ニコン開発者インタビュー
ニコンの開発者へのインタビュー記事が掲載されています。どのようなインタビュー内容になっているのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
- カメラ業界全体の健全性について?
- 2022年サプライチェーンの問題を受けた
- 運営は計画通り進めることができた
- ミドル/ハイエンドは底打ちの傾向だ
- 若い世代を中止として動画需要が非常に高いことに気がついた
- ミラーレスへの移行はどのように進んでいるか?
- Zマウントの販売台数は非常に順調
- 一眼レフからの移行はスムーズ
- スムーズなのはカメラ、レンズのラインナップが多いから
- メーカとライセンス契約を結びレンズが新製品が発売されている
- 幅広いレンズラインナップで基盤を固めることができた
- Z 7やZ 9を開発する上での困難だったことは?
- Z 9はD6を超えるカメラという高い目標を掲げた
- 設計はゼロからスタートした
- 土台となる基本機能とデザインには最も時間と労力を要した
- ニコン旗艦機として感動を与えるものでなければ何度も白紙に戻した
- Z 9についてプロから寄せられる声は?
- 革新的だと言われたのは4点
- メカシャッターレス 静粛性や耐久性
- リアルビューファインダー ブラックアウトフリー
- 被写体検出 新しい世代の3Dトラッキング
- 動画機能
- コンセプトは製品を継続的に強化し感動と驚きを提供すること
- 2回の新ファームで別物になっている
- 小型で手軽な価格の望遠単焦点のターゲットはどこか?
- 望遠はf値を犠牲にしても小型で廉価なレンズが欲しいという層もある
- FXの500mm F5.6 PFは好評で、反響から800mm f/6.3、400 f/4.5を作った
- 小型な望遠レンズの設計で苦労したことは?
- 設計を検討し光学性能を犠牲にすることなく小型化を目指した
- 軽量素材を利用したり構造強度をシミュレートして軽さを実現した
- ニコンは動画に強いメーカとして知られていないが、どのようにZ 9を?
- 動画撮影者がどのスペックを求めているか何度も調査した結果だ
- Z 9でニコンは動画市場で存在感をだせるか?
- カメラ本体だけでは実現できない
- 動画を考慮したレンズ、アクセサリ、編集作業などエコシステムの開発が必要だ
- レンズは当初から静粛性やフォーカスブリージングに配慮している
- 動画市場は大きくチャンスがありニーズに応えていく。期待して欲しい。
- Z fcはどのようなユーザが購入しているのか?
- FM2のデザインに影響を受け、若い世代にも受け入れられると考えた
- フィルムを経験していない若い人から「楽しんでいる」と聞くとやりがいを感じる
- Z fcがAPS-Cの理由は?フルサイズはあるのか?
- cはカジュアルを意味し、気軽に撮影して欲しいという思いがある
- そのためには小型、価格が重要なのでAPS-Cになった
- Z fcのフルサイズ版を求める声は多く、意識している
- 多くは言えないが、どう対応できるか注意深く検討している
- 今後AIでどのような進化をするか?
- AIは露出、ホワイトバランスなど、効果的に撮影に必要な設定をしてくれる
- 被写体や検出機能を強化することで、考えられない撮影方法が実現する可能性がある
- これからも技術開発に取り組んでいく
フルサイズZ fcの可能性も
インタビューは非常に詳細な説明などもあります。上記は要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、インタビュー記事によれば、2022年もニコンはサプライチェーンの問題を受けていたそうです。2022年の新製品がNikon Z 30だけだったのは、そのあたりにも理由があるのかもしれません。
そして話はZ 9の話になります。Z 9はNikon D6を超えることを目標にしていて、感動を与えられるようなカメラとして設計を何度も繰り返したそうです。また、プロフェッショナルな人に何度も試してもらって、様々な仕様を決めていったり、調整していったようですね。
そして話はNikon Z fcの話になります。インタビューでは、若い人向けにも受け入れられるようなカメラ、手軽に利用できるカメラを目指しているようで、そのためフルサイズではなくAPS-Cを採用したそうです。また、Z fcのフルサイズ版の要望は聞いているとして、どのようにその声に応えていくか引き続き注意深く検討していくとしています。
このことから絶対に発売されないということはなく、検討してよさそうなら発売されるかもしれないというところまではたどりついているようです。実際に発売されると嬉しいと思いますが、フルサイズとなると価格も高くなります。レトロデザインのフルサイズミラーレスの販売数量が見込めるかというと結構微妙なところかもしれません。
しかし、こういうのは実際に発売してみないと売れるかどうかわからないのでチャレンジする価値はあるのかなという気もしますね。いっそのことアクセサリとして購入したいと思わせるぐらいのデザイン重視で攻めたら逆にデジタルガジェットのアイコンとして売れるのかもしれません。
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コメント
コメント一覧 (9件)
Zfcのフルサイズ版を出しても思ったように売れないのでは。
ユーザーはそれぞれが理想のZf像をもっていて、そこから外れていると質感がよくないとか、質感をよくするために高価だと今度は高いと言われ、さらにあそこがダメここがダメとダメ出しが多く、結局は思ったように売れずビジネスとして成功しないように思います。
Zfcのフルサイズ版の要望については期待している人には気の毒ですが、メーカーは無視していいと思います。
今はとにかく多くのユーザーが手に取るであろうクラス帯の機種の更新と生産体制の拡充が最優先だと思います。Zf(仮)の様なマニアックなカメラは往年のファンから期待されている分、自身の理想に近くないと購入してくれないリスクもあります。高価格でかつ、数量限定で販売ということであれば可能性は考えられますが、今のニコンの生産体制だとそれも厳しいと思います。
FF版Z fcは是非とも出してほしいですね。
まずZマウントはAPS-C用レンズが少ないですし、そもそもSE版を出してる28mm / 40mmの単がFF用レンズですし、MF時代のNIKKORレンズと組み合わせるにもFFセンサーでIBISがあったほうがいいですし。
レトロデザインでAPS-Cだとやはり富士フイルムが強くX-T5が完成形のような存在ですね。
せっかくのZマウントなのにFF版Z fcを出さなかったらニコンユーザーを蔑ろにしてると思います。
それならばZ fcすら出さないほうがよかったと思います。
Dfはアホみたいに大きく重かった印象です。格好は良かったんですけどね。
個人的にはZfcのように小型軽量じゃないと、Df後継機は売れないと思います。
自分は正直Zfcについてはよく出したなというのが本音で、寧ろ変に期待させる分安易に出さないほうが良かったのではないかとすら思っています。
閑話休題
現時点ではミドル・ハイエンド向けにどうラインナップを展開していくかが一番重要だと思います。
フルサイズZf(仮)はZマウント10周年とかそんなときの記念モデル用に温存しておけば良いのではないでしょうか?
どのような層に売れているのかは曖昧にされているような感じでもあり、考えるのが難しいですね。Zfcが売れているのは確かなのでしょうが、しかし価格面も大きいかもしれず、やはり簡単にはいかなさそうで、かつ優先順位も高くないでしょう。ZV-E1が出る、ニコン自身も動画重視をしていると言っている中でもどうなのか。カジュアル面から言えば、個人的にはAPS-Cで続けていってほしいです(フルサイズと2機種展開ができる? そして小型化してほしい)。Zfが出て、それに付随してどれだけレンズを買い増してくれるのかも、個人的にはよくわからず、うまみもあるんでしょうかね。
別サイトだと「可能性は結構ありそう」というまとめ方に「開発が進んでそう」というコメント、と希望的観測が目立ちましたが、私は当サイトの観測が合っていると思います。
ニッチ製品の開発に手を取られても他社は待ってくれませんから、ハイアマ層でどんどん引き離されます。レッドオーシャン市場でそんな悠長なことはしていられないでしょう。Zfを作るなら、ほぼ必然的にモーター内蔵・Ai対応等したFTZ3の開発もセットですし。
他社を圧倒するシェアや売上を出せればその余裕も生まれるかもですが、シェアを追わない戦略とすれば望み薄かと。
他の方のコメントにありますが、若者を引き込みつつも往年層に期待をさせてしまった点で、Zfcは功罪入り混じる機種ですね……。
他社が手を付けない領域で、Nikonの持つ伝統を強さと考えるなら生産台数を絞って高価格&本格的なフルサイズZfも良いかもしれません。中身はそれこそZ5でもZ7Ⅱでも良いでしょう。その分、外装は超豪華で、プレミア価格の70万円ぐらいなら話題になるんじゃないでしょうか。
Zfcが売れたのは、もはや性能面では機能的な差異を示しにくくなったからじゃないでしょうか?
Zシリーズのデザインに今一つ抵抗を感じるニコンファンに受け入れられるミラーレス一眼を切望します。
イメージは、F3アイレベルかF4的か。
あくまでイメージであって、F一桁機にそっくりにして欲しい訳ではない…まぁそっくりでも受け入れてしまうカモしれないが。
Dfのデザインはオリジナリティーがあって秀逸だったですね。
ボディーサイズはF3のコンパクトさを。
赤いアクセントラインは省略。
NIKONのロゴは是非、正体で。
性能はお任せしますが、ボディ内手ぶれ補正は必須。
カメラもトラディショナルなデザインであれば永く愛されるでしょう、きっと。
Dfが良い例だと思います。
Zf-cのcがカジュアルならば、トラディショナルなZf-tを求めて止みません。