パナソニック カメラ事業をいよいよ切り離しか
「次の新体制では、黒物家電やハウジングが“コア事業”から外されたでしょう。今後は撤退も含めて、経営がシビアに判断していくということです」。パナソニック幹部が声を潜める。
パナソニックは、持ち株会社体制への移行を踏まえた「組織大改編」を10月に実施する。ポイントは、テレビやデジタルカメラなどの黒物家電を担当する「パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション」、トイレや建材などのハウジング事業を展開する「パナソニック ハウジングソリューションズ」がそろって、家電や電材を担当するパナソニック株式会社から外されたことだ。
パナソニック株式会社は売上高4兆円弱を稼ぎ出す保守本流の“大パナソニック”ともいうべき会社。そこから外されたことは、非コア事業の烙印を押されたのも同然である。
テレビ、デジカメ、ハウジング――。いずれも、収益の改善見通しが立たない問題児である。今回の“格下げ”は、これらの事業に終息シナリオが迫っているという経営陣のメッセージに他ならない。
とりわけ厳しい状況に立たされているのが、デジカメだ。デジカメの市場環境は極寒である。下図を見れば一目瞭然だ。
パナソニックのカメラ事業について報道されています。全文は長文なので、すべての記事は記事元リンクからご覧ください。上記はその一部の引用になります。
記事によれば、持ち株会社体制への移行による組織改革で、デジカメ、テレビを担当する事業が、パナソニック本体から切り離されたことで、パナソニックは今後はデジカメやテレビ事業を撤退を含めて考えいく可能性があるとしています。
ちなみに先日、パナソニックはテレビの国内生産をとりやめ、海外の生産に移行することが明らかになりました。最近はテレビも海外のメーカのシェアが高まっていて、主に国内だけで販売しているテレビメーカはかなり採算が厳しくなってきているようです。
なんせシャープはハイアールで、レグザもハイセンスですので、日本発祥ブランドでも中身は海外メーカ主導というような製品が多くなってきています。
デジカメはリストラの最有力候補?
記事では、次のリストラ候補の最有力候補はデジカメだとしています。確かに、パナソニックは様々な製品を発売していますが、ランキングなどでも上位に入ることが少なく、利益的にはかなり厳しい状況になっていると思われますね。
なのでパナソニックはカメラ事業を、オリンパスと同様の手法でカーブアウトさせて別会社としてファンドに譲渡したり、海外メーカに譲渡する可能性もないことはないのかな?という印象です。
ただ、記事には「問題山積のデジカメ事業 それでも「撤退」できない理由」という記述があります。この先は有料記事なので読めないのですが、そこに何かしらの撤退できない理由が書いてあるというのは、LUMIXユーザにとっては朗報かもしれません。
たぶんですが、パナソニックはマイクロフォーサーズに参加していること、Lマウントのアライアンスに参加しているため、簡単にそのアライアンスから撤退できない可能性があるのかな?と思います。
また業務用の放送機器市場などにも参入しているので、その技術開発のリソースや技術を転用できるということを考えると、撤退は難しい側面があると思うのですが、実際にはどうなのでしょうね。
しかし、振り返るとスマホの台頭でこれだけカメラ市場が縮小するとは思ってもみませんでしたね。スマホでカメラを撮影することで、撮影の楽しさを知っている人が増えているなかで、カメラ市場が縮小していくというのは、需要と供給が一致していないのだと思います。
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コメント
コメント一覧 (6件)
これからパナソニックが新製品出すって時にタチの悪い記事ですね。
こういうのを見ると、25日にGH6の開発発表も本当にあるのかなという気もしてきます。とにかく「強化する」ばかり言うのはやめて、「動画得意の機種に集中していきます」連呼、でも良いのではないでしょうか(すでに言っている?)。戯言ですが、GHシリーズとG100だけ、場合によっては(動画特化でない)他機種一つぐらいはOMDSから供給を受ける(供給してくれない?)、コンパクトカメラも、動画得意に振った機種でかなり安いものから、まずは1、2機種。フルサイズは現状維持ですかね?
まあオリが手放すくらいですからパナも手放しても不思議ではないですね。
GH5 IIとGH6がM4/3最後の花火になる可能性も十分あるでしょう。
Lマウントのほうはライカとの関係上切りたくても切れない?
記事の内容が当たればの話ですが、コンシューマー向けのデジタル一眼のシェアが低いので厳しそうですね。
Lマウントへ参入してからは利益率の高い高価格帯のプロ、ハイアマ、業務用へ路線変更してるみたいで、素人、アマチュア向けはやめたように見えますが、薄利多売でうまみが無い入門機はもう出せないでしょう。
月産数も少なくて、これでやっていけるんだろうかと思っていました。
シェアがパナより大きいオリンパスが売却、撤退したのでそのうちパナも、、、、という感じはします。
スマホには完全にやられてきてると感じていて、m4/3も小型軽量を売りにしてきましたが、それもうまみはなくなってきて、レンズ交換式はセンサーサイズが小さいほうからペンタックスQ、1インチが消滅。
ソニーのAPS-Cやフルサイズミラーレスも十分小型なので、m4/3は発熱の少なさなどを活かして4K動画向けへシフトという感じだけど、そこへ他社がAPS-Cではなくフルサイズで4Kそして8Kへ参入してきたので、将来性を考えるとう~んという感じ。
コンシューマー向けとしては欲しい人にはほぼ行きわたり、あとは買い替え需要しかないといった感じかな。
同じくシェアが小さいリコーイメージングやシグマもまだ続いているからパナもまだ大丈夫とみるか、会社の規模が違うし組織大改編で整理されるとみるか、m4/3の役目は終わりつつあるとみるか。
大は小を兼ねる、といいますが、特に業務用・プロ業界で、動画も静止画もフルサイズミラーレスで機材を統一する、といった流れになってくれば、ごく一部をのぞいてm4/3の役目はひとまず終わりつつあるのかな。
ソニー、キヤノン、ニコンの3大メーカーがそのように進んでると感じるし。
3大メーカーはAPS-Cが手薄になってるのも共通してるし。
マイクロフォーサーズって口径が確か40mmですよね。
元祖フォーサーズは46mmでソニーEマウントと同じです。
マイクロフォーサーズの規格を決定するとき、フランジバックは短くするのは当然ですが、口径は46mmのままにすればよかったと思うんですよね。
じゃ、将来、そのままのマウントでフルサイズ機を出すことも可能だったわけで・・・
フルサイズ用のレンズをMFT機で使用したり、逆にMFT用のレンズをフルサイズ機で使用することも可能なわけで・・・・
ま、いいんですけど・・・今さら(;_;)
あ、フジのXマウントも口径が43mmだったと思うけど、もう少し大きい目に設定しておけば、フルサイズ用のレンズも使用可能になったし・・・・・って、まあ戯言でしたm(__)m
当時はとにかく1mmでも小さいカメラシステムにしたかったんでしょうね。
AFとかもミラーレスとレフ機では大きな性能差がありましたから、差別化のためには小型化が避けられなかったんだと思います。
今ではこの辺りのユーザーがごっそりとスマホに流れて行ったことも誤算でしたね。