コンテナ不足という更なる問題
新型コロナウイルスの影響から経済が正常化するのに伴って、世界的に船のコンテナが不足していることについて、国内の海運大手3社は今後もアメリカや中国を中心に活発な荷動きが続くとして、コンテナ不足が解消する見通しは立っていないことを明らかにしました。
-NHK
コロナ渦で様々な問題が露呈していますが、今度はコンテナ不足が発生していることが明らかになりました。記事によれば、アメリカや中国で活発に荷動きが続いていてコンテナ不足になっているというものです。
コンテナというのは、あの港や船に山高く積まれているあのコンテナです。長いほうは40フィートで短いのは20フィートのコンテナになっています。冷蔵や冷凍の場合はコンテナ全体が冷凍庫や冷蔵庫になっているものもあります。
このコンテナ不足は、年末年始やクリスマスシーズンの様々な商戦で輸出入が行われたり、中国を含むアジア各国では旧正月でお祝いをするので、早くても来年の2月過ぎにならないと解決しないし、もっと遅くなるかもしれないということが示唆されています。
しかし、それは毎年のことで、これまでコンテナ不足などになったことはありません。なぜコンテナ不足になったのでしょうか?
コンテナ不足の以外な原因
調べてみると国土交通省が詳細なレポートを提出していたことがわかりました。
これをみると、こんな理由があったようです。
・コロナ渦で様々な商品の需要が減少
→ これにより、アメリカでトラックドライバーや荷受けをする従業員が減少した
→ これにより、コンテナの製造を少なくなった
・巣ごもり需要により商品の需要が急速に回復
・コンテナの製造は以前までに回復
・しかし特に北米でトラックドライバーの減少などで、港へのコンテナを下ろしたり、港からコンテナを運ぶことができない状態に
・コンテナを下ろすまでに通常の2倍ぐらいの時間が必要
・コンテナを積んだ船が港周辺で止まる始末
まあ、なんだかまわりまわって、物凄い状態になっていることがわかります。まさに風が吹けば桶屋が儲かる的な感じで様々なところに影響がでてしまったという感じですね。
コンテナの製造はコロナ渦以前まで復活しているようですが、どうやら北米で荷下ろしができないので、コンテナを積んだままの船が港付近で停泊していて、空いたコンテナが回ってこないというのがコンテナ不足の根本的な原因となっているらしいことがわかりました。
空いたコンテナがないと商品を海上輸送することができないので、これは日本で製造した製品を海外に輸出することも難しいということになりますし、アジアで製造された部品を日本へ輸入することも難しいということになります。
そうなると様々な製品が日本に入ってくることが難しくなりますので、日本のメーカとしては非常に大変な状況になっているわけですね。これはカメラメーカにも言えることだと思いますので、半導体不足とあわせて非常な深刻な問題だと思います。
一つ歯車が狂ってしまうと本当に様々なところで予期しない影響がでてくるものですね。
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