Mobile File Transferがバージョンアップ
キヤノンが提供するモバイル端末向けのMobile File Transferがバージョンアップしています。
Canon Mobile File Transfer は、撮影画像をモバイル端末を通じて FTP / FTPS / SFTP サーバーへ転送するためのプロカメラマン向けのアプリケーションです。
[主な機能]
・カメラの撮影画像をモバイル端末へ転送
・カメラの撮影画像を FTP/FTPS/SFTPサーバーヘアップロード
・カメラで撮影された画像を取り込んでそのまま転送する「撮影自動転送」/設定した条件に基づき画像を転送する「フィルター転送」/カメラ内の画像から任意の画像を選択して転送する「選択転送」が可能
・IPTC*が策定した標準規格に基づく、撮影者名や画像のライセンス情報といったメタデータを、画像に付加することが可能
・FTP/SFTP/FTPS サーバへ転送する画像について、アプリ上で音声メモの付加やIPTC*メタデータの編集が可能[対応製品]
キヤノンWebサイト
・EOS-1D X Mark II (ファームウェア Ver.1.1.0 以上) +WFT**
・EOS-1D X Mark III (ファームウェア Ver.1.2.0 以上)
・EOS R3
・EOS R5
・EOS R5 C
・EOS R6
キヤノンがスマホ向けに提供しているMobile File Transferは、カメラで撮影された画像をスマホや、スマホ経由でFTPサーバなどへアップロードができる機能です。撮影した画像を全部転送したり、選択して転送できるということで、以下のような使いかが可能なようです。
例えば、スポーツ撮影のプロフェッショナルカメラマンが、そのときに撮影した画像をすべて会社にスマホ経由で転送し、会社では撮影された画像をリアルタイムで閲覧することで、画像の編集がスムーズに行うことができます。
また個人では、特定の選択した画像をスマホに転送し、スマホからtwitterやインスタに投稿するというようなことも可能ですし、個人が運営するFTPサーバに転送するといったことも可能になりますね。
ウェディングカメラマンについても、編集用のPCにFTPサーバをインストールしておけば撮影した結婚式の動画をリアルタイムでパソコンに転送することができ、結婚式の終わりと同時にデジタルアルバムとして配布することもより簡単にできるようになると思います。
新しいビジネスモデルが必要かも
これまでMobile File Transferは無償でしたが、今回のバージョンから有償になってしまいました。古いバージョンのアプリは7月15日から使用できなくなるということで、今後、Mobile File Transferを使い続けたい人はスマホ用アプリを購入する必要があります。AppleStoreで価格を確認すると500円となっていて、恐らく今後のバージョンアップに追加費用はかからないと思いますので、そう考えると500円というのは比較的良心的な価格なのではないかと思いますね。
キヤノンがお金を取るのなら、自分たちは無料で提供するぞ!というメーカもあると思いますが、キヤノンとしては様々なスマホで動作確認する必要があるアプリなので、お金儲けはしなくてもいいから最低限、開発費だけでも欲しいということなのだろうと思います。
また、カメラメーカにとっては市場は縮小していく一方ですので、とにかく何かしらの利益を得られるビジネスモデルを検討しているということもあるだろうと思いますね。市場が大きければカメラやレンズ本体の利益で、このようなアプリも無償で提供できるのでしょうが、売上が少なくなるとこういう便利なアプリについても、ユーザに応分のコストを負担して欲しいというところだろうと思います。
もっと何かしらいいビジネスモデルがあるといいのですけどね。なかなかカメラとそれに関係する製品で固定的な料金を得られるサブスクを考えるのは難しいのかもしれません。
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