デジタルカメラのISO表示は嘘ばかり? なぜISOを偽るのか?

 あなたのカメラのISO 100はISO100ではないかもしれません。

 ISOという言葉は「完全な偽物」ですか?
 
 Tony NorthrupはISOという露出感度について説明したビデオを投稿し、ISOは”完全にフェイク”だと結論づけた。デジタル写真において、この古い言葉を利用していることは興味深い。
 
 Tonyの発言の要約
 
1. これは単なる後付けだ。一般的にシャッター速度や絞りと異なり、写真を撮影する過程で物理的に何も変わらない。
2. ISOという言葉は実際の規格に則っているが、カメラメーカはその規格に準拠していない。ほとんどのカメラは適切なISOから完全に乖離している。そのため露出計が期待どおりに機能しない。複数のカメラで同じ設定にして使用すると、結果が大きくことなる。
3. 高ISOは完全に排除することができる。それは計算に関する単なる恣意的な制限だ。
4. 画像を平均化するだけで低ISOを排除でき、NDフィルターを使用せずカメラ内で長時間露光を行える。これは良いコンディションでノイズを減らすことになる。
 
(記事を一部意訳しています)

 カメラというか撮影の3要素といえば、シャッター速度と絞りとISO感度です。このISO感度というのは、今はイメージセンサーなので実感がわかないですが昔はフィルムを使い分けてISO感度を決定していました。ISOの低いフィルムはノイズが少なくきれいに撮影できるのですが、そのかわり長時間のシャッター速度を利用するか絞りを開けて撮影してあげる必要があります。ISOの高いフィルムを使うと短時間のシャッター速度や絞りを絞って撮影できますがノイズが多少おおくなります。なので三脚で撮影できたり、動かない被写体、スタジオなどでは低ISOのフィルムを、室内や夜間、動く被写体などの撮影は高ISOのフィルムを利用するといった感じですね。

 シャッター速度と絞りISO感度は密接に関係していて、その要素はそれぞれジレンマならぬトリレンマの関係になっています。低ISOにするとノイズが減るかわりに、より強い光が必要になります。強い光を得るにはシャッター速度を長くするか、絞りを開けてあげる(大口径のレンズを使ってあげる)必要があります。逆にシャッター速度を短くしたかったり、絞りたい場合にはISO感度を犠牲にして高ISOを利用する必要があるわけですね。

 カメラを始めたばかりの多くの人はISOをオートにしていて気にしていないかもしれませんが、カメラのオート撮影はシャッター速度は手ぶれを起こさない程度の速度に合わせられ、絞りを数段絞った分に自動調整されます。そしてそれに併せてISOが自動的にちょうどいい明るさで撮影できるように調整されます。これでもいいのですが、絞りに関しては特にボケに影響があるため、初心者の人が絞り優先(絞りを人間が設定して、あとはカメラに任せる)モードを勧められる理由の一つですね。

 上記の図は、各カメラでISO100に設定したときに、実際に機能するISO感度を表にしたものです。例えば、D5500であれば、ISO100に設定したときには、実際にはISO85ぐらいで機能している(ISO85のフィルムを使っている)のと同じ状態になっているということです。

 どうしてこういうことをしているのでしょうか?

 可能性としては二つ考えられそうです。

 一つはノイズを基準にしているので、実際のISO感度とは異なる可能性です。例えば、オリンパスのE-M5 IIはISO50で撮影してもISO100で撮影した場合と同等のノイズが発生してしまうので、それでISO100にしているというパターンです。これは好意的に解釈できます。

 もう一つは悪意的な解釈です。この図をみるとISO100なのにISO40相当で撮影してくれてるんだからいいじゃん?と思うかもしれませんが、実際は逆です。前述の通り、シャッター速度、絞り、ISOはトリレンマです。同じ明るさで撮影したい場合、シャッター速度と絞りが同じままでISOを低くすることはできません。つまり、シャッター速度か絞りのどちらかを犠牲にしてISO40で撮影していることになります。

 ということは他のカメラと同じISOで撮影しても、わざとISOを低くして撮影している場合には、そのカメラのほうが画質がきれいになることになります。例えば、ISO100で撮影してISO85相当になるカメラと、ISO100で撮影してISO50相当になるカメラでは、ISO50相当になるカメラのほうがキレイな画像を出力することになります(ISO85のカメラよりシャッター速度を長くするか、絞りを開けるなどして)。ユーザは同じISOで撮影した写真を比較しますから、実際のISOが低いほうがノイズが少なくなり、それはすなわち販売にも影響を与えることになります。悪意に解釈するとメーカがわざとISOを偽り、カメラの見かけ上の性能をよく見せかけている可能性があると考えることもできてしまいます。

 というわけですが、実際にはデジカメはフィルムカメラと条件が異なり、後から画像を明るくしたり、ノイズが除去できたりなどしてしまうので、出力する画像との兼ね合いでISOが決定されていて、全体的にISO値が実際のISOと異なってきているというのが本当のところなのかな?と思います。ですが露出計を利用して厳密に撮影したい場合などには、機種間でISOの感度が異なると問題になる可能性がありますので、そのあたりはできるだけ統一した方がいいのでしょうね。

 詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。


(記事元)https://www.canonrumors.com/is-the-term-iso-totally-fake/

「デジタルカメラのISO表示は嘘ばかり? なぜISOを偽るのか?」への2件のフィードバック

  1. 通りすがり

    こんにちは。
    よくわからないのですが
    ↓ ↓ ↓
    ということは他のカメラと同じISOで撮影しても、わざとISOを低くして撮影している場合には、そのカメラのほうが画質がきれいになることになります。例えば、ISO100で撮影してISO85相当になるカメラと、ISO100で撮影してISO50相当になるカメラでは、ISO50相当になるカメラのほうがキレイな画像を出力することになります(ISO85のカメラよりシャッター速度を長くするか、絞りを開けるなどして)
    ↑ ↑ ↑
    両カメラでISO100に設定すれば、画像のきれいさは同じになると思うのですが、違いますでしょうか?
    ①ISO100で撮影してISO85相当になるカメラ
    ②ISO100で撮影してISO50相当になるカメラ
    両カメラとも、ISO100、F値同じで設定すると、得られる画質は同じだが、シャッター速度が②のほうが長くなり、撮影には不利になる。という結論になるのかと思っていました。

    1.  通りすがりさん、コメントありがとうございます。
       私の理解ですので、それが間違っていたり記事の文章の書き方がわかりにくかったら申し訳ありません。

       意図するところとしては、
      ①ISO100で撮影してISO85相当になるカメラ
      ②ISO100で撮影してISO50相当になるカメラ
      については換言しますと、
      ①ISO85のフィルムにISO100というシールが張っているフィルムで撮影した場合
      ②ISO50のフィルムにISO100というシールが張っているフィルムで撮影した場合
      とも表現できると思います。

       ②の場合はISO100のフィルムと思って撮影していても実際にはISO50のフィルムですから、それだけ画質が良いフィルムですので、いい画質が得られるということになると考えています。

       ただし②のほうは同じ明るさで撮影する場合には、シャッター速度を長くしたり、絞りをさらに開けるなどする必要がありますので、ご指摘の通り撮影が不利になりますね。

       ただ、センサーによって同じISOでもノイズなどの違いがあると思いますので、そのあたりは理想的といいますか、想像する理論的な状況ではそういうことになるということであると思います。

       ご指摘いただきありがとうございます。様々な間違いの可能性がありますので、ご意見をいただけることについてありがたく思っています。
       今度とも様々なご意見をいただけるとうれしいです。このたびはご意見ありがとうございました。

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