キヤノン EOS R5/R6の新ファーム公開
ファームウエア変更内容
このファームウエアの変更 (Version 1.5.1) は、以下の変更を盛り込んでおります。1.サーボAFに設定し、ボタンを操作しながら撮影すると、稀にカメラが操作できなくなる現象を修正しました。
<お知らせ>
-EOS R5ファームウェア
ファームウエアVersion 1.5.0において、一部、AF動作に関するご指摘を頂いております。弊社ではご指摘の内容を分析し、AF動作をより最適化する検討を進めております。3月末に次期ファームウエア公開予定です。なお、今回のファームウエアVersion 1.5.1では本内容は盛り込まれておりません。
-EOS R6ファームウェア
キヤノンがEOS R5/R6の新ファームを公開しています。先日公開されたEOS R3と同様で、まれにカメラが操作できなくなる可能性があることを修正したもので、さっそく修正しておきたいところです。
AF動作に関する内容も分析中
変更内容をみると、サーボAFに設定して、AF-ONボタンを操作しながら撮影するとカメラが操作ができなくなる問題があったということで、海外では一時的にバッテリーの蓋を開けるなどするとリセットされて使えるようになるなどといった報告がありました。これはEOS R3だけでなくR5/R6も同様の現象があったようで、今回の新ファームはこの問題を改善したものになるということになりそうです。
また、キヤノンはVer1.5.0のファーム適用時にEOS R5/R6のAFに関する何かしらの問題が発生してしまったようで、現在、その問題を分析し、AFの動作を最適化することを検討しているとしています。それでは、前回のファームの修正内容はどのようなものだったでしょうか?
EOS R5/EOS R6 ファームウエア Version 1.5.0
・ウインタースポーツでヘルメットやゴーグルなどを装着している人物に対する、頭部検出性能の向上を図りました。
・[AF]タブの[検出する被写体]に[乗り物優先]を追加し、モータースポーツにおける車・バイクの検出に対応しました。ドライバーやライダーのヘルメットを検出する[スポット検出]も設定可能です。
・瞳検出時に顔の中に陰影があるとき、前髪が目にかかっているときなどにおける検出性能の向上を図りました。
・人物の胴体検出に対応しました。瞳や顔、頭部が隠れたり検出できなくなったときに、胴体を検出して粘り強くトラッキングを継続します。
・一部のIS非搭載EFレンズを使用した際のボディー内手ブレ補正の制御を最適化しました。
具体的にどのようなAF動作の問題がでているのかわかりませんが、上記の新機能や修正内容をみると、恐らく被写体認識機能の利用時にAF動作に何らかの怪しい挙動があって、その修正を検討しているということだろうと思います。
たぶん、上記のそれぞれの認識対象を認識できないとか、AFが合焦しないとか、迷うとか、そのような類いの問題が発生していて、それを修正しようとしているのだろうと思いますね。後から異なる被写体認識機能を追加するというのは非常に難しいと思うので、十分にテストしないと問題が発生してしまう可能性はあるのかなと思います。
カメラはとても複雑になっていますので、こういう問題はどうしても発生してしまうのでしょうね。このあたりは仕方がない側面もあると思います。ただ、ファームで更新できるというのは幸いですよね。昔のように完全に組み込み型のシステムだったらカメラごと交換みたいなことになりかねないので、ひとまずはよかったです。
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