Zレンズのコンセプト
少し前の記事になりますが、ニコンがレンズラインナップやコンセプトについて興味深い発言をしている記事がありましたので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。
槇田: 歪曲収差と倍率色収差のデジタル補正は、どのレンズでも活用しています。NIKKOR Z 26mm f/2.8では小型化を目的に、特に歪曲収差補正を活用しています。一眼レフでは光学ファインダーで見た像と記録された写真が大きく異なってはいけませんでしたから、EVFになったミラーレスカメラで活用を広げています。
石上: デジタル補正の活用に関しては社内基準がありまして、S-Lineのレンズはデジタル補正を極力使いません。デジタルで補正すると画質劣化に繋がるという考えからです。小型化しやすくなるなど、デジタル補正もメリットがあるので、製品コンセプトにより補正の活用方法は考えております。
インタビュー内容はとても興味深い内容ばかりですので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、記事によればニコンはデジタル補正をどのレンズでも活用しているとしています。その理由として、一眼レフではレンズから得られた画像をそのままスクリーンに投影して、撮影者がそれを見ているのに対し、EVFではセンサーが受光した内容をEVFに表示しているため、補正後の画像を表示できるからとしています。
しかし、デジタル補正に関してはS-Lineのレンズは極力デジタル補正を利用しない方向で設計されているようです。理由は画質が低下する可能性があるからとしています。
このことからS-Lineのレンズは光学性能を求めているためかなり大きいレンズばかりになっている理由もよくわかります。逆に、非S-Lineのレンズは今後も多く発売されるようであればデジタル補正ありきのレンズで、価格も安く、小型なレンズとして発売される可能性があるのだと思いますね。
プロフェッショナルやハイアマチュアな人にはS-Lineレンズは必要になると思います。一般的なカジュアルなユーザでは、逆に補正ありきでも小型で安いレンズが欲しいという人も多いと思いますので、廉価なレンズ、APS-Cレンズにも期待したいところですね。
(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1483668.html
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コメント
コメント一覧 (1件)
同じ50mmF1.2のレンズでも、SONYとNikonでは大きさ重さが2回りくらい違う理由がわかりますね。もちろんマウント径の違いもありますが。