クアルコムとソニーが共同ラボ設立
クアルコムとソニーの両者は、米サンディエゴにあるクアルコムの本社に共同ラボを設立。イメージセンサーに関するソニーの知見を活用しながら、次世代のカメラ技術の開発に取り組んでいく。
-ImpressWatch
イメージセンサーやXperiaを開発しているソニーと、スマホやパソコン、通信機器のチップを製造しているクアルコムが共同で研究所を設立することが明らかになりました。クアルコムが開催しているSnapdragon Tech Summit 2021の中で明らかになったものです。
どのようなコラボが実現されるのでしょうか?
スマホ用チップとスマホ用センサーの共同開発?
別に記事になりますが、スマホカメラは、センサーでできることとイメージプロセッサやそのアルゴリズムでできることの間で非常に強力になったとしています。そのため、ここからは想像になりますが、スマホ用の高性能なイメージプロセッサや、スマホ用の高性能なイメージセンサーの間でできることを調整していこうということなのだと思いますね。
例えばNikon Z 9やα1を見れば分かる通り、AF性能の向上や被写体追尾性能の向上はより高速処理が可能なイメージプロセッサが必要になります。逆に言うと貧弱なイメージプロセッサでは難しいということになるわけです。
そしてスマホは残念ながら消費電力や小型化、放熱の観点からただ高速処理できるイメージプロセッサを搭載すればいいというわけでなく、省電力化や小型化、発熱を抑えた設計にする必要があります。この点に関してはクアルコムのほうが知見が広いと思いますので、ソニーとともにそれぞれイメージセンサーやイメージプロセッサを開発することで、よりコストを削減できたり、より高性能なカメラを搭載できるということになるのだと思います。
気になるのはミラーレスカメラにも何かしらのプラスになるのか?ということですが、今回は恐らくスマホのみの共同ラボということのようですので、直接的には関係なさそうです。しかし、今回の知見を活かして高性能で省電力化したイメージプロセッサをミラーレスカメラにも搭載できる可能性はあるのではないのかなと思いますね。イメージプロセッサの能力向上はカメラの基本性能の向上につながりますので、間接的に期待はできるのかなと思います。
どのようなスマホカメラとして展開していくのか楽しみですね。ただのコスト削減目的でなければいいのですが。
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