43rumorsの読者が、2020年の7月に公開されたオリンパスのOM-D Webcam Betaというソフトウェアが、2021年に動作しなくなったことに気がついた。
私はよい光学性能とズーム機能のある素晴らしいE-M1X(またはE-M1 II)をウェブカメラとしてこのソフトウェアを利用してきた。回避方法は、PCの日付を手動で2020年末に変更することだが、これが原因で電子会議ソフトZOOM(会議の日付が時計の時刻と大幅に離れてしまう)や、ブラウザ(firefox)によりブロックされてしまう(ウィルスの恐れ)、そして最後にリモートでLightroomのデモンストレーションをしようとしていたのだが、実際の時刻と24時間の違いがあると受け入れてもらえないことを教えてくれた。
(記事を一部引用して意訳しています)
オリンパスのWebカメラ化ソフトが動作しなくなった?
4/3 RumorsがオリンパスカメラをWebカメラとして利用することができるソフトについて報告しています。
記事によれば、オリンパスが公開しているカメラをWebカメラとして利用することができるようにするソフトウェアが2021年になり利用できなくなったとしています。解決する方法としては、コンピュータの日付を2020年に戻すことだとしていますが、それだと他のソフトが利用できなくなることがあるので、実際の利用は難しい状況になっているようです。ただし、これが日本国内で公開されているソフトについて、同様の問題が生じているのかどうかは明らかではありません。
どのような状況になって動作しなくなってしまったのかがわからないので、なんともいえないのですが、日付を2020年に戻すと利用できるということのようですので、2021年には利用できなくなるようにしていたか、もしくは何かしらのバグによって動作しない状況になってしまった可能性が高そうです。もし何かしらエラーのダイアログがでたり、ソフトが強制終了されてしまうとしたら何かしらのバグの可能性が高いのかな?と思いますね。
最近のコンピュータ、家電、スマホなどはインターネットに接続しています。そのため、時刻を通知するNTPサーバを利用して、かなり正確な時刻で運用されていて、数時間も時刻がずれるようなことはありません。なので、コンピュータやスマホの時刻は正しいものとして運用されている場合が結構あります。
例えばPCの日付がずれていると、サーバとの暗号化通信を実現するhttps通信において、サーバ側から受け取る電子証明書の有効期限が有効期間なのにも関わらず、期限切れと判断されて接続ができないといったエラーが表示されることもあります。
また最近のソフトは月の定額制で購入するソフトがありますが、これもコンピュータの日付を変更すると永久に利用できる可能性があることから、実際の日付やPCの日付を確認して制限するようなことをしているソフトもあります。
そのため、オリンパスのWebカメラ化ソフトが日付を変更して利用できたとしても、その他のソフトが使いづらい状況になってしまうため、現実的ではないということが言えそうです。
オリンパスの事業譲渡との関係は?
単なるバグの問題ならいいのですが、気になるのはオリンパスのカメラ事業がJIPに譲渡されたタイミングが、まさに2021年1月だったということです。既存のソフトに関しては、当然その権利関係もJIP側に譲渡されていると思います。
ただ、このソフトはβバージョンで正式発表のものではありません。そうなると、βバージョンの権利関係については不透明だった可能性もあり、それが関連している可能性もありそうですよね。
そして、単なるバグだったら特に問題はないと思うのですが、その場合、OMデジタルソリューションズがどのように対応してくれるのか、素早い対応をしてくれるのか、それともしばらく対応がないのかなど、今後のサポートに関しての試金石となりそうですので、今後の対応を注視していきたいと思いますね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
ソフトの使用ライセンスが切れたのではないでしょうか。
各社の同等ソフトもライセンス供与という形で外部から買っているだけだと思われます。