりポジティブな点としては、このレンズは中央部で開放から非常に鮮明で、開放状態で撮影しても問題がない。ただし周辺部の性能はそれほど良くなく、適度にシャープな結果を得るためには絞る必要がある。非常に開放f値が大きいにもかかわらず、かなり素敵なボケの効果を生み出すことも可能だ。
この小型で軽量、手頃な価格の標準ズームレンズの製造品質は非常に良好で、RF24mmや35mmの単焦点レンズ、RF24-105mmのキットズームなどの同様のレンズと同様だ。
ただし、天候に耐えるための防塵防滴性能が欠けていることは残念だ。これはこのレンズが遭遇する可能性のある厳しい条件での安心感を提供する。またオプションでかなり高価なレンズフードが含まれていればなお良かっただろう。
STMモーターの絵陰で、私がテストしたEOS R8でのオートフォーカスは迅速、静かで信頼性があった。またいつでもマニュアルフォーカスを優先できるのは素晴らしい機能だ。効果的な4.5段分の光学手ぶれ補正システムは、このレンズを低照度時でもより機能的にし、三脚などを使用できない状況でも、カメラを手持ちで撮影することができる。特に、ボディ内手ぶれ補正がある特定のEOS Rカメラと使用すると驚くことに7段まで増加するということだ。
レンズのコントロールリングは現在のほぼすべてのRFレンズに含まれており、特にこのレンズではマニュアルフォーカスと共有されているため、初めて利用する場合には少し慣れる必要があるが、すぐに便利な機能として使用することができる。
このレンズの主な代替品はキヤノンのRF24-105mm F4-7.1 IS STMで、これは開放絞りが暗く、サイズと重量が増える代償として、より広い焦点距離を提供する。RF15-30mm F4.5-6.3 IS STMとの組み合わせるレンズとしては非常に良いが、キヤノンはもしかしたら、焦点距離をより補完し、拡張するために28-70mm F4.5-6.3のようなレンズを設計できたかもしれない。最大の焦点距離の範囲や、最も明るい開放絞りを提供するわけではないが、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMは軽量で、財布にも優しいキヤノンのフルサイズカメラ用の初めてのレンズとして、堅実ではあるが、あまり刺激的ではない選択肢となるだろう。
RF24-50mm F4.5-6.3のレビューをPhotographyBlogが公開しています。
レビューによれば、このレンズの解像性や、レンズの製造品質は素晴らしく、非常に魅力的なレンズであることがわかりますね。ただ、最大の欠点としては、やはり開放f値の暗さで、特に50mmという人気のある焦点距離を利用するときにはf/6.3という非常に暗いf値になってしまうことは欠点と言えるようです。
しかし、このレンズの最大のウリは小型、軽量、廉価なところなので、ある程度の仕様的な性能の悪さは仕方がないと思いますね。このレンズの記事執筆時点の最安値は4万2000円程度ですので、フルサイズ用のズームレンズとしては、かなり低価格となっています。最近は中望遠域の焦点距離を削った安いレンズが人気となっていますが、このレンズも初めてのレンズとして購入するにはいいレンズだと思いますね。
カメラを利用していると、だいたい自分がいつも使う焦点距離というのは定まってくるものです。筆者の場合、ほとんどお散歩や旅行にカメラを持っていって、スナップ撮影的に撮影することが多いので、中望遠より望遠となる焦点距離を使うことは滅多にありません。なんなら50mm単焦点か35mm単焦点でも十分なぐらいです。スナップ撮影で撮影する人にとっては、広角から標準まで画角を変更できるこのレンズは魅力的な選択肢になると思いますね。
さらに次の記事「キヤノン 製品の供給状況を更新 RF100-300mmは納期半年に延びる」ではRF100-300mmレンズの供給状況や納期について詳しくお伝えしています。
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(記事元)https://www.photographyblog.com/reviews/canon_rf_24_50mm_f4_5_6_3_is_stm_review
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コメント
コメント一覧 (2件)
安くて小さいのはいいですが周辺がけられるのは好みではないですね。
小型軽量と資源の節約には良いかも知れませんがデジタル補正に
頼りすぎると面白味に欠けます。
実際の所は資源の有効利用も考えているのかもしれませんが。
RFレンズの標準ズームレンズは全部購入しましたが、このレンズが一番のお気に入りです。
ボケを楽しむとかは不適ですが、画面全域の解像力は最高なので風景や記念写真には最適です。
他のズームレンズがF8-F11まで絞ってなんとか周辺四隅が解像するところ、本レンズは開放からカッチリと解像するので、実は一番明るくカッチリ撮れるレンズです。