センサーの開発を続けているが、いつ製品をリリースできるのかを約束することはできない。
問題は二つある。最初の一つは、フルサイズFoveonセンサーを製造するさい、いくつかの設計の失敗があった。私たちには複数の世代のフルサイズFoveonセンサーのプロトタイプがある。しかし、設計ミスが原因で完全に動作しているセンサーはない。だから、設計ミスを修正さなければならない。二つ目の問題は製造における課題があることだ。
(記事を一部引用して意訳しています)
FOVEONセンサーの現在は
ImagingResourceがシグマとのインタビュー記事を掲載しています。画像はSIGMA fpです。このインタビュー記事そのものは、かなり前に紹介されていたもののようですが、最近この記事の存在を知りましたので、あらためて取り上げたいと思います。
インタビュー記事では、フルサイズFoveonセンサーを搭載したカメラについての話題について触れられています。記事によれば、フルサイズセンサーとして設計したFoveonセンサーには設計ミスがあり、複数のプロトタイプを製造したか、しっかりと動作したセンサーはないとしています。それだけ設計、製造の難易度が高いのでしょうね。
もともとフルサイズのFoveonセンサーを搭載したカメラは、2020年に発売されるとされていました。かなり話題になっていたわけですが、残念ながら今年の2月にFoveonの量産化に見通しが立たないため、2020年内の発売は難しく、フルサイズFoveonセンサーを搭載したカメラの発売は白紙になり、事実上の無期限延期というような状況となっていました。
なので、フルサイズFoveonセンサーについては、このまま発売されることがないのでは?という噂もありましたが、この記事で述べられていることが正しければ、まだFoveonセンサーを開発しているということになりますので、その点では安心できる記事かもしれませんね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
今年の春先では来年の夏と言っていたような気がしますが無期限に
なってしまったようですね。
この様子では有機撮像素子のほうが先に一般化してFoveonセンサーは
陳腐化してしまいそうですね。
そろそろ潮時なのかもしれません。
センサーの開発は続けているとのことですが、その投資が今後の企業経営の足を引っ張らなければいいのですが。
Foveonセンサーはシグマの象徴ともいえるようなもので、Lマウントに参入したのでフルサイズFoveonセンサーを実現したいのでしょうが、外販もしないだろうから量産効果も薄く、実現したところで製造コストが高くつきそうです。
しかし互換レンズだけでなく、カメラボディへの参入、Lマウントへの参入、フルサイズFoveonセンサーの開発などでかなりの投資が必要と想像してます。
画像エンジンの技術進歩などもあり、画質的にはもう現行のベイヤー方式センサーでも十分であると感じます。
ベイヤー方式と比べて画質やAF、高感度性能などであきらかな向上が見られなければ、既存のベイヤー方式カメラからFoveonセンサーのカメラへ乗り換えるメリットは薄いと感じます。
フルサイズFoveonセンサーにとっては製造技術や生産コスト以外でも、動画への対応、像面位相差など高速AF、高感度性能の実現など、技術的課題が非常に多いと感じます。