キヤノンが光学技術の外部提供も視野に入れているようです。
キヤノンがカメラ事業の軸足を法人向けに移す。御手洗冨士夫会長は日本経済新聞の取材で、デジタルカメラの市場が今後2年間で半分ほどに縮小する恐れがあると指摘した。一方で監視や医療など産業分野でカメラの用途は増すと見ており、レンズなどの技術を外部に提供する考えを示した。御手洗会長との主なやり取りは次の通り。
――連結売上高の約4分の1を占めるイメージングシステム事業は、デジカメなど個人向け製品が伸び悩んでいます。
「当社ではカメラはこの数年間、(販売台数が)年10%前後のペースで落ちている。(一眼レフとミラーレスを合わせた)レンズ交換式のカメラの世界市場は1000万台近辺だが減少傾向だ。ミラーレスの製品が伸びているが、あくまで一眼レフとの置き換えだ。市場全体でみると上乗せにはなっていない」
「普通の人は大きいカメラを持って歩くよりススマートフォン(スマホ)で撮るようになる。デジカメ市場は2年ぐらい落ち続けるが、プロや(上級者の)ハイアマチュアが使うものが500万~600万台ほどある。究極的にはそこで底を打つだろう」
――カメラの技術は監視や警備以外にも活用できるとみています。
「(あらゆるモノがネットにつながる)IoTの時代になっても入力装置にはすべてカメラやレンズが必要だ。当社はその光学技術を持っている。今は自社向けの物を作るので精いっぱいだが、将来的に外部に提供する事業にも出て行けると思っている。ロボットなどで使えるだろう。ただ設備投資が必要になるのでしばらく先の話だ」
(記事を一部引用しています)
キヤノンは光学技術に関して外部への提供も検討しているようです。
記事では、入力装置、ロボットなどとあることから、センサーとレンズが一体化した何らかのセンサーのようなものや、認識装置などのようなものを提供していくということのようですね。
そういえば、かつてニコンもNIKKORブランドをスマホメーカなどに提供して、ニコンのレンズを使用しているスマホであることを売りにするかもしれないというような記事もありましたが、そんなレンズの売り込みもあるのかもしれませんね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40439650U9A120C1TJ3000/
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