Nikon Z 9の3Dトラッキング機能は廉価機にも採用される?
ニコンは3DAFトラッキングをプロのカメラ専用技術と見なしていますか?
3Dトラッキングは非常に人気のあるAF機能であり、お客様の強い要望に応えて、Z9は3Dトラッキング機能を搭載した最初のミラーレスカメラです。これは非常に強力なプログレードの機能ですが、このテクノロジーはプロのカメラだけでなく、あらゆるレベルのさまざまなユーザーが楽しむことができると信じています。
Z9は、3D AFトラッキングを再導入し、更新します。これは、Z6およびZ7シリーズのカメラでは見逃されていた同社のハイエンドDSLRラインの傑出した機能の1つです。
技術の進歩のおかげで、当社のエンジニアは、3D追跡をサポートする主要な技術要素である被写体検出技術を統合することができました。Z 9は、世界最大の9種類の被写体を同時に検出できます。20フレーム/秒の高速連続撮影でこの同時検出を実現するには、深層学習技術を使用してアルゴリズムを高速化する必要がありました。チューニングのプロセスには時間がかかり、開発の最終段階まで続きました。また、AFエリアは一眼レフカメラよりも広く、D6よりもトラッキング性能に優れています。他社にはない被写体タイプを判別する自動検出機能もあります。私はユーザーが喜ぶと確信しています。今後、市場動向や対象ユーザーに応じて、他のモデルへの導入を検討していきます。
DPREVIEWがニコンとのインタビュー記事を掲載しています。文章はかなり長文でとても面白い内容となっていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
上記は、その記事のなかでも特に気になった内容について一部を機械翻訳して引用したものです。その内容によれば、3Dトラッキングはとても重要な機能で、Z 6、Z 7には採用されなかったもののZ 9で復活したというようなことが記述されています。
そして、Z 9の3Dトラッキング機能ではAIのディープラーニング技術によって最適されたアルゴリズムにより、一眼レフカメラよりも広く、さらにNikon D6よりも性能的に優れているとしています。
フラッグシップモデルの機能が廉価機にも展開される可能性
Nikon Z 9の3Dトラッキング技術については、市場の動向によっては、Nikon Z 9以外の他のモデルにも採用される可能性があることが示唆されています。Z 9以外のモデルということは、Nikon Z 9はフラッグシップモデルですので、廉価機などにもNikon Z 9と同等のトラッキング技術が採用される可能性が示唆されていることになります。
ニコンはNikon Z 9でフラッグシップモデルを発売するメーカとして一定の存在感を見せたのは確かだと思います。ですが、それ以外のモデルでは、なかなかプレゼンスを発揮できない状況が続いていると思います。もしNikon Z 9の被写体認識性能を、より普及価格なモデルで実現することができれば、より競争力の高い製品として発売できるのかなと思いますね。
しかし、すでにニコンがNikon Z 9で手の内を明かしてしまった事で、ライバルとなるソニー、キヤノンなども様々な検討をしているでしょうから、Nikon Z 9を実現したのと同じぐらいの努力をしないとソニーやキヤノンと張り合える製品を作ることは難しいのかなとも思います。
今後、各社はどのような製品を作り上げてくるのでしょうか。
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (3件)
D850 や D500 の後継機ミラーレスを Z9 と同様に積層型CMOSセンサーと Expeed 7 で 3Dトラッキングありで開発している、ぐらいは十分あるのかなあと思っていましたが、
「低価格機」「廉価機」となってくるとさらに下のクラスもありうるということになってきますでしょうか?
それが出来るなら発売済みの Expeed 6 のモデルにもアップデートで被写体検出の一部を入れていただけないかなあ、と願います。
瞳認識と顔認識を外したときに、頭部認識と人体認識が働いてくれるだけでもストレスが全然違ってくるはずなので…
Z9のAF機能が下位機種に降りてくるのは歓迎します。しかし、
3Dトラッキングという難解な名称は辞めて トラッキングAF など分かり易い名称に変えたらどうでしょうか?
因みにキャノンはサーボAFです。
1年半たちましたけど、一向にその気配ないですね。
少なくともZ6やZ7系には降りては来ないでしょう。
Nikonにはもう期待していません。