ニコンがDNA解析装置メーカに出資
ニコンは6日、DNAなどの解析装置メーカーの英オックスフォード・ナノポアに出資したと発表した。出資金額は1000万ポンド(約15億円)になる。同社はナノ(ナノは 10 億分の 1) メートル単位の微細な穴を駆使したDNA解析技術を開発しており、ニコンが持つ顕微鏡技術などを活用できるとみる。今後具体的な協業の検討を進める。
4月中に払い込みを完了した。オックスフォード・ナノポアは2005年に設立された。DNAなどを解析するシークエンサー(遺伝子解析装置)を開発・製造する。ニコンはヘルスケア事業の拡大を進めており、今回の協業により既存の顕微鏡技術や画像解析技術などの応用を模索する。
光学技術を応用できる分野へ積極投資
日本経済新聞によれば、ニコンが英国のDNAなどの解析装置を製造するメーカに投資したそうです。この会社はナノレベルの微細な穴を利用してDNAを解析する技術を開発したそうで、そこにニコンの光学技術を活用することで、さらなる発展が見込めるということなのだと思いますね。
ニコンはこれまで様々な企業に出資や提携などをしています。今回のDNA解析メーカもそうですが、最近、報道されたものだけで、3D形状測定技術を持つスタートアップ企業、宇宙開発関連部品の受託生産企業、レーザーレーダーを取り扱う企業、ソフトバンク、米国バイオ医薬品開発企業、3Dプリンタベンチャー企業、DMG森精機などと出資や提携をしています。
もの凄い数の企業と何らかの関係を持とうとしているようで、悪い言い方をすればお金をばらまいているように見えますが、これも主な事業の一つであるカメラ事業が斜陽になりつつある状況で、とにかくいまある光学技術を利用して、他の分野での稼ぎ頭をなんとか作りたいというような状況にも見えますね。
最近はAIを利用した画像の解析技術や認識技術が非常に発展してきています。そのためにはイメージセンサーやレンズを通じて、解析対象をデジタルデータにする必要があるので、そこで光学的な技術を多くもつニコンが入り込む余地がある企業というのは、かなりたくさんあるのかなと思います。
なので、将来性があると思われるスタートアップ企業や、新しい技術を開発した企業を見つけて、ニコンの技術や製品を使うと、より優れた製品を作ることができるということで提携を申し込んだり、出資したりして、将来の稼ぎ頭に成長させたいということなのでしょうね。
ですが、ある意味、株式への投資に近い形になりますので、その会社が将来的に必ず成功するとは限らず、ギャンブルという側面もあると思います。数撃てば当たるというわけではありませんが、新しい稼ぎ頭になる分野があるといいな?と思いますね。そして、カメラ事業もつつけて欲しいなと思います。
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