── 発売してからどのような感触だったのかについてもうかがわせてください。SIGMA fpはどのようなユーザーに受け入れられたのでしょうか?
山木社長:「物理的なデメリット(編注:SIGMA fpは電子シャッターのみ。ローリングシャッター現象が起きやすい)を除けば、写真家やシネマトグラファーといったプロにも安心して使っていただけるギア」を目標としてやってきました。そうしたカメラとしてはある程度成功したと思います。
また、今までにないコンセプトのカメラなので新しいモノに敏感に反応される方にご支持をいただけるのではと思ってはいましたが、こちらは予想以上でした。ガジェットが好きな方や、ライフスタイルにこだわりがある方、美意識を強くもっていらっしゃる方のほうがSIGMA fpを強く楽しんでいるというのが私にとっては驚きでした。一眼レフもミラーレスもお持ちで、高性能なカメラを搭載したスマホも使う、いろんなカメラを使いながらその中にSIGMA fpがあるというユーザーをイメージしていたのですが、今申し上げた方たちはメインカメラとして使ってくださっているんですね。
そうした方たちが撮られた写真を見ると、すごくお上手なんですよね。実は写真がすごく好きで、実際にいい写真を撮るスキルもある。それにも関わらず、欲しいカメラがなかったり、自分のライフスタイルにぴたっと合うカメラがないためにやむを得ずほかのもので妥協している、代替しているようなことが多いんだなと、お客様を見て今学んでいます。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/cacf41ad1e382fd06392c6018312cba847e0a7b2?page=1
SIGMA fpは成功したのか?
GIZMODEがシグマ社長とのインタビュー記事を掲載しています。記事は長文ですが、かなりおもしろい話題が記述されていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事では、なぜSIGMA fpのようなカメラを発売するに至ったのかを含めて、現在のカメラ業界や、カメラ市場のことについても語られています。そして、技術でカメラがよくなる時代は終わったとしていて、簡単に撮影ができるスマホと、キレイに撮影できるけどいつも持ち歩くのには難があるレンズ交換式の間に入るような適切なカメラがかあるのではないか?ということがSIGMA fpの開発理由だとして語られています。
最近のカメラ販売のランキングをみてもSIGMA fpは売れていて、先日の5月下期のヨドバシカメラデジカメ売れ筋ランキングでも5位にランクインしています。シグマ以外では定番のソニーαもランクインしていますが、富士フイルムのX-T4が1位にランクインしているのも大きな特徴でした。
こうしてみると、比較的小型なカメラが売れていて、それでいてX-T4やSIGMA fpなど趣味性の強いカメラが売れているように感じますね。商業的にも十分にSIGMA fpは成功しているように見えます。
オールマイティのようなカメラより、何か尖ったカメラのほうがカメラを趣味にしている人の心に刺さりやすいのかもしれません。今後のカメラ市場の縮小で、そういうカメラこそが必要になる時代になっていくのでしょうか?
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