“カメラメーカは環境変化に柔軟に対応できる” 今の困難も克服できる??

カメラ市場は復活したのか?

 コロナで需要が蒸発した市場環境を前提としている業績予測の中で、予想以上に回復傾向が強いことを投資家向けに伝えるための「上振れ予測」であり、積極的に投資して市場を拡大した結果生まれた上振れではない。

従って、カメラメーカーの業績回復が相次いでいるからといって、デジタルカメラ市場の復活と新たなる成長への道が見えてきたと考えるのは早計だろう。しかし悲観的な状況なのかといえば、実はそうでもない。

ある老舗カメラメーカーのOBは「カメラメーカーは過去に、何度も“事業の喪失”ともいえる経験をしてきている」と、事業環境の変化に追従する柔軟性がカメラメーカーには備わっていると話す。言い換えれば、そうした事業環境の急変に対応してこなければ、現在、カメラメーカーとしては生き残ってこなかったということだろう。

言い換えれば、どんな市場変化が起きたとしても適応できる自信があるということだ。デジタルになってカメラ本体(ボディー)は製品寿命が短くなったが、レンズなどシステムを構成する他の要素の製品寿命は以前のまま。

ITmediaビジネス

ソニーの決算報告で営業利益の見通しを情報修正したことについての記事が掲載されています。上記は一部を引用したものなので、全文は記事元リンクからご覧ください。

記事によれば、カメラ事業の回復がソニーグループ全体の成長に寄与したということですが、それでもカメラ市場が完全に復活したわけではないとしています。

確かにニコンもカメラ事業が黒字に転換しましたが、これまで実施していたリストラが奏功した形になっていますし、コロナで市場が縮小したものが復活しかけているというだけで、必ずしもコロナ直前の時期以上にカメラが売れているとは言えない状況です。

日本のカメラメーカは柔軟性が高い?

そして記事では、あるカメラメーカのOBは、カメラメーカは何度も「事業喪失」とも言える経験をしているので、かなり柔軟性が高く、だからこの危機ともいえる状況を乗り越えるだろうと考えているようです。

恐らくそれはカメラにオートフォーカスの技術が採用されたり、フィルムからデジタルに移行していったことを述べているのだと思います。確かに、各カメラメーカは上記のような破壊的なイノベーションに対応してきたので、今後のイノベーションにも対応できるのかもしれません。

ですが、スマホにカメラが搭載され、コンデジが売れなくなる状況ほどの危機的な状況は経験していないようにも思えます。スマホからユーザを取り戻すのは簡単ではなく、かなり厳しい状況ではないかと、逆に思います。

スマホメーカは、今後はさらなる画像技術で、レンズ交換式カメラに対抗してくると思います。例えば、サムスンでは2億画素のスマホ用センサーを開発中だとしています。スマホに採用される小さなセンサーで2億画素を実現しても、光学的な回折の問題や、高感度耐性の問題、読み込み速度の問題がでてくるのでは?と思いますが、たぶんそれらはすべて画質補正前提ありきでのセンサーになっていると思います。

これまでのカメラはできるだけ良い光学特性のレンズと、優れたセンサーで補正なしでも優れた写真を撮影できることを目標にしていたのだと思いますが、スマホメーカはデジタル補正ありきで考えていて、何か問題があっても補正技術で改善してしまおうとしているようですので、なかなか互いに相容れない部分があると思います。

どちらかというと、スマホメーカが考えているシャッターボタンを押すだけでAI技術により好みの写真が撮れるというような考え方のほうが簡単ですし、一般的なユーザには受けると思います。逆に、あれこれ考えないといけないカメラは面倒くさいと思われるかもしれません。

このような状況のなかで、カメラメーカはどのように柔軟な発想力で市場を開拓していくのでしょうか?記事を読んでいてそう思いました。

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「“カメラメーカは環境変化に柔軟に対応できる” 今の困難も克服できる??」への2件のフィードバック

  1. カメラメーカーは50年ぐらいの期間で撤退、事業売却、倒産などが
    沢山あるので根拠に乏しいように思えますね。
    トプコン、コニカ、ミノルタ、マミヤ、ヤシカ、ミランダ、ペトリなど
    昨今ではオリンパス、皆なくなってしまった。
    今残っている会社というならば考えられなくもないですが。

  2. ケルサン

    オリンパスがなくなっているということになるのであれば、PENTAXもなくなっていることになりますね。
    名を変え、形を変え生き残っているのであれば実質的に残っているということかと。

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