Nikon Z 9レビュー
そこでニコンがZ 9で導き出したのが、9種類の被写体検出と高速で演算するAFシステムの組み合わせです。短時間に何度も距離情報を解析しAFを駆動することで高速&高精度AFを実現することができました。
-TESUDO.COM
ちなみに、ニコン一眼レフのAF-CではグループAFやダイナミックAFが多用されていましたが、Z 9をはじめとしたニコンミラーレス一眼のAFでは、ワイドエリアAFや3D-トラッキング、ターゲット追尾AFの使用がおすすめです。
ダイナミックAFは、多点AFの情報計算を同時にこなして被写体までの距離を算出しますが、ニコンミラーレス一眼の像面位相差AFはどちらかというと、使用するAFポイントを絞り込んで、計算量を減らした方が正確なピントが得られ易いと開発者の方に聞きました。
Nikon Z 9のレビュー記事が掲載されています。記事は鉄道コムという鉄道に関連する情報を提供するサイトなのですが、その一つとして鉄道撮影に関する情報も扱っています。従って、この記事も鉄道撮影を念頭に置いた記事になっているわけですが、鉄道撮影に特化したレビューではなく、かなりNikon Z 9の技術に関して細かく解説してくれているレビューなので当サイトでも取り上げてみました。
レビューでは、被写体検出やリアルライブEVF、メカシャッターレスについての細かい解説がありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
AFポイントを減らすとより高精度なAFが可能
そのレビューの中でもとても興味深かったのが上記で引用させていただいた内容です。
その内容によれば、Nikon Z 9の象面位相差AFの精度の向上は、センサーとカメラが高速に何度も距離情報を(恐らくAIなどを利用して)解析し、そしてAFを動作させることでAFの高速化と高精度のAFを実現しているとしています。つまり、センサー上の象面位相差センサーからのデータを、より多くの回数受け取り、被写体の距離情報を得たり、被写体の画像を得ることで、被写体を認識し高精度なAFを実現できているりだそうです。
そうすると、当たり前ですがフォーカスポイントの数が多いと、それぞれのフォーカスポイント内のエリアで被写体の判別や距離情報を計測する必要があるため、特定のフォーカスポイントを考えると距離情報を計測する間隔が長くなり、より少ないフォーカスポイントの設定をすると距離情報を計測する間隔が短くなるため、それだけ精度の高いAFが可能になるということなのだろうと思います。
AFポイントを少なくすれば、ある期間に被写体までの距離を測定する回数が増えることになり、それにより正確性が向上するということで、当たり前といえば当たり前ですが、AFポイントを減らすとより高精度のAFが実現できるというのは盲点でした。他のカメラでもAFポイントを少なく設定すれば特定箇所の走査回数が増えるのでAF精度が向上する可能性があるので、いろいろ試してみると面白いのかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (3件)
>一眼レフの位相差AFに比べ、ミラーレス一眼の像面位相差AFは構造的にAF精度が劣るとされてきました。
AF精度は像面で測距したほうが遥かに高くなるわけですが。
失礼な言い方かもしれないけど、このレビュアーさんカメラにあまり詳しくないのでは?
>一眼レフの位相差AFに比べ、ミラーレス一眼の像面位相差AFは構造的に
AF精度が劣るとされてきました。
像面位相差の考え方は難しいのでレビュアーさんの言っていることも
あながち間違いではないかなと思います。
当初の像面位相差では良いターゲット追尾、被写体検出がなく意図しない
ところにピントを持って行かれたのでしょう。
黎明期のミラーレス一眼から使っているとそう思います。
スマートコントローラーのような良いインターフェースもありませんでした
ので余計そう感じます。
あと測距点を減らさないと精度が上がらないのは計算能力が追いつかないんで
しょうね。
レンズによるとも思えますが。
ディープランニングはオペレーターの癖をカメラが覚えると言うことで開発者が
提供する物ではないと思います。
このレビュアーさんは像面位相差AFは「構造的にAF精度が劣る」と言ってるので明確に間違ってます。構造的には一眼レフの方がサブミラーのある複雑な構造で精度が出ません。「これまでの技術では像面位相差AFは精度が出なかった」と言うなら間違ってませんが。