ついにスマホにも光学ズームが搭載されるようになりました。
P30 Proの最もセンセーショナルなポイントは、業界に先駆けて「ペリスコープカメラ」を搭載したことだ。このペリスコープカメラとは、複数のレンズの組み合わせで光軸を90度曲げる機構。これにより、薄いスマートフォンの内部でも5倍の光学ズームが可能になった。
さらにP30 Proでは、4000万画素のメインカメラの超高画素センサーを利用したデジタルズームを組み合わせることで、画素劣化を抑えた「10倍ハイブリッドズーム」を実現している。また、このメインカメラは「黄色の光」をより多く取り込むことで、なんと高級デジカメ並みのISO感度40万9600を実現しているのだ。
また、カメラの横には光の反射速度から物体の距離を測定する「ToF深度センサー」を搭載。これは、AR(拡張現実)や3Dカメラ機能などに利用される。
P30 Proは3つのカメラで、16mm〜125mm(ハイブリッドズームで250mm:35mm換算)までの画角カバーする。これは一眼カメラのズームレンズ並、あるいはコンデジのズーム機能にも肩を並べる性能だ。
一眼カメラはその画質でスマートフォンと差別化されるが、スナップ写真を撮影するコンデジと、常に持ち歩くスマートフォンは、その市場が競合している。そしてスマートフォンで十分なズーム撮影ができれば、もはやコンデジを持ち歩く必要はない、という判断もありえるだろう。
さらに、P30 Proは16mmという、超広角撮影に対応している。これはコンデジを超え、アクションカメラに近いほどの広い画角となり、集合写真などに力を発揮することだろう。
(記事を一部引用しています)
ファーウェイのスマホには、ついに光学ズームが搭載され、コンデジの最大メリットであった光学ズームというメリットが消失しようとしています。
記事によれば5倍の光学ズームず搭載されているとのことで、かなりの倍率のズームが搭載されていることがわかりますね。ハイブリッドズーム(光学ズームとデジタルズームの併用)で35mm換算で16mm~125mmという焦点距離を実現されているようですが、どの焦点距離で5倍の光学ズームが利用されているのかはわかりません。恐らく広角から中望遠あたりの20~100mmあたりで光学ズームを利用していると思われます。
光学ズームとデジタルズームの違いですが、デジタルズームは単焦点レンズで撮影した画像の中央を拡大し周辺を切り取るようにして実現するズームのことです。皆さんも経験があると思いますが、ただ画像を拡大しただけだとモザイク状に画像が粗くなります。デジタル的に処理をして荒くなるのを防いだりしていますが、それには限界もあります。
光学ズームの場合は光学的にズームしているので、デジタルズームよりもキレイに拡大することができるため、画像もキレイになるという具合ですね。
そのため光学ズームのあるコンデジは、スマホのズームよりもキレイなので最大のメリットだとされていましたが、ついにスマホにも光学ズームが搭載されることになり、コンデジのメリットも失われようとされつつあるという記事になっています。
それでは、どのようにスマホに光学ズームを搭載しているのでしょうか?
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ズームレンズは様々なレンズを稼働させて実現しているので、どうしても単焦点レンズよりも全長を長くする必要があります。そうなると、ズームレンズをスマホ本体に内蔵することはなかなか難しいです。
そのために考えられたのが鏡を使って光を反射させるという方法です。言葉では説明しにくいので画像をみたほうがわかりやすいと思います。
一番下のレンズが光学ズームレンズです。スマホ本体に入ってきた光を鏡で右側に反射させることで、本体内のスペースを有効的に利用する方法です。
かつて廉価コンデジで、沈胴式でないスリムコンデジがありましたが、それも同じ技術を利用しています。このような形のカメラをペリスコープカメラといいます。ペリスコープとは潜望鏡という意味で、潜水艦内から海上を見渡すスコープを表しています。
こうすることで、薄いスマホ内にもズームレンズを仕込むことができるため、これが多くのスマホで採用されるようになると、いよいよ本当に廉価コンデジも必要なくなってしまうのかな?という感じになってしまいますね。
ですがスマホではさすがに大きなサイズのセンサーの光学ズームカメラを搭載することは不可能でしょうから、今後のカメラはやはり大きなセンサーのコンデジしか生き残れないということになるのかもしれません。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://dime.jp/genre/696714/
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