Nikon Z 8レビュー
Nikon Z 8に関するレビューが掲載されています。どのように評価されているのでしょうか?
それではレビューをみてみましょう。
- 画質
- Z 8とZ 9は同じセンサーが搭載されているので、画質に関しては説明しやすい
- Z 9と同じ機能の4500万画素センサーは優れた結果をもたらす
- Z 8は64という信じられないほど低いベースISOは、最初からとてもノイズが低く、最小限のダメージで影部分の露出を上げる能力がある
- 上記の点で同じ画素数の今時のセンサーと比較しても遜色がない
- Z 8とZ 9は電子シャッターのみで、ダイナミックレンジはわずかに狭く、D850とZ 7IIを超える性能ではない
- 電子シャッターはローリングシャッターの問題が発生する可能性があるが、心配する必要はない
- Z 8センサーは読み出しが高速で、連写速度が速いのも電子シャッターのおかげでもある
- バッテリー寿命
- Z 9の不満の一つは単純に大きなボディサイズ
- 私は小型なカメラが好きだが、小型のカメラ=小型のバッテリーだ
- CIPA基準では約325枚の撮影が可能だが実際にはもっと撮影できた
- 1000枚以上撮影しても、バッテリーを1回交換しただけだった
- バッファレート
- 多くのプロはデュアルカードスロットを望んでいる
- カードが故障した場合に複製を保存できるからだ
- Z 8は一つは高速なCFExpressだが、二つ目はSDカードで大きなマイナスだ
- Z 8は野生動物、スポーツ、報道に対応できるカメラで、CFExpressでは20コマ/秒で1000コマ以上RAWを連写できる
- SDカードスロットをバックアップにしたりメインで使うと速度が落ち、30~40コマほど保存するとバッファの限界に達してしまう
- オートフォーカス
- Z 8には私が最も気に入っている3DトラッキングAFが実装されている
- 3Dトラッキングはとても楽で、被写体検出モードは野生動物やポートレートの撮影に非常に効果的だ
- スポーツ選手がカメラに向かった走ってきても、ほぼ完璧な命中率だった
- 特に印象的なのは瞳に合焦し、まつげに合焦することが少ないことだ
- Z 8のフォーカスはZ 9よりも優れていて正確であると確信している
- 誤解してほしくないがZ 8は優れた性能を示すが失敗もある
- しかしそれでもZ 8に対して不満を感じていない
- オーバーヒート
- Z 8のオーバーヒートに対してはネット上で矛盾する報告があるようだ
- 我々のテストではZ 8はうまく熱をコントロールしている
- N-RAWで40分の8k 60p動画を撮影したら、最終的にシャットダウンした
- このモードで40分間撮影すると約2Tバイトが必要になり、カメラをここまで追い込むことはほとんどないだろう
- 4k 60pのオーバーサンプリングでは約35分でシャットダウンした。これは許容範囲だが、さらに上を目指したいユーザにはZ 9のほうがいいだろう
- サンプリングモードで4k 60pの場合では、警告がでずに1時間を経過した
- 8kでも4kでも60p以下では1時間経過しても警告はでない
- 全体としてZ 8はオーバーヒートに非常によく対応している
- 写真家にとって最高のカメラ
- 4000ドルのZ 8はほとんどの写真家にとって選択肢になるだろう
- 本格的なプロもZ 8が低価格でどれだけ力があるか検討する必要があるが、Z 9には依然として強力な利点がある
- バッテリー寿命が短いことが大きな欠点とは思えなかった
- 防塵防滴性能は過酷な環境でも十分に機能する
- CFExpressスロットが一つあればあらゆる種類のアクションを撮影できる可能性が広がるが、遅いSDスロットが問題になることは間違いない
- 有線LAN口と内蔵GPSがないことは報道カメラマン、スポーツカメラマンにとっては大きな問題になる可能性があり、GPSポートと有線LAN口が必要な場合はZ 9が最適だ
- Z 9は今後も王者であり続けるだろうが、Z 8は非常に多くの人により適しており、価格も許容できるものだ
- アップグレードの準備ができているニコンの一眼レフ使用者、新しいコンパクトなカメラを探しているプロカメラマンは今すぐ注文しよう
上記は要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
Z 8のAFはZ 9より優れている?
レビューによれば、Z 9に対してZ 8の欠点としては、3つあるようです。まずはバッテリーの容量です。これはそもそもバッテリーグリップが内蔵されていないので仕方がないかもしれません。むしろ、そのおかげでカメラを小型化することができているわけです。
さらにオーバーヒートに関しては、Z 8でも十分によく熱を管理できているようです。しかし筐体が大きなZ 9のほうが、より許容範囲が広い可能性があり、そのこともZ 9を選択する理由の一つになるかもしれません。
最後にGPSポートと、有線のLAN口の有無が挙げられています。しかし、そのかわり二つのUSB Type-Cポートがあり、一つは充電用、一つはUSB LANのためのポートです。たぶんニコンは大きなLAN口を利用すると本体サイズを小さくできなくなると考えて、USB LANを搭載しただろうと思いますね。
驚きなのはZ 8のAFのほうがZ 9より優れている可能性があるとしている点です。ひょっとしたら、たまたまうまく撮影できたり、結果的に良い結果が得られただけの可能性も否定できません。しかし、Z 8のほうが優れていると確信しているとしています。なぜでしょうか?
同じイメージセンサーで、同じイメージプロセッサなのに違いがあるとしたら、可能性としてはカメラのファームウェアや、その他ハードのファームウェアのチューニングがうまくいったというところではないでしょうか?Z 8はZ 9から1年以上あとに発売されたカメラです。その間に3Dトラッキング機能がソフトウェア的に向上したと考えてもおかしくはないと思いますね。そして、もしカメラのファームウェアの問題で解決するのであれば、Z 9にも同様に、フォーカスの機能が向上する可能性があるのではないのかなと思います。
実際にはどうなのか、Z 8とZ 9でテストをしてみたいという記述もありますので、今後のレビューが楽しみです。
(記事元)https://petapixel.com/2023/06/03/nikon-z8-review-the-best-camera-for-most-serious-photographers/
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コメント
コメント一覧 (3件)
Z9よりAFが優れているのはアルゴリズムの更新があったものと推測されますが、Z9にも今後ファームでそれが実装されるのかが気になります。ハード面ではおそらく同じ物を積んでいるので可能とは思いますが…
今後ファームアップが、Z9と同様の内容で更新されていくのであれば、ますます魅力的な一台になりますね。
Z9はファームウェアVer3.1と思いますが、Z8はVer4相当なのでしょう。
しばらく新製品に花を持たせたのかと。
Z9 にも Z8 と同じような強化がなされることについてはほとんど疑う余地はありませんね
Z9 と Z8 の共通項が多い事について一部否定的な意見もありましたが
ファームアップで新しいカメラに生まれ変わる時代には有利な点の方が多そうです。