RFレンズは重くて高すぎる?
RFレンズは高価で高すぎ、品質も低下しているのではないかと感じている人がいるようです。そして、EFレンズは非常に優秀で、まだ今後も使い続けていくようです。RFレンズに関してどのように感じているのでしょうか?
それではみてみましょう。
(前略)
EFレンズはキヤノンの独自のミラーレスカメラへ移行するのを助け、EFレンズを使用することで、ユーザは2010年代後半、ミラーレスカメラの脅威が高まっていたにも関わらず、キヤノンのエコシステムに固定された。その間、EFレンズは、シネマEOSカメラ、ミラーレスカメラ、そして2023年になってもEFマウントを採用し続けているBlackmagicという全く異なる3つのシステムで動画撮影者の標準的な選択肢になった。
しかし、2023年にはキヤノンにとって問題が発生する予感がしている。RFレンズは正直にいって、同じような魅力がない。
私は乗り換える。それは、あなたがSNSで注目を集めたいときによく知られているフレーズだ。
キヤノンは、特にあなたがRFレンズに切り替えることを非常に熱望している。彼らのRFマウントカメラ、EOS R3さえも、キヤノン以外のレンズを装着した場合、ボディ内手ぶれ補正の機能が制限されることでも、その意図が見て取れる。
(中略)
卑怯な手口はさておいて、RFレンズを購入したときに気がつくことがもう一つある。泥がたくさんついていて、取り除くのが非常に困難であることを目にするかもしれない。些細なことかもしれないが、私の人生でこれほど悪い仕上げのカメラ製品は見たことがない。RFレンズの鏡筒は白い手袋をした研究所の研究者によって扱われる研究室以外の環境では、とてもひどい状態に見える。
RFレンズのもう一つの問題は、f/4よりも大口径で、現代的なAFの内部構造を備えた適切なレンズに対して、銀行口座の残高がかなり減るかもしれないということだ。キヤノンにはf/4よりも大口径で2000ドル以下のRFレンズを7本しかないが、そのうちのいずれも適切にピントが合わない。2000ドル以上では、キヤノンは14個の光学系を発売した。24-70mm f/2.8から始まり、すべての良いものは2000ドル以上だ。2000ドル以下の大口径単焦点レンズは、すべて実際には500ドル以下なので、基本的には7Artisansに裏をかかれた安いものだ。
熱心な写真愛好家にとって、RFレンズへ参入する最低価格はいくらぐらいになるだろうか?私はズームと大口径単焦点レンズの2本で4500ドルだと考えている。4500ドルあればeBayで何本のEFレンズを入手することができるだろうか?プロの場合、5~6本で1万1000ドルから2万ドルが初期導入コストだ。
そして、その大きさだ。例えば50mm f/1.2LはEOS-1D X Mark IIIの重さとほぼ同じで、すでに”でぶっちょ”だった580gのFD 50mm F1.2Lレンズを置き換えると、1kgと64%も重くなる。ミラーレスカメラの小型のボディとレンズの利点もここまでだ。
重量がほぼ2倍になり、サイズも大きくなったぶん、より論理的なレンダリングとより技術的に完璧な画像をもつ2500ドルのレンズが手に入るが、古いEFレンズよりも個性がない。
(中略)
明らかにキヤノンはプロフェッショナルが本当にお金を使い続けることを期待している。我々はキヤノンのEFレンズをアップグレードするために大量のお金を使っている。例えば、28-70mm f/2.0に3000ドル、大口径50mmにさらに2500ドル、恐らく85mm F1.2に同じぐらい、そして毎日のズーム用にさらに1000-2000ドル、そして70-200mm f/2.8用に2800ドル使っている。この5本のレンズだけで総額1万ドルだ。
(中略)
そして、ビルドクオリティだ。
現在のすべてのRFレンズにはちょっと怪しい感じがするものがある。
現代のレンズにとしては驚くべきことに、多くのレンズでAFは多くの移動する外部要素とノイズを伴っている。
以前よりもゴミが入りやすくなっているようで、FDやEFレンズほど機械的に満足いくものではない。
シグマのEマウントとLマウントよりも高価だが、いざ使ってみると品質が低い。
キヤノンがまだ優れた光学系、コーティング、結果を出せることは間違いないが、キヤノンの誰か重要な人物が退職したのだろうか?
これらの問題がRFレンズのために引きずられ、近い将来、キヤノンの売上げが落ち込み始めるのか、それとも最も忠実なユーザがこのレンズのラインナップを許容し、サードパーティー製品がないことに満足するのかどうか、興味深いことになるだろう。それとも、私のように、彼らはただEFレンズを使い続けているだけだろうか。
まだ発展途中のラインナップ
EOS HDでRFレンズのラインナップを問題視する意見が公開されています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
記事では、キヤノンのRFレンズには非常に高価で重たいレンズしかなく、品質もあまりよくないということを述べたいようですね。確かにキヤノンのレンズは高い印象がありますね。ただf/1.2など大口径レンズに力を入れていると思いますので、仕方がない側面もあるのかもしれません。
恐らく、プロフェッショナルの人にミラーレスへ移行してもらうために、仕事で使えるような性能の高いレンズを率先してラインナップに入れているので、このような状態になっているのではないかと思いますね。特に、来年はオリンピックですので、EOS R1投入ということになれば、望遠単焦点や、性能の優れた望遠ズームも投入しなければならなかったでしょうから、プロフェッショナル向けのレンズを真っ先に揃えたいというのが本当のところではないかと思います。
なので、ある程度のラインナップが拡充すれば、自然と性能もある程度優秀で比較的廉価なレンズも発売されていくのではないのかなと思います。
ただ、これまでレビューをみても安めのレンズではフォーカスが合わないとか、AF時にノイズがあるとか、鏡筒の汚れが落ちないとか、ほこりが入りやすいとか、そのようなレビューは見たことないので、ちょっと本当かなとうがった見方をしている自分もいます。
実際にはどうなのでしょうね。
そして、現行RFレンズの後継レンズが発売されるかもしれないという噂について「キヤノン 2024年に現行レンズの後継製品を発売と噂 どのレンズが新しくなるのか」にて詳しくお伝え。
キヤノンの最新情報については、こちらのまとめから。
- カメラのキタムラ売れ筋ランキング Nikon Z30が首位 EOS R5 IIが2位で猛追
- サムヤンのRF-Sレンズは正式認可を受けている!? キヤノンのレンズ戦略に変化か?
- EOS R1は報道スポーツ写真に理想的だが少し専門的になりすぎたかもしれない
- キヤノンが24-130mm f/4、24-80mm f/2.8のレンズ特許を出願
- キヤノン R6 III、積層センサーのR7 II、プロ向けRF-Sレンズ2本計画中か
- キヤノンRF50mm F1.4 L VCMの供給不足を告知 通常より時間がかかる可能性
- キヤノン EOS R1のテクノロジを解説する特設ページ公開 クロスAFの技術ほか
- RF70-200mm F2.8 L IS USM Zに白と黒のカラバリが設定された理由が判明
- キヤノンのRF200-500mmはf/4ではなくf/5.6になるという噂が急浮上
- RF35mm F1.4 L VCMは複雑なレンズで賛否両論になるのは明らか
Twitterいいねとリツイートのお願い
記事をよんで面白いと思ったら、Twitterでのいいねボタン、リツイートをしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (6件)
RFマウントから本格的にキヤノンを使い始めた者ですが、現状やはりミドルクラスの望遠単がほとんどというか全くない状態ですよね。
EF時代には400mmf4とか500mmf4.5とかヨンニッパ、ゴーヨンほどではないけど、そこそこ明るく高性能みたいなレンズがありました。
比較的安価なRFの望遠単を…というと決まって常連のキヤノンユーザーから「600mmf11や100-400mmがあるじゃないか」と言われて話が噛み合わないんですよね。
比較的安価というのはガッツリ安価ではなくて、ヨンヨンやゴーヨンゴ、ニコンの445や556のようなレンズのことなんですけどね。
それはさておき、重さについては特段重い印象は受けません。むしろ、RFの超望遠レンズは小型コンパクトがコンセプトなので軽量なイメージです。昔のレンズは外装も重たいマグネシウム合金でしたが、今はほとんどが樹脂ボディです。大口径のレンズに関してもEFの3型以降は大幅に軽量化されています。品質に関しても悪い話は聞きませんが、描写やボケに関しては2型を好む人が多いようです。
RFレンズの超望遠レンズを除き、ほぼ全てのレンズを購入しましたが、初期に出たレンズはその値段と大きさでこんなクオリティなのかと感じるほど酷かったです。
望遠レンズはお家芸で素晴らしいのですが、広角、標準ズームがダメでした。
特に24-70と15-35は複数本買い直したものの全部解像不良やガタつきがあり、EFレンズを買い戻しました。動画対応はRFレンズはよくできていたのですが。
まさに同じこと、偉い技術者が退職したのかと思っていました。
来年2型が発売されるようで、ようやくEFレンズから脱却できそうです。
名前とは裏腹にキヤノンアンチなEOSHDの捻くれた意見はさておき、24-70や15-35のクオリティの件は気になりますね。
特に15-35は、広角端を15mmに無理したことで解像力が落ちているのでは、というレビューを複数見かけた覚えがあります。ただ、ガタつきが酷いという話は見覚えが無いんですよね。
お話を疑うわけではなく、当時の品質のばらつきがかなり大きかった(今もそうなのかは不明)と考えていますが……
どのレンズもどの個体もダメダメなままなら、R5/R6が出たところで別に売れやしなかったでしょうし、プロにそっぽ向かれて終わってると思うので、それは流石に無いでしょう。
RFはあまり魅力的なレンズがないんですよね。
近年は特にサードパーティレンズが魅力的なものが多く、サードに消極的なRFはその点でも訴求力に欠けます。
私の周りのキヤノン党の人もR5やR6にアダプターでEFレンズを使ってる人が多いですね。
この1、2年に発売された非Lレンズは本当に素晴らしいです。最初のものだけがアレなのですが、豊田氏など辛口のレビューアーがやはり酷評していました。しかし、ボディに収差補正が入ったからなのか、ある時から見違える写りになったそうです。自分は既に手放したので確かめようがないですが。
鏡筒のガタは24-70です。あとズームリングの軋みがあります。3本ともそうでした。ショールームのものも同じです。中心部の解像は良いため、ポートレートやスポーツを撮るカメラマンには最高のレンズだと思いますが、風景には四隅に変な収差が出ていました。
2型が早々に発売されるということは、やはりメーカー側も課題を感じていたのだと思います。
RFシステムはとにかく重い、ゴツい、高いという「イメージ」がついてしまったのは事実だと思います。
実際に数値で比較すると他社とそこまで変わらないのだけど出だしで失敗した感は拭えません。
特に小型軽量に特化しているSONYなんかと比べられるとCANONの24-105とソニーの24-70F2.8GM2が同じ重量だったりしますからね…。
光学設計者ではありませんので技術的なことは分かりませんが、Canonも小型軽量化には取り組むべきじゃないかと思います。