ニコン “Nikon Z 9は反転攻勢への起爆剤” 利益だせる組織に改革成功

ニコン リストラで利益でやすい構造に変化

ニコンが4日発表した2021年4~9月期の連結決算は、最終損益(国際会計基準)が264億円の黒字(前年同期は315億円の赤字)だった。工場閉鎖など損益分岐点を引き下げる事業規模縮小の構造改革が奏功した。スマートフォンがカメラ市場を侵食するなか、出遅れたミラーレス一眼カメラで回復の兆しが見え始めている。

日本経済新聞

ニコンの経営改革が進んでいるようです。記事では、国内工場閉鎖や、海外のリストラなどで利益を出しやすい体質になり、損益分岐点は赤字だった頃の21年3月期(20年度)の1500億円まで引き下げることができたのだそうです。つまり、21年3月期の大幅な赤字がでた状況がもう一度きても、利益はゼロですが赤字になることはないという状況を作ることができたのだそうです。

その結果が今期に表れているようで、今期の4~9月の売上高はコロナ禍前の19年同期よりも売上げが減っているのに高い営業利益を確保することができたとしています。つまり、利益率が向上したことで、少ない売上高でも多くの利益を得るような体質になってきているようです。

損益分岐点とは、利益を出せるぎりぎりの売上高となる金額です。損益分岐点より多くの売上高があれば黒字ですし、少なければ赤字になります。簡易的なグラフを以下に示してみます。

経費は主に変動費と固定費にわかれます。固定費は簡単にいうと家賃ですとか正社員の給料など、生産活動をしなくても自動的に毎月かかる経費です。そして変動費というのは生産活動に必要となる経費です。例えば、製品の材料費、製造するのに必要な電気代、雇うアルバイト代などが変動費に含まれます。

製品を発売するのに必要な経費は固定費+変動費になり、上記の変動費のグラフが該当します。そして実際に販売することによる売上は赤い線で示された売上高で示されています。この変動費+固定費のグラフと売上高のグラフが重なった部分が損益分岐点で、それ以上の売上高があってはじめて利益をだすことができる状態となります。

ニコンは固定費と変動費、記事からは恐らく多くにおいて固定費を削減することで損益分岐点を下げることに成功したように読めます。

今後の課題はカメラの売れ行きか

2020年のミラーレスの出荷台数は、ソニーが115万台、キヤノンが105万台だったそうです。しかしニコンは25万台と止まっているようで、ソニー、キヤノンの4分の1以下という残念な状況です。

ニコンはフルサイズミラーレスと、高級APS-CミラーレスのZ 50しか発売していなかったので数を追えない立場であることはわかりますが、それでも寂しい数字という感じがしますよね。

しかし、Nikon Z fcは非常に人気が高く、今年になってNikon Z 50の性能も周知されてきたのか、以前よりランキング上位に顔を出すよかになってきました。さらに、先日発表されたNikon Z 9は非常に高性能でフラッグシップカメラ市場でのニコンは存在感高まりつつあると思います。

Nikon Z 50、Nikon Z fc、そしてNikon Z 9という流れはかなり良い流れで来ているので、これに続いて価格が高くても購入したいと思わせるような商品を作ることが大事になると思いますね。

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