カールツァイスが製品の販売・修理をケンコートキナーなどに移管
デジカメWatchがカールツァイス製品の販売や修理の移管に関する報告しています。どういうことでしょうか?記事の内容をみてみましょう。
カールツァイス株式会社は3月1日、同社のコンシューマー&プロフェッショナルディビジョンの製品販売と修理サービスについて、株式会社ケンコー・トキナーおよび株式会社サイトロンジャパンと業務提携すると発表した。提携開始日は2021年4月1日。
記事によれば、写真用の交換レンズ、双眼鏡、各種スコープ、産業用レンズ、各種アクセサリの販売や修理を、ケンコートキナー、サイトロンジャパンと常務提携するとしています。提携は来年度から開始されるようですね。
販売形態が複雑なツァイス製品
個人的にはツァイスというと、他社が作ったレンズにツァイスとしてのお墨付きを与えて利益を得ているような企業という印象をしていました。実際に国内で流通している多くのレンズは、ソニーか、コシナが作っているものだと思われます。ただ、コシナが作っているレンズはツァイスが販売しているレンズの製品リストにも掲載されていたりしますので、このあたりの関係性がよくわかりません。他に海外でもツァイスブランドでレンズを製造しているメーカもあるようです。
いま現在、ツァイスが国内で発売しているブランドが複数ありますが、そのうちClassic、Milvus、Otus、ZMというシリーズはコシナが製造しているようで、これらの修理はコシナが行うようです。これとは別に最近、Touit、Batis、Loxiaというシリーズを発売していて、こちらは日本ツァイスが修理などを行っているようですね。
今回の業務提携に関しては、恐らくツァイス本体が日本での関与を少なくするためのものだと思います。代理店形式にすれば、得られる利益は減るかもしれませんが、手厚い販売網とサポートサービスが得られるので、ユーザとしてはメリットがあると思います。しかも、国内でカメラ関連メーカとして知られているケンコートキナーが対応するとあれば、レンズなどの製品はこれまで以上に売れる可能性もありそうです。
たぶんソニーが発売するツァイス銘柄のレンズはソニーが担当することになると思いますが、コシナ製のレンズはどうなるのでしょうか?コシナ製についての販売や修理はコシナで、今回の業務提携はコシナ製以外のツァイスレンズについて行うということなのでしょうかね?
ツァイスは販売や製造、流通形態が複雑でかつ複数あるので、どのような感じになっていくのかちょっとわからないので心配になりますね。
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