ニコン(本社・東京都港区)のグループ会社ティーエヌアイ工業(本社・栃木県大田原市)の只見町にある工場が三月末で操業停止となることが一日、ニコンへの取材で分かった。
ニコンは「グループ全体の構造改革の一環」としている。同工場はレンズ部品の製造加工などを手掛けている。今春からは同工場の機能をティーエヌアイ工業の本社がある栃木県大田原市の大田原工場に集約する方向で調整している。
ニコンによると、只見町の工場には地元採用の従業員五十四人が勤務している。今後は大田原工場への異動で調整するほか、異動できない従業員については再就職の支援などを行う。只見町の工場は操業停止の後、八月末には閉鎖となる。土地は町有地のため町に返還する。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/1e929c42247782b965d93284c3263a67a5298f4f
福島県内にある工場の操業が停止へ
福島民報がニ会社工場の操業停止について報告しています。
記事によれば、ニコンがグループ会社のティーエヌアイ工業の福島県内にある工場が、今年の3月で操業停止になるのだそうです。この工場はレンズ部品などの製造を行っているようですが、それらは本社のある栃木県の工場に集約されるようですね。
気になるのは働いている従業員の方々です。54人の方々がはたいておられるようですが、希望すれば全員が異動できるようで、ひとまずは安心そうです。ですが、工場は約100kmほど離れているようなの、異動となると引っ越しや単身赴任などをせざるを得ず、子供の学校などの教育環境や、両親の病気や介護などでそう簡単に異動できない人もいると思いますので、そういう人にとっては残念な状況になってしまうかもしれません。
リストラを進めるニコン
グループ会社ということですが、ニコンとしてはできるだけ利益を得たいということで、グループ会社にもリストラを進めたもらって、できるだけ利益をだせる体質に改善したいということなのだと思いますね。
たぶん海外への移転を進めたい目的もあると思いますが、今後はニコンは国内製造をできるだけ少なくしていきたいのかな?と思えるような状況になっています。ですが、それも最近の状況を考えると単純に海外に移転するのが正しいかどうかもよくわからない状況になっています。
ご存じのように最後のアジアのフロンティアと呼ばれていたミャンマーでは軍事政権が復活し、たぶんこれからミャンマーに移転しようと思う起業はすくなくなるでしょうし、タイも状況によっては不透明です。今後どのようになるのでしょうか?少し心配になりますね。
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コメント
コメント一覧 (3件)
工場統廃合でコストダウンにより業績回復してくれれば良いと思いますが、若い世代が関心を持つミラーレスカメラを売りまくって業績回復して欲しいものです。
今朝の某番組で 失敗する日本の製造業には
良い物を作ればお客が買ってくれる
と言う企業風土があるそうです。
リストラしても企業風土を変えなければ低迷は続きます。
生産量が縮小し工場維持のコストが無視できないのでしょう。
これから再出発のつもりで頑張ってほしいですね。
ニコンのミラーレスは武骨すぎるので、kiss M のような
女性受けするデザインやカラバリを用意しても良いのかなと
思います。
廉価で多売する製品を出さないと工場維持はこれからもっと
苦しくなると思います。
単純にカメラの出荷数が下がり、近々にはレンズも伸びないという判断でしょう。
工場を遊ばせておけないので閉めますという事ですね。