ソニー Aマウントは実質的な終了へ
Aマウント機はその後、2014年のα77II、2016年のフルサイズセンサーのα99IIと主力機をバージョンアップしたところで、止まったままだ。
α99IIが発売されてまもなく5年。
現在のカメラ市場を考えると今後Aマウントの新型機が出るとは思えない。それぞれの国の状況によって変わってくるが(ミラーレス一眼への移行が遅いエリアは遅くまでラインアップに残るとか)、レンズはしばらく残るだろうが(マウントアダプターを介せばEマウントのカメラでも使えるし)、Aマウントのボディはラインアップから消えていくのだろう。
正直なところそれほどショックはない。2010年にミラーレス一眼を発売し、一眼レフに「トランスルーセント・ミラーテクノロジー」を採用した時点で、「あ、ソニーは明確にミラーレス一眼に向かっているな」「いずれミラーレス一眼に一本化しそうだな」となんとなく感じていたからだ。
そのときほんのりと見せていた未来を今しっかり実現してるのはすごいことだよなと思う。
-IT media NEWS
ソニーのAマウント機について報道されています。ソニーの一眼レフやミラーレスカメラの歴史などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事ではトランスルーセントミラーを採用したときからミラーレスを考えていたソニーは、先を見据えた開発をしていて、そして近年のシェアを得るまでに至った流れについて記事にしています。
イノベーションを進めるのが上手なソニー
思えばトランスルーセントミラーを採用した頃から、ソニーは新たなイノベーションをカメラに持ち込んでいました。当時はまだ像面位相差を搭載したイメージセンサーがありませんでしたので、わずかに反射させるミラーを利用して、反射した光を位相差センサーに、残りの光をセンサーに導くという考え方は画期的でした。
そのぶんセンサーが受ける光が目減りしてしまうわけですが、実用上は問題なかったようです。ですが、光学ファインダーでなくEVFを採用せざるを得なかったこともあり、バッテリーの消費が激しかったことと、当時はまだソニーにカメラができるのか?という世間の見方もあって、なかなか花開くことがなかった状況でした。
その後、紆余曲折がありながらもしっかりとカメラを販売していって、ミラーレスを経て現在のようなシェアを得るまで成長しているのは、ご存じの通りです。
いま考えればですが、ミラーレスの技術のキモは像面位相差センサーにありました。なので、ニコンがNikon 1を発売したときに、アプティナから特許を買い取るか、アプティナを買収していれば、関連特許をまるごと取得でき、今ではニコンがミラーレスカメラのシェアトップに立っていた可能性もあったかもしれません。
そして一眼レフについては、ニコン、キヤノンともレンズのラインナップが縮小していますし、事実上の撤退ということになると思います。定期的にカメラの新製品が発売される可能性はあると思いますが、ほぼ中身はすでに発売されているミラーレス機になっている可能性が高く、レンズラインナップも縮小していることから、事実上のディスコンに向かっていると思います。
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コメント
コメント一覧 (2件)
新規にAマウント製品を買う人はペンタKマウント製品を買う人より少ないのでは?
むしろよくまだラインナップしてくれてるなと思うほどです。
しかも去年マウントアダプターも新たに出してAからEへ移行しやすくしてくれてるし、ソニーがこんなに面倒見がいいとは思いませんでしたよ。
ニコンなんかニコワンを数年で撤退しましたしペンタもQマウントを数年で撤退しました。
もしAマウント製品がディスコンになって騒がれるとしたらニコンもキヤノンも一生FとEFをディスコンにできなくなるでしょうね。
ソニーが1マウントを打ち出した時点でAマウント終了は既定路線なんでしょうね。
どちらにしてもミノルタ時代の古いマウント規格なので当初用意した通信プロトコルの
余裕もあまり残ってないだろうし今後の発展は見込めませんね。