ニコンのミラーレス投入の遅れの原因
ニコンがなぜミラーレス市場への参入が遅れたのかという記事が掲載されています。なぜ、ニコンはミラーレス市場への参入が遅れたのでしょうか?
それではその記事をみてみましょう。
一方、ニコンはミラーレスで大幅に遅れをとった。2018年9月にミラーレスの高級機種を投入したものの、2019年のミラーレスシェアは5位とソニー、キヤノンに遠く及ばない。
ニコンの映像事業を率いる池上博敬常務執行役員は、「一眼レフとの食い合いを恐れたというより、電子ビューファインダーの性能や撮影枚数において、プロやハイアマチュアの顧客を満足させることができるか疑問だった」と2021年1月の東洋経済の取材で語っていた。
東洋経済ONLINE
上記はその理由を引用したもので、その他にも興味深い内容がありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、ニコンがミラーレス市場への参入が遅れたのは、決して一眼レフとの共食いを恐れたのではなく、EVFの性能や、撮影枚数でプロフェッショナルやハイアマチュアの顧客を満足させることができるかどうか疑問だったからとしています。
これまでニコンがミラーレス市場への参入が遅れたのは、ミラーレスを発売すると一眼レフの販売数が落ちるからではないかと、一般的には見られていました。しかし、それを覆す意見がでてきたことは非常に興味深いです。
一眼レフとの共食い現象
もしニコンがフルサイズミラーレスやAPS-Cミラーレスをかなり早く販売していたら、一眼レフとの共食いは避けられなかったかもしれません。しかし市場関係者はニコンのミラーレスは3年遅かったという意見もあります。
このニコンの説明によれば、EVFの性能や撮影枚数に不安があったからとしています。しかし、ニコンは一方でミラーレスにも考えは及んでいて、そのためその妥協案としてNikon 1を発売したのではないかなとこの記事を読んで思いました。
もし、Nikon 1という事実上のミラーレスカメラであれば、1インチセンサーでカジュアルな製品なのでAPS-Cやフルサイズ機と共食いすることがなく、同時にミラーレスカメラを開発するのに必要なノウハウや技術を収集することが可能です。そして、仮に性能がさほど良くなかったとしても、文句を言われることはありません。
しかし個人的には、仮にプロフェッショナルやハイアマチュアの人に満足してもらえない製品かもしれないけれど、Zマウントで廉価なAPS-C製品を発売することを選択して欲しかったと思いますね。そうすることで将来のニコンのミラーレスに対する考え方も理解できますし、早い時期に発売することで顧客をより多く引き留めることができただろうと思います。
まあ、いまから考えると”後出しじゃんけん”にしかならないわけですが、今後はNikon Z 9で一定の評価を得ていますので、今後の製品もそれに続くといいなと思います。
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コメント
コメント一覧 (4件)
ニコンの今後について、東洋経済さん他に異論はないと言えばない、もう大体わかったでいいと思うので、やはりキャノンにインタビューしてほしいですけどね。生産台数的には280万台計画の中で150万台以上は一眼レフだと思いますし(海外での一眼レフ需要をどう考えているか等でもいいし)、そしてEF-Mをどうするのか。パナソニックもどうするのか確認要の気がしますし、また最近ではフジが国内シェア最下位(シグマ等除く)を半年ほど続けているので、できればフジにもお願いしたい。マニアックなのかもしれないですが。
中国キヤノンへのインタビューですがR7/R10発表時に出ていますよ。
曰く「RF:EF:EF-Mの売上比率は20:40:30、なのでEF-Mは需要がある限り提供」「バージョンアップしないのは考えにくい」「でも研究開発はRFにシフト」です。一眼レフも「需要がある限り提供」と先日の決算発表で述べています。
バージョンアップも、KissM→M2の流れを見ればファームアップに毛が生えた程度でしょう。新機種が出るとしたらいつぞやの特許のレンズ交換式ジンバルみたいな新基軸な気がします。
EFとEF-Mの行く先は概ねR7/R10の出現そのもので示されたようなものですし、近々にインタビューしたところでこれ以上の話が出てくるとは思えないのが所感です。
https://asobinet.com/info-interview-canon-china-may-2022/
ありがとうございます。私の方もとるならさん情報には助けられており、実際のところ、時々ここでもその情報がネタになっていたりもしております(4:3:2情報も)。そして日本記者さんにも頑張って、マニアックなのは許してもらって、もっと詳しくをお願いしたいです。
とにかく過渡期ですよね。
マウントの統廃合、レフからミラーレスへ。
縮小する市場を横目に判断を一つ間違えるとその座から転げ落ちてしまう。
CanonやSONYがミラーレスの両雄となりますが、カメラ復権を期して、がんばってもらいたいと思います。