オリンピックイヤーといえば
実は来年、オリンピックが開催されるんです。東京オリンピックからもう3年の経過するのですね。通常は4年おきですが、皆さんご承知の通り東京オリンピックは1年延期されたので、来年のオリンピックは4年ぶりでなく3年ぶりのオリンピックになります。だからでしょうか?前回からはそんなに時間が経過していないように感じられます。
そして、オリンピックイヤーといえばカメラメーカ、特にニコンとキヤノンがフラッグシップモデルを発売する年です。ニコンやキヤノンは、フラッグシップのNikon D*、EOS-1D X Mark *をオリンピックイヤーに向けて発表/発売するのが当たり前となっていました。
これは4年ごとに一眼レフの最高峰モデルをフルモデルチェンジすることを意味しています。
そして、来年はそのオリンピックイヤーとなるわけですが、ニコン、キヤノンは一眼レフのフラッグシップモデルを発表することはあるのでしょうか?
というわけなのですが、実はキヤノンからはEOS-1D Xシリーズの最新製品の発売は期待できません。それはキヤノンがEOS-1D X Mark IIIの後継機種の開発を中止すると公言しているからです。
上記の記事のように、一眼レフの継続は明言しているものの、EOS-1D Xシリーズの最新機種は期待できそうにありません。そうなると、恐らくですが、EOS-1D Xシリーズの開発リソースは、すべてEOS R1に割り振られていると考えていいと思います。想像になりますが、今後、オリンピックイヤーに発表されるフラッグシップモデルはEOS R1シリーズになっていくものと思います。
現在、キヤノンが発売する望遠レンズは単焦点からズームになり高価なものばかりでアマチュアには手が出せない製品ばかりという声が多いですが、これも恐らくキヤノンが発売するEOS R1と高価な望遠ズームの組み合わせでオリンピックで利用してもらおうという思惑があるのだろうと思います。オリンピック向けのプロフェッショナル用望遠レンズが一段落すれば、廉価な望遠レンズにも期待できるかもしれません。
開発中止を明言していないニコン
一方でニコンは一眼レフのエントリーモデルからいち早く撤退した状態になっていますが、一眼レフの開発からの撤退は明言していません。ニコンは去年の夏の決算発表で、「ニコンはこれからも一眼レフカメラのビジネスを継続していく。開発からの撤退は決めていない」という趣旨の発言をしています。
この発言は、もちろん現在の一眼レフ所有者や、一眼レフの購入を検討している人向けの営業トーク的な意味合いがあるのかもしれません。しかし、実際に一眼レフの開発を中止しておらず、フラッグシップモデルを発売する可能性というのは考えられるのでしょうか?
少し話が変わります。仮にもしニコンが一眼レフのフラッグシップモデルを発売するとしたら、どのような製品が発売される可能性があるのでしょうか。
可能性が最も高いのは、中身がNikon Z 9のNikon D7です。ニコンは以前にも、中身がほぼNikon Z 6のNikon D780を発売しています。素人の考えで浅はかかもしれませんが、同様に、Nikon Z 9やNikon Z 8をベースにNikon D6の筐体やメカシャッター、AFシステムを流用すればNikon D7の開発は、投資する資金は最低限で実現可能なように思えます。
Nikon D7を発売しなくてもZ 9でいいじゃないかとも思いますが、同じ重量、サイズや操作系、光学ファインダーによるバッテリーの持ち、マウントアダプタを利用せずネイティブなAF-Sレンズを利用でき、さらに電子シヤッターによる高速連写、AIによる被写体追尾機能、無音撮影、像面位相差センサーによるライブビューが可能と考えれば、Nikon D6を置き換える機種としてNikon D7を発売する意味もあるようにも思えます。
まだニコンの一眼レフを利用しているプロフェッショナルな人も多いでしょうし、その中で保守的な人も多いでしょうから、最新の機能を盛り込んだNikon D7は底堅い需要があるのではないかと思いますね。
そう考えると、来年のオリンピックイヤーにNikon D7の発表というのはあり得るのでしょうか?
期待は膨らみますが、個人的には残念ながらNikon D7の発売はないだろうなと思います。様々な状況を考えれば、いまニコンが一眼レフのフラッグシップモデルを利用している人にNikon D7を開発/発売している余裕はないでしょうし、その余裕があるのならミラーレスに集中したいというのが実際のところではないのかなと思いますね。
しかし、キヤノンがフラッグシップモデルから撤退したいま、一眼レフのプロフェッショナル向けフラッグシップモデルはブルーオーシャン(競争相手が少ない状態)ですので、Z 9をベースにしたNikon D7を発売することは面白い戦略になるのではないのかな?と思いますね。しかし、現実的にはかなり難しいのではないかと個人的に思います。
皆さんはどう思いますか?
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コメント
コメント一覧 (8件)
ブルー・オーシャンは厳密には「未開拓領域への展開」を指すらしいので、一眼レフ市場には当てはまらないでしょうね。むしろ刈り尽くされて市場としては終息に向かっているので、色で表すならグレー・オーシャンでしょうか?
Z9も(R3も)完璧・万能ではなくD6やD5を愛用し続ける方はいますし、D7を出せば一定数売れるでしょうけど未来志向とは言い難く、それよりはZ9IIなりZ9のファームアップなりに全力投球でしょうね。キヤノンが1DX4ではなくR1を出してくるのは100%確実ですし。
今更新規でレフ機は出さないでしょう。
とはいえ、ニコンZには高感度連写機に該当する機種が無い状態ですからね。
実際その辺りを補う機種を求める声は少なくないと聞きます。
Z9のファームアップで済ませるのか、Z9IIが登場するのか、はたまた高感度に振った別機種を出すのか。
噂が影も形もないので、ある意味気になっています。
>>オリンピック向けのプロフェッショナル用望遠レンズが一段落すれば、廉価な望遠レンズにも期待できるかもしれません
主さん良いこと言いますね。期待します。
やっぱりこういうのはユーザー心理としては明言してくれる方がありがたいのかもしれませんが、マーケティング戦略としてはあやふやにするのがいいんでしょう。とはいえ、ニコンが今後D一桁機を新開発する可能性は限りなく低いでしょう。企業体力を鑑みると、ある意味明言しているキヤノンより低い気がします。廉価のレフ機を含めるとそうとは言えないかもしれませんが…。
とはいっても、Z9が末期のD一桁機のようなパフォーマンスが出来るカメラかどうかと問われると厳しい部分がありますね。プロの現場を見ているとZ9もよく見るようにはなってきましたが、動き物(スポーツ)関係はまだまだD一桁機の出番がありそうですし、後継機を望む声もあるんですかね。
少なくともZ9がD6に引導を渡せるようなカメラでないことは確か。他の人も言ってますけど、高感度耐性が脆弱すぎますね。ミラーレスになってから高画素と高速連写は両立可能になったけど、高感度に対しては各社大きなブレイクスルーもなく、Z9においては他社の同画素機と比べても弱いという評価を聞きますね。
AFに関してもD5では位相差のクロスセンサー、Z9はハイブリッドAFのライン測距で、動体撮影においてはレフ機から退化していると言わざるを得ない。特にシングルポイントAF(一点AF)の精度と速度に不満があることは複数のプロが指摘している。
m4/3ではOMDSがクロスセンサーを実現しているので、将来的にはフルサイズでも搭載できるようになるとは思うけど、それまではプロの現場でD7?を求める声はあるかもしれない。
ニコンD7、キヤノンEOS-1D X IV の発売は無いと思います。
開発期間を考えれば発売の2年程度前には開発をスタートさせていたはずです。
何も噂の出てこないので現行品で行くのでしょう。
カメラ技術維持のためにはしばらくは販売は続けられると思います。
また光学製品らしさを味わえる一眼レフはなくなる事もないような気がします。
ニコン、キヤノンはどうするかわかりませんが。
D7は出ないように思いますね。
まだFレンズのラインナップは豊富ですがFF用のマイクロレンズはディスコンになりましたし、一眼レフに注力するよりZ 7II / Z 6IIの後継機やZ 9S?やZ 50より上のAPS-C機などの開発に力を注いでほしいです。
D6は一眼レフとして完成度が高いのでF6じゃないですがラインナップしてるだけでも十分に思います。
キヤノンはR1を出してくることがほぼ確実だと思いますがソニーもサンニッパの開発を発表してたり来年の夏季五輪に向けてボディも計画してるのか、α9 II後継機がどうなるのかも気になりますね。
もしオリンピックに向けて動きがあるとするなら、R3 α9系対抗のZ9Hなどでしょうか?
画素数を抑えた高感度モデルで、動き物に強くボディの作りやボタンのレイアウトはZ9と同一で良いかと思います。昔のD2H、D2Xのような関係かな。
レンズのディスコン状況を見てると、D7の可能性は無いように感じます。その事よりも、D6をいつまで販売するのかという事の方が現レフ機ユーザーには大切かも知れません。
来年D7が出ることはないでしょうか、D6、D5の買い替え需要があり、いずれD6の後継モデルが出る可能性はあるのではと思っています。
3年後に、D6の固定液晶、遅いライブビューでは商品力がありません。チルト液晶と像面位相差AFを取り入れたD6sなどが出る可能性はあり得ると思っています。