シャープの参入が起死回生となるでしょうか?
スマートフォンの台頭で縮小が止まらないカメラ市場。そんな逆風が始まるはるか以前に早々と撤退していたシャープが、再参入する見通しが強まってきた。
今月6日から米ラスベガスで開催された国際放送機器展「NAB Show」で試作品(ボディー部分のみ)を披露したのだ。
シャープにとって、これを民生用ビデオカメラと見れば15年ぶり、民生用デジカメと見れば21年ぶりの市場再参入となる。
シャープの再参入はカメラ業界が活気づくポジティブサプライズ。さらに、参入したカメラの規格がマイクロフォーサーズだった点が二重の驚きとなった。
マイクロフォーサーズ規格はオリンパスやパナソニックが採用しており、小型軽量が特徴。同じ規格の製品であればレンズに互換性がある。例えばパナソニックのデジカメ(ボディー、レンズ)を買い、その後気に入ったオリンパスのデジカメはボディーのみ買ってレンズは共用にする。つまり節約して複数のカメラを楽しむことが可能だ。
これまでマイクロフォーサーズ規格に踏みとどまっていたパナソニックは、今年3月、ついに拡大中のフルサイズ市場にも新機種を携えて参戦。残るオリンパスの動向が注目されたが、参入を否定していた。同社のデジカメ事業は赤字が続いており、業界では「今更参入する体力もないのだろう」と同情的に見られていた。
現時点でシャープには自社でレンズ展開する予定はなく、シャープ製品購入をきっかけに、「レンズはオリンパスでそろえる」といった購買動向も考えられる。シャープの市場再参入を一番喜んでいるのは、実はオリンパスなのかもしれない。
(記事を一部引用しています)
記事によればシャープがマイクロフォーサーズ規格に新たに参入することで、オリンパスが喜んでいるかもしれないという結論になっていますね。
驚いたのは業界関係者は、オリンパスのフルサイズ市場に参入したかったのだろうけど、経営的に苦しいためフルサイズ市場には参入できなかっただろうと考えていたということですね。多くの人も薄々と感じていたと思いますが、実際にそう考えている人は多かったようですね。パナソニックもフルサイズミラーレスを発売するにあたり、オリンパスに声をかけたようですが、オリンパスはフルサイズミラーレスに参入する意思はなかったようです。
ですが、ここにきたシャープがマイクロフォーサーズ規格に参入するということで、ちょっと面白くなってきたかもしれません。それはなぜでしょぅか?
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記事では述べられていませんが、シャープは8k市場への製品投入を急いでいます。それは4k市場への参入に出遅れてしまったためで、現状の状況を跳ね返すためには4k市場をスキップして次の8k市場に製品を投入してシェアを奪おうという戦略をとっているようです。
ですが、8kとなると映像ソースの入手が限られます。4kですら最近、様々な放送が始まったばかりというのに8kの映像ソースとなるともっと限られてしまいます。
そこで重要なのが個人が撮影した映像ソースになるわけですね。いわゆる自分で撮影した動画ということになります。8kで撮影したビデオはやっぱり8kテレビでみるとキレイだよねということになれば、8kテレビと8kビデオを購入しようかな?という人が増えるかもしれません。
また1インチセンサーで4kビデオを実現しているビデオカメラも多くありますが、8kとなると1インチ以上のセンサーが欲しくなると思いますので、そういう意味でもマイクロフォーサーズは有力な規格の一つだったということも言えそうです。
このようなわけで、記事によれば静止画を撮影するカメラとしては中途半端になっているかもしれませんが、逆に動画用のフォーマットとしては最適になる可能性もありますので、オリンパスは動画に注力してマイクロフォーサーズを考えていくのもいいのかもしれませんね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190416-00199901-diamond-bus_all
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