ゲームの祭典E3 2023開催中止
世界最大のゲームの見本市の一つと言われているE3が開催中止となってしまいました。世界最大規模にも関わらず開催が中止されるというのは少し驚きです。しかし、以前には世界最大規模のカメラの展示会も中止になってしまったことがありました。いまこのような展示会に何が起きているのでしょうか?そしてカメラの展示会は大丈夫なのでしょうか?
まずはE3 2023がなぜ開催中止になったのか見てみましょう。
今年のE3の何がうまくいかなかったのかを尋ねられたピエール=ルイは、業界を取り巻く課題が大きくなっていることを指摘し、それが「乗り越えるにはあまりに大きすぎた」と語った。
「第一に、コロナ禍が始まって以降、複数の企業からゲーム開発のスケジュールが変わったと報告を受けてきました。第二に、経済面の逆風を受けたことで、いくつかの企業は大規模なマーケティングイベントへ投資する方法を見直すことになりました。そして第三に、企業がオフラインイベントとデジタルマーケティングとの間で、適正なバランスを模索し始めるようになりました」
記事では詳細な分析などもありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、E3というとアメリカが開催されるテレビゲーム、PCゲームなどの世界最大の見本市になります。これまで、任天堂、ソニー、マイクロソフトや誰もが聞いたことのある大手ゲームデベロッパが参加していました。しかし、ここにきて一転、多くのメーカやゲームデベロッパが不参加を表明したことで、E3 2023は開催が中止されることになりました。2024年の言及はなく、このまま事実上の終了になると考えている人もいるようです。
この開催中止にはいくつかの理由があるようです。記事にある3点について一つずつ見ていきましょう。
まず一つ目はコロナ禍の影響です。2020年から2022年までオンラインイベントを除いたイベントが中止された結果、デベロッパの開発サイクルが以前とは変わってしまったことが影響したと考えられています。このようなイベントでは、イベントへの参加するにおいて、ゲームのデモ版を作成したり、パンフレット、ムービーなどを作成しておく必要があります。開発サイクルが変わったことで、開催に合わせてこれらを用意することができなくなってしまったということがあるようです。
二つ目に、コロナ禍やインフレなどで制作コストが上昇しているため、リソースを見本市のために割くことができないということもあるようです。
そして3つ目として、Youtubeなどを通じて、デベロッパが直接、ユーザに向けてアプローチすることが可能になっていることも影響しているそうです。発表会などはYoutubeで行い、ゲームのデモ版も無償ダウンロードにして、ゲームのムービーもYoutubeで配信することが可能です。わざわざ見本市に参加するまでもなくなっているし、コストもかかるのであれば、わざわざ参加する必要がないと考えるのも理解できるところです。
以前にはカメラでも同じことが
同じようなことがカメラの展示会でもおこっています。それがドイツで隔年で9月に開催されていたフォトキナです。理由があって5月の毎年開催に変更されていたのですが、そのフォトキナ2020に、ニコン、オリンパス、ライカ、富士フイルムといった企業が参加しないことを表明しています。
この結果、フォトキナは2020年の開催を見送り、その後も開催されていません。事実上の終了です。
以前でしたらカメラ市場も大きく、メーカも多くの利益を得ていたので、展示会に出展する余力があったのだと思います。しかし、メリットがないと判断したら、経営的な面からも出展を見送るような企業も今後は多くなるかもしれません。
そこで気になるのが日本で毎年2月に開催されるCP+です。各メーカとも大々的に展示を行っていますが、そのメリットを感じなくなったら出展を見送る可能性もでてきてしまうのではないかと心配になりますね。
ただ、ゲームの見本市と違うところは、カメラの場合はタッチアンドトライが求められているという点です。ゲームですとデモ版の配信で自宅にいながらデモプレイが可能です。しかしカメラの場合は実機で撮影することが必要です。また実際に撮影した画像を持ち帰ることも(認められていれば)可能です。その点でゲームとカメラは異なりますし、カメラの展示会には意味があるのだと思いますね。
せっかくの展示会ですので、今後も末永くCP+が開催されることを願いたいです。
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/01f8b6f7db99b0698035b5489bcabc23a7b9df90
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