大口径超広角ズームの発売を検討しているのでしょうか?
実施例の一つ
・焦点距離 16.40~34.00mm
・f値 f/2.85
・画角 53.9~30.1
・像高 20.00mm
・全長 159.619~159.618mm
・バックフォーカス 27.426~49.659m(当ブログによる解釈です)
ニコンが上記の特許の審査請求をしていることがわかりました。
まずこの特許についてですが、もともとは2016年に登録されていた特許で、今回は特許の分割申請をしていて、それて審査請求アリとなっています。
この分割申請というのは、元々の特許の一部だけを抜き出して、その部分だけ特許として改めて申請しますよという意味のようで、特許の申請を早くするためにとか、他の企業とクロスライセンス契約をするのに、必要な特許だけを抜き出して申請しておくというようなことのために利用されるようです。また審査請求というのは、特許は特許の審査を求めない形でも提出することができ、この場合には、あらかじめこのような知見がありましたよと他社に同様の特許を取得されないために提出されるものや、一時的に出願しておき必要になったら審査してもらうというものがあるようです。
今回は過去の特許の一部を切り取って再提出して、特許の審査もしてもらうということのようですね。それでは、今回のレンズはどのようなレンズなのでしょうか?
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実施例の一つをみると、まずはどのセンサーに対応したレンズなのか?ということですが、像高が20mm(実際には倍になるので40mm)であること、画角が53.9~30.1度(同じく倍になるので108~30度)であることから、フルサイズセンサー用のレンズだと思われます。
さらに、問題はこれがミラーレスか一眼レフかということですが、たぶん広角側のバックフォーカスがかなり短いので、一眼レフ用ではなくフルサイズミラーレス用のレンズなのではないかな?と思います。特許の中にも実施例として、ミラーレスカメラという記述やEVFという記述がでてくるので、恐らくミラーレスを対称としたレンズといって間違いないと思われます。
では、現在のレンズロードマップと比較してどのような立ち位置のレンズなのでしょうか?
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発表済みのレンズも含めて2019年以降は以下のようなレンズロードマップになるのではないか?とみられています。
2019年
・58mm f/0.95 S Noct
・24-70mm f/2.8 S
・14-30mm f/4 S
・24mm f/1.8
・85mm f/1.8
・70-200mm f/2.82020年
・20mm f/1.8
・50mm f/1.8
・14-24mm f/2.8
今回の特許から明らかになったレンズは16-35mm f/2.8です。f/2.8通しのレンズは、このロードマップでは24-70mm f/2.8、70-200mm f/2.8、14-24mm f/2.8とあり、これらは焦点距離のかぶりがないので、これは理にかなったレンズの構成と言えますね。
でも16-35mm f/2.8はどこか中途半端な感じもしますが、逆に望遠端が35mmということで広角の撮影からスナップの撮影まで対応できるということと、標準ズームと焦点距離のかぶりがすこしあったほうがレンズを交換しなくてもすむので便利という側面もありますね。なので、14mmというような超広角が必要なければ使い勝手のいいレンズということがいえそうですね。実際に一眼レフ用のレンズとして16-35mmというズームはニコンから発売されています。
かなりたくさんのレンズが発売されるわけですが、マウント口径により制限がなくなったため、よりよいレンズを短期間で開発できるのかもしれませんね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://ipforce.jp/patent-jp-A-2019-56916
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