Nikon ZシリーズとサンディスクのCFExpressメモリカードの互換性に関するいくつかの情報がネット上でみられる。Alik Griffinはサンディスクの64GB CFExpressメモリカードをNikon Z 6でテストし、そしていくつかの問題があったようだ。
64GBのサンディスクのカードを手に入れた。それにはロックしたりエラーが発生するなど様々な問題があり、現在のところサンディスクのCFExpressカードを買うことはオススメしない。サンディスクのCFExpressカードがうまく動作しているといういくつかの報告も見ており、128GBのメモリカードは動作する可能性があるが、64GBのメモリカードは確かに動作しなかった。CFExpressカードは異なる速度と異なるメモリ容量で動作するので、ニコンはたくさんのファームウェアに関する仕事を順調に行わなければならない。
サンディスクのCFExpressカードの速度はXQDカードよりわずかにに遅い。これは恐らくファームウェアがこのカード用に調整されていないからだと思わるる。しかしながら、Nikon ZカメラにはPCIExpress 2.0のハード的なボトルネックがあるので、ソニーのカードであってさえCFExpressの速度に関して重要な改善がみられるとは思わない。しかし、ソニー製のカードが手に入ったらお知らせする。
(記事を一部意訳しています)
SanDiskのCFExpressカードが動かず?
Nikon Z 6/Z 7がCFExpressカードに対応したわけですが、いまのところ動作を保証しているのはソニー製のカードのみとなっています。なので当然といえば当然なのかもしれませんが、残念ながら一部のメモリカードで動作しないなどの問題が発生しているようです。いまのところ様々な情報が提供されているようですが、動くという報告があるメモリカードメーカの情報があったり、動かないという報告のメモリカードメーカがあったりして、ちょっと情報が混乱している部分もあるようですね。
今回はSanDiskの64GBのCFExpressカードについて動作しないという報告があがっているようです。ですが、同じSanDiskの128GB版のCFExpressカードは動作している可能性があり、同じメーカ内の製品でも動作するものと動作しないものがあるようですね。
原因は恐らく相性問題で本来であればすべてのメモリを手に入れてテストする必要があるわけですが、メモリリーダ側で調整することとメモリカード側で調整する両方があり、どちらかの調整だけで完全に動作させるのは難しい場合があるのかもしれませんね。ましてもともとはXQDカード用のリーダでCFExpressに対応しているようなので多少の無理をしていると思います。
まあ対応しているメモリカードはソニー製と明記されているので、それ以外のメーカの製品を利用できることはボーナスのようなものですので、動いたらラッキー程度に考えておいたほうがよさそうですね。
CFExpress対応でも速度向上はなし?
CFExpressに対応したNikon Z 6/Z 7ですが、それでもネイティブな対応ではないのでCFExpressカードを利用しても速度が向上しない可能性が考えられるようです。
記事中にもありますが、Nikon Z 6/Z 7では内部の動作での規格にPCIExpress 2.0を利用しているので、それがボトルネックとなりいくら早いカードを利用してもそれ以上では動作しないとみられているようです。
XQDカードの規格では、今のところ発売しているカードではPCIe Gen 2.0という規格でデータ転送を行っています。PCI Express 2.0は最大で500MB/sの転送が可能です。CFExpressカードではPCI Express 3.0という規格でデータを転送していて、こちらは1000MB/sまでの速度があり、さらに2本を束ねているので最大で2000MB/sまでの速度がでるようになっていたはずです。
なのでNikon Z 6/Z 7の中でもしPCI Express 2.0にしか対応していないのであれば、これがネックになってXQDと同じ転送速度しかでない可能性があるわけですね。
ですが、今後のことを考えるとCFExpressカードが採用される可能性が高いわけですから、いまXQDを買うよりあえてCFExpressカードのほうを購入した方がいいかもしれません。もちろん価格的に見合う価値があるかどうかですが。そして仮にソニー製以外のメモリカードを購入する場合には、ネットで動作情報を確認してから購入したほうがよさそうです。ロットによっても異なる可能性があるのでより慎重に調べたほうがいいかもしれませんね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
コメント
コメント一覧 (3件)
Nikon Z 6/Z 7がPCIExpress 2.0規格であるのなら非常に残念です。PCI Express 3.0でないとメディアの速度向上は限定的なものとなるでしょう。もしもそうであれば結局はメディアの物理的なサイズだけの恩恵に留まりそうです。
Z7の画質についてはほとんど不満はありませんが、後付けバッテリーグリップへの縦位置シャッタ-ボタンの見送り、連写用バッファーサイズ少なさ、今回のPCIExpress 対応、メディアスロット数などなど....詰めの甘さが散見されます。
今回はかなり慌てて発売に踏み切ったように思います。ただ、キヤノンはその上を行きさらに詰めが甘いと思います。
その点では、フルサイズ化に際してパナはターゲットを明確にする事でかなり周到な用意をしてきたように思います。
どうもこんばんは、人柱です。
ヨドバシカメラでサンディスクのCFexpress 128GBを購入してZ7で動作確認中ですが、驚くほど不安定です。
ぶっちゃけサンディスクの発売が遅れ続けたのはニコン機でまともに動かなくて遅らせてる疑惑が有りましたが、発売後に手許で起きるとは思いませんでした。
すみません、途中送信しました。
具体的には電源ON時に読み込みっぱなしでロックする現象です。緑のアクセスランプが点きっぱなしでしばらく経つとウォッチドッグが作動してシャッターが閉じリセットが掛かります。上手く起動すると残り枚数が1.1K(RAW+FINE設定で)表示になります。
リンク先のリプツリーにスクリーンショット上げる予定です