ニコン 航空機用”サメ肌”フィルムを提供
ニコンが航空機に貼り付けるサメ肌フィルムを航空会社に提供したという記事が掲載されています。どのような記事なのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。なおアイキャッチ画像は航空機のイメージ画像です。
株式会社ニコンは10月3日、航空機の燃費改善やCO2排出量削減に寄与するリブレット加工を施したフィルムを、全日本空輸株式会社(ANA)に提供すると発表した。
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リブレット加工とは、バイオミメティクス(生物模倣)の考え方を取り入れたもので、レーザーと微細加工技術を組み合わせ、流体と接触する面にサメの肌を模した形状を形成する加工のこと。
これにより、液体や気体の不規則な流れによる摩擦抵抗を低減し、エネルギー効率を向上(2%程度の燃費改善)させることが可能になるという。
記事によれば、ニコンがリブレット加工したフィルムを日本のANAに提供すると発表したようです。
このリブレット加工されたフィルムはサメ肌状に微細な凹凸があり、これにより空気の摩擦抵抗を軽減させることでエネルギー効率を向上させることができるのだそうです。
ただし、これが正式採用なのではなく、試験として実施され、耐久性や実際の効果などをデータを確認するための提供だとしています。これで耐久性に問題がなかったり、費用対効果が見込まれるのであれば実際に採用されるということになるかもしれません。
どの程度の効果があるのか?
同じように物体の表面に微細な凹凸を作ることで空気抵抗を減らすということは、モータースポーツなどでも試されていたように記憶しています。ですが、それも結構昔の話で、もし効果的だったらいまはすべてにそのようなものが採用されていたもおかしくないのですが、あまりそのような話は聞きません。もう当然の技術となっているからなのか、それとも実際には効果があまりないからなのでしょうか?
もしコスパが悪いとして採用されなかったのだとしたら、ニコンの新しいフィルムは何かしらの素晴らしい技術が採用されているのでしょうかね?
今回のフィルムはたった2%の改善ということのようですが、毎日のように多くの航空機が飛んでいるので、燃料代はバカにはならないはずですのでたった2%としてもかなりの効果があると思います。実際に採用されるといいなと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
こちらのサイトでも紹介いただいたニコンの提携先であるバイオニック・サーフェス・テクノロジーズ社の技術の応用でしょうか?
また、宇宙航空事業の布石でもあるのでしょうか?これまでの点が線になって見えてきたような気がします。
例えば、富士フィルムはフイルム事業依存から脱却できたことでカメラ事業にも肩の力の抜けた形で取り組めているように見えます。
ニコンの新たな分野への挑戦が実を結ぶことは、長期的にはニコンのカメラのユーザーにも良い影響を与えることになると私は思いますので、こうした取り組みも応援したいです。