Nikon Z 8のバッテリー問題
海外のSNSなどでNikon Z 8では古いバッテリー、互換バッテリーが利用できないといった報告がでてきています。このことをニコンの陰謀だという人もいるようですが、実際にはどうなのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
- Z 8のバッテリーについて多くの報告を受けてテストを行ったあと、Nikon Z 8におけるEN-EL15の状況は以下の通りだと私は信じている。
- 公式にサポート:EN-EL15a、EN-EL15b、EN-EL15c
- 動作するがサポート対象外:EN-EL15(Li-ion20のマークのあるもの)
- 動作しない:EN-EL15(Li-ion01のマークのあるもの)
- 動作しない:ほとんどの他社製バッテリー。「使用できません」と表示される
- 2017年にニコンはEN-EL15バッテリーに関するお知らせをだしていた
- それは特にオーバーヒートを引き起こす可能性を回避するためのものだった
- すべてのLi-ion01マーク付きのバッテリーにこの問題があったわけではないが、他にもNikon V1でバッテリーがすぐに劣化し交換の時期が報告される傾向があった
- ニコンは返品されたLi-ion01をLi-ion20のバッテリーと交換した
- ニコンのバッテリーはプラスとマイナスの電圧だけが重要なのではない
- USB Power Deliveryはバッテリと充電器が通信するのも特徴だ
- ニコンはバッテリーが大容量化するなかで伝達するデータ内容を変えてきた
- 正しい電圧であれば互換バッテリーが動作するのではなく、正しい信号、USB充電では正しいプロトコルで応答する必要がある
- 知らないかもしれないが、ニコンの様々な機器は電圧、アンペアなどの負荷条件が異なっている
- 興味深いことにZ 6/Z 7II、Z 8、Z 9では、それぞれ充電時の特性が異なっている
- 従ってニコンがカメラ内部の電子回路に違いを持たせていることは明らかだ
- 基本的なバッテリー構成を使い続けることで、変更が必要になったり、期待値が狭められたりする可能性がある
- 例えば、EN-EL15aはZ 8では充電できないが、EN-EL15bとEN-EL15cでは充電可能だ
- 陰謀論者は、ニコンは経営的に純正バッテリー購入を強制していると言い続けている
- 事実は単純で、電子設計と要求が変化するに従って、ニコンは電池の取り扱い方を変更し、一定の許容範囲内になければならないように変更したのだ
- 過熱したバッテリーは使いたくない
- エネルギーをバッテリーに入れたり出したりする方法が間違っていると過熱する可能性がある
- 極端な熱はバッテリーを変形させる傾向があり、発火する可能性もある
- 結論:ニコンが提案するようにZ 8では、EN-EL15a、EN-EL15b、EN-EL15cを利用しよう
ニコンが純正バッテリの購入を強制している??
上記は要約したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、海外ではNikon Z 8で互換バッテリーが使えなくなったという声が結構でています。そのため、ニコンは、ニコンの利益を最大化させるために古いバッテリーや、互換バッテリーを使えないようにし、ニコン純正のバッテリーの購入を強制しているのでは?と考えている人が一定数いるようですね。
なかにはDRM(デジタル著作権管理)のシステムを利用して、バッテリーをニコン製品のものしか使えないようにしているのではと考えている人もいるようです。パソコンやスマホで音楽を購入したとき、曲を聴く場合には特定のプレイヤーでIDとパスワードの認証が必要となるアレみたいなものです。
しかし、この記事ではそのようなことではなく、ニコンは単にバッテリーの取り扱いを変更したに過ぎないとしています。これは、恐らくですが、電池のサイズを変更しないようにし、互換性を保ったままバッテリーの容量を増やしていった結果、より厳密に電池の状態を管理する必要がでてきたのではないかなと思いますね。またカメラへのエネルギー供給が大きくなった結果、安定して動作するバッテリーでなければならなくなったという可能性もあるのだろうと思いますね。
そのため純正バッテリーのように、個体差が少ないバッテリー(ニコンが設定した許容値にあるバッテリー)しか利用できないようにしているのだと思います。しかし、互換製品の場合は個体差が激しかったり、USB PDの正確なプロトコルで返事をしなかったりして、それで利用できないという表示を出しているのではないかと考えているようです。
もし仮に完全にニコン純正しか利用できないようにすると、たぶん例の互換インクカートリッジのように裁判沙汰になる可能性があると思いますね。そのため利用はできるけど、数値が正確な範囲内になければ利用できないようにしているのだろうと思います。もし純正でも劣化したり、外れバッテリーにあたると利用できないので、ニコン製品だけを排除するものではありません。
よくよく考えれば、それもそのはずで、Nikon Z 8はEN-EL15aでは本体内の充電はできませんが、使用して撮影することはできます。また、EN-EL15でも保証外だが動作はするとしています。もしDRMや何らかのデータのやりとりで互換バッテリーを排除するのなら、EN-EL15にもその仕組みがなれけばいけません。しかし、EN-EL15(Li-ion20)の発売日は2013年です。バッテリーの将来のためにわざわざそのような仕組みを予備的に設けておくなんてことはないだろうと思いますね。従って、単純に互換バッテリーが純正ほどの品質がないか、正規の充電の手順を踏んでいない可能性が高いだけではないのかなと思います。
たぶん様々な人がいま調べていると思いますので、そのうち結果がでるのではないかなと思いますね。そして、ひょっとしたらサードパーティーメーカもしっかりした互換バッテリーを発売してくる可能性もあるのかなと思っています。
(記事元)https://www.zsystemuser.com/nikon-z-system-news-and/
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コメント
コメント一覧 (5件)
NIKONは、CANON、SONY、OMDに比べると、バッテリーに関しては良心的価格なので、敢えて互換を買う必要性は小さいと思います。
バッテリーに関しては今までパナソニック、キヤノン、ニコン、ペンタックスの
一眼レフやミラーレスを使用してきましたがニコンが一番酷いですね。
但しNikon1シリーズ しか使ったことがありませんので他の形式については不明です。
手持ちのV2用バッテリーは耐久性がなく互換品と同じ程度です。
パナソニック、キヤノンは10年前のバッテリーでも容量は多少落ちますが
正常に使用できます。
V2用バッテリーの寿命は使い始めてから2年程度で使用に耐えなくなります。
また後ろのアルファベットで互換性が保てないのも困りますね。
Nikon1シリーズも後ろのアルファベットで使えるカメラが限られます。
妙にバッテリーネタが続くと思えば、なるほど?
Nikon1のネタを思い出す人が多いのかもしれないですね。
Vシリーズは特に変遷が酷く、かなり批判がありましたね。
・V1:EN-EL15(レフ機及びZフルサイズ機採用)
・V2:EN-EL21(他機該当無し)
・V3:EN-EL20a(COOLPIX P1000/950採用)
あれこそまさしく「バッテリーを買わせる」手法そのものでした。
まぁ今回のZ8はシステムの電力調整の結果でしょうし、それまでの純正バッテリー(EN-EL15系)を使えば問題無いので皆さん普通に純正を買いましょう。
少なくともEN-EL15系は10年以上採用され続けている企画なだけあって信頼性は高いですよ。
Nikonistさん
おはようございます。
私は基本は純正バッテリーを購入しています。
Nikon1 のバッテリー戦略は酷かったですね。
Nikon1については現状V2、S1、J1 を所有していますがニコンの純正バッテリーは
本体製品の販売終了後においてバッテリーの販売終了が早すぎますね。
後継機種及び別機種にも使っているバッテリーは別ですが。
せめて修理対応期間が終わるまで、可能なら10年程度は販売して欲しいと思います。
レンズに対する不具合の無償修理保証も標準ズーム1本のみでした。
仕方が無いので高倍率ズーム等、有償修理しました。
バッテリー価格もヨドバシで買う限りは他社と同程度のように思います。
最近、互換バッテリーによる火災が身近で起こりました。
非純正の安さには惹かれるものがあるのも事実ですが、万が一の場合影響が余りにも大きすぎます。
ここは安全を買うという認識で、純正を強くお勧めします。