マーケターはLUMIXの色の良さに気がついていなかった
パナソニックのLUMIXは絵がキレイ、LUMIXの色が好きというユーザは結構昔からいたように思っていたのですが、実はパナソニックの販売担当者は、その事実に気がついていなかったようです。興味深い記事でしたので紹介したいと思います。
それではインタビュー記事をみてみましょう。
塩見:転機になるのが2021年の「CP+」LUMIX ONLINE。3日間、計27時間の生ライブ配信を行いました。参加しているカメラメーカー各社さんがYouTubeでライブ配信やっていたんですけれど、LUMIXはコメントをオンにして、皆さんからコメントを受け付けていました。
その中に、コメントで圧倒的に多かったのが絵に対する評価でした。「LUMIXの色が好き」「絵が好き」など、みんな口を揃えて「絵が良いですよね」って言うんです。私たちマーケターたちは「絵が良いって何だ…?」って思いながら、(登壇した)クリエイターたちに話を合わせるために「そうですよね。うちには“絵作り”思想がありますから。」みたいな話をしていたんです。でも「待てよ、きちんとそこを深掘りすると何か変わるかもしれない」と気づいたんですね。
インタビュー記事には興味深い内容がほかにもたっぷりありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、記事によればCP+でオンライン配信をしていたとき、ユーザから「絵が好き」「絵がきれい」というコメントが相次いでいたそうです。パナソニックの開発担当者は、しっかりと絵作りの思想をもって製品を作っていたそうなのですが(2018年のLumix G9から)、しかし、カメラ事業のマーケティング担当者は、そのことをまったく知らなかったそうです。
そして、その後から絵作りといったものを意識して販売促進やマーケティング活動をしていったそうです。
パナソニックのマーケティング担当者がこの絵作りについて、ユーザから支持されていることに気がついたのが、2021年のCP+でのことですから、ほんの2年ちょっと前のことになります。それまでパナソニックの開発担当者が思想をもって絵作りをしていたことに気がついていなかったのですね。
そして、マーケティング活動の結果か、いまはLUMIXのカメラの色が好きという人は以前より増えている印象ですし、方向性としてはよかったのではないかなと思いますね。
こういう話を聞くとパナソニックのカメラを購入したくなりますね。像面位相差のマイクロフォーサーズで小さなカメラが発売されたら購入してしまいそうです。
(記事元)https://prtimes.jp/story/detail/YxRMdQSa1pB
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コメント
コメント一覧 (3件)
パナソニックはDMC-G1から使っていますが、とあるメーカーのように青空が綺麗とか
肌の色が綺麗とか偏った特性がなく素直な発色です。
色の濁りも少ないですね。
発色は原色系に近いような気がします。
RAW現像の素材としては非常に扱いやすいと思います。
やはりパナソニックユーザーさんはよく分かっていらっしゃる。
ちなみに手持ちの最新機種はDMC-G7、Lumix G9は持っていません。
G9PROの開発時まで画作りの体系化をしていなかったことの方に大きく驚いています。
写真の肝の1つでカメラへの依存が大きい画作り・色作りは、好みはさておきどのメーカーも一貫性を持っているものとばかり……インタビューで話しているように、ここでようやく本来のカメラメーカーになれた、ということかもしれません。
それにしても、パナの横連携の欠如ぶりは凄まじいですね……
開発が画作り体系化を3年も広報に伝えずにいたのも大概ですが、広報が画作りに着目したのを翌年のCP+まで開発に伝えなかったのもなかなか……CP+2021終わりの時点で「画作りって何?」を聞きに行けば、深掘りもそれを活かしたマーケティングももっと早くできたと思うのですが。
組織改革でその辺改善したんでしょうかね。
絵が良いというのは、その人の好みによるというところもあるかと思いますが、私は特に空の色が綺麗というか好みです。ただし、ここは調整でいかようにもなるのであくまでデフォルトの場合です。
パナソニック、ニコン、フジは似ていて、キヤノンとOMDが似ていると個人的には感じます。SONYはその中間。
GH6以降(フルサイズではS5II)、色に加えて解像感と輪郭のキレが劇的に良くなったのも好みです。