ニコンはコンデジから撤退してしまうのか
ニコンのCOOLPIX A1000がディスコンになったことが明らかになりました(情報ありがとうございます)。ニコンのコンデジ製品の一覧ページをみると、確かに上記のようにCOOLPIX A1000が旧製品入りしていることがわかります。画像タップで拡大します。
これで、いわゆる一般的なコンデジはニコンからは完全になくなってしまいました。
通常、コンデジは、一般的な廉価なコンデジ、高級コンデジ、一眼レフスタイルのネオイチ、防水防塵のアウトドアカメラの4種類にわかれています。
このうち、ニコンからは廉価コンデジのラインナップがすでになくなっていて、そして今回はこの高級コンデジもディスコンになってしまいました。そのため、いわゆるコンデジと言う固定レンズ式のカメラはニコンのラインナップからはなくなってしまったことになります。
ただし、ニコンは高倍率ズームが特徴のネオイチと防水防滴対ショック性能の高いアウトドアカメラはまだ発売し続けています。
コンデジ撤退はあり得るのか
基本的にはスマホがライバルとなるコンデジですので、スマホにない機能を搭載することが必須となります。例えば、EVF、光学ズーム、防水防塵対ショック性能などがその一つになります。EVFを搭載すれば高級コンデジですし、超高倍率の光学ズームを搭載すればネオイチ、防水性能を高めればアウトドアカメラということで、スマホでは不可能な機能に付加価値が生まれるため、これらのカメラを販売してきたのだろうと思います。
しかし、高級コンデジに関しては他社にも様々なカメラがあり、特にソニーの1インチコンデジは古い製品も長く生産し続けているので価格が下落し、他社には対抗できないほどになってしまっています。またアウトドア製品についても、リコーなど他社の参入も多く、こちらもかなり厳しい分野に将来的にはなっていきそうです。
比較的ニコンにとって有利な分野がネオイチ市場ですが、こちらは積極的に参入しているメーカは比較的に少なく、ニコンにはまだブルーオーシャンなのかもしれません。
そう考えると、廉価/高級コンデジからは撤退、アウトドアカメラからも撤退の可能性があり、残るとしてもネオイチぐらいしかないのではないかと思います。これは、ニコンが中国のコンデジ工場から撤退したことで、コンデジの製造が難しくなっている事も一つの理由になりそうです。
このままの流れですと、ひょっとしたらニコンはコンデジからの完全撤退考えている可能性もありそうです。
個人的にはNikon 1を生産し続けておけば、他社の高級コンデジと比較して、レンズが交換できるというメリットを訴求することができたので、レトロスタイルのカメラを発売するなどして若い女性へのアピールなどにつながったのではないのかな?と思います。Nikon 1のディスコンは非常に残念に思いました。
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コメント
コメント一覧 (4件)
OMデジタルからTGの後継機の噂が出てこないので(今後は出るかもしれないが)
ニコノス系のコンデジもしくはTGの様な対防水 耐衝撃+ハウジングで水中撮影向きのコンデジならばニッチ市場ではあるがある程度売れと思います。
クールピクスでオール天候仕様のAWがありましたがTGの様にハウジングが別売りオプション(5万前後で)で売られていなかったのが残念でした。
自分は基本鉄道撮りですがダイバーでもありダイバーでは本格的に水中生物を撮る方はデジタル一眼レフにハウジングですが、それ以外の人達はTGを使っている人が多いです
ニコンのコンパクトデジカメは COOLPIX995 の頃は華やかでしたね。
友人が持っていてスイベル(swivel)機構が便利でした。
当時はコンパクトデジカメも高価で今なら普及機のミラーレスダブル
ズームキットが買える値段でした。
スイベル(swivel)機構がスイバルと間違った表現がされていて最初は
違和感があったことを覚えています。
コンデジ市場は壊滅的ですからね。
なにかしら付加価値がないと誰にも買ってもらえないでしょう。
好評である1型センサーのソニーRX100シリーズですらM7を最後に更新されてませんし、そこからVlogへの道を模索してZV-1などを出して生き残ろうとしています。
防水でタフなやつとかテレ端3000mmまでいける超望遠とかはまだ残ると思いますが、ごく普通のコンデジはもうスマホにより御役御免ということでしょう。
A1000はEVF付で、このクラスではパナソニック、ソニーも出して、一つの方向性かなと思ったのですが、そうではないのか、という点でも注目しています。パナソニックは防水型にEVF付を出して撃沈?したようですが。。。 このA1000は少し大きいが、レンズ性能は良いとの評判だったような気がします。キャノンがこのクラスではEVF付を出していないのか?という所もあります。