活況な半導体製造装置市場もニコンは苦戦
DIAMOND onlineが半導体製造装置市場について記事にしています。
・5G投資、自動車電動化などが原因で半導体不足になっいる
・需要がひっぱくし半導体メーカは増産に動いている
・半導体製造装置大手の東京エレクトロンは業績を上方修正
・準大手ディスコも同じ状況
・苦戦している半導体製造装置メーカもあり、その代表格がニコン
・ニコンの第1四半期~第3四半期の精機事業の売上収益は前年同期比で23%減少
記事では、半導体需要が旺盛で、各社が半導体の増産体制をとっていて、半導体製造装置を製造するメーカは業績を伸ばしているとしています。ですが、その中でもニコンを代表格として苦戦している半導体製造装置のメーカもあるとしています。
ですが、これにはいくつか、そうなってしまう理由があるようです。記事によれば、まずニコンはインテルへの依存度が高く、インテルが投資しなかったため売れ行きが鈍ったということが一つ。そしてもう一つは、ニコンが販売する露光装置は半導体製造の後工程に必要なものなので、少し遅れて投資がやってくるという特徴があることなのだそうです。
精機事業と映像事業が低迷
ニコンの事業の大きな柱は半導体製造装置などの精機事業と、カメラなどの映像事業です。しかし、半導体露光装置でも、映像事業でも他社にシェアを大きく奪われる状況になってしまっています。ニコンに関しては、過去にも映像事業のシェアが大きくカメラが売れなくなるとニコンそのものの経営に問題が発生する可能性があるということについて、何度も記事になっていましたが、その当時の不安がいま現実になろうとしていますね。
半導体露光装置については、インテルが今後はファブレスになって他の製造メーカに製造を委託する可能性がでてきています。そしてカメラ市場は縮小しているうえにソニーにシェアを奪われている状況です。今後がどうなるのか心配になりますね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
ダイヤモンドオンラインの記事、読みましたが内容が変ですね。
露光装置は前工程で使われます。露光を後工程と呼ぶ技術者などいません。
(ウェーハ洗浄→成膜→露光→エッチング→不純物注入→・・・→トランジスタ形成・・・→配線形成→切離し→実装)
ディスコは後工程である切断装置の大手で、ニコンの装置はディスコの装置が売れる前に売れます。信用できない記事です。
それはともかく、市場の縮小により、ソニーもレンズや高額機種があまり売れておらず、カメラ事業単体では赤字でしょう。
同じソニーグループでも、ゲーム、映画、金融、イメージセンサ―部門などに比べて、カメラ部門の社員は出世や昇給が難しくなります。大企業では同じ会社内で熾烈な競争があります。
パナソニックや富士フイルムも同じですが、そんな状況でカメラ部門の士気が上がるでしょうか。
ニコンやOMデジタルは、カメラがダメなら路頭に迷います。
しかし、ベンチャー企業と同じで、その危機感が必死さを生み、原動力になります。
どの分野でも市場が縮小する中で、最後に残るのは撤退のできない専業メーカーです。
ODデジタルも、会社を徹底的に軽くしたと言っています。
まあ、同じ三菱系の三菱自動車がまだ持っているのですから、ニコンは余裕があるという見方もできますが。
カメラも大赤字、半導体製造装置も大赤字じゃ会社が亡くなってもおかしくないので早くヒット商品が出て欲しいですね。
ニコンのカメラは気になるけど、会社がなくなってしまうことを考えて買えない人が結構いそうです。
リストラが続くと品質も落ちていきそうで心配です。