2021年10月期デジカメ出荷数量を公表
-CIPA
CIPAが2021年10月期のデジカメ出荷数量を発表しています。上記がその推移グラフになります。出荷数量をみると、10月のデジカメ出荷数量は2021年で最低の出荷数量となっていて、コロナ渦でカメラの出荷数量が落ち込んだ、去年の3月~8月の頃まで落ち込んでいることがわかります。かなり市場が縮小していることがわかりますね。
レンズ交換式でも同様の傾向で、今年の最低を更新することはありませんでしたが、ほぼ同じ数量で推移していることがわかります。
通常、カメラの売れる時期は、以下のようになっていると言われています。
・3月 卒業、卒業旅行の卒業シーズン
・4月 入学シーズン、桜のシーズン
・5月 ゴールデンウィークなどの旅行シーズン
・10月 文化祭、運動会のシーズン
・11月 七五三、紅葉のシーズン
・12月 クリスマスシーズン、ボーナスなど年末商戦
実際にコロナ渦に影響されていない2019年のシーズンをみると、上記で記述した月がかなりカメラの出荷数量が多いことがわかります。そのなかでも本来10月はその年でも最高レベルの売上げを見込める月になるわけですが、その月でもカメラの売上げが伸びていないことを考えると、カメラメーカにとってはかなり厳しい状況が続いていると考えることができると思いますね。
カメラの出荷数量が少ない理由は?
このように9月、10月は想像以上にカメラの出荷数が少ないわけですが、その原因にはどのような理由があるのでしょうか?
考えられる可能性としては、やはりコロナ渦での各種イベントの中止、人の行動変容、そして半導体不足や材料不足という原因があるのではないかと思います。
コロナの感染者数のピークは9月の初め頃で、10月にはそろそろ落ち着きはじめていた頃ですが、それでも各種イベントを開催するような状況ではなく、文化祭や運動会などイベントが自粛された結果、販売機会を失ったという側面はあると思いますね。
さらに最近は行動変容が当たり前になってきていて、外食を避けたり、家族で行楽に行くにしても近場で簡単にというケースが増えていると思います。リモートワークが当たり前になっている職種や部門などがあったりしますし、これらの行動変容が一般化した結果、カメラを買いたくなるような行動がなくなり、結果的にカメラが売れなくなっているという可能性もあると思いますね。また、コロナ渦で収入に影響を受けた業種の皆さんが、とてもカメラなどを購入できる余力などないという経済的な問題もあると思います。
そして最後はやっぱり半導体不足などで、カメラを売りたくても売れない状況というものが長く続いたことも原因の一つになっている可能性は高いと思います。
もし半導体不足が主な原因だとすると、半導体不足の先行きはまったく見えていない状況ですので、カメラメーカにとってはこの状況がまだまだしばらく続くと考えると、かなり頭の痛い問題になりそうです。
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