キヤノンは国内で2週間休止していたデジタルカメラ生産を16日に再開した。中国からの部品供給が以前より安定してきたほか、他国・地域からの代替調達にも取り組んだ。ただ、新型コロナが世界的に拡大しており、当面綱渡りの状況が続きそうだ。
ソニーはマレーシアのテレビ工場などを31日まで閉鎖する。現地政府が新型コロナ対策の一環として工場休止を指示したという。今後、テレビ販売に影響が出る可能性がある。
電子デバイスメーカーもサプライチェーンの中国依存は大きな課題だ。ジャパンディスプレイ(JDI)は主に中国の自社工場と生産委託先で液晶パネル製造の後工程を行っており、新型コロナの影響を受けている。主要顧客の動向を注視しながら、供給網の見直しを進める必要がある。
電機業界は人手のかかる組み立て作業などで生産委託を多用しており、それがサプライチェーンを複雑にしている。
(記事を一部引用しています)
キヤノンは工場再開
ニュースイッチが各社の製品製造について報告しています。全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、キヤノンは国内で休止していたデジカメの生産を16日に再開していたそうです。いまから1週間ほど前に再開していたのですね。中国からの部品供給が安定してきたことと、他の国からの部品の調達も実施した結果、再開ができたようです。ただし、世界的に拡大しているから、その他の国からの調達も滞る可能性があるということなのでしょうか?当面は綱渡り状態になる可能性が示唆されています。
ソニーについてもテレビ製造工場を今月末まで閉鎖するとされています。デジカメそのものには触れられていませんが、テレビだけでなくミラーレス、コンデジにも影響が及んでいる可能性もありそうで心配ですよね。
細かなところまで入り込んでいる中国産製品
現在では中国の人件費のコストが上昇して、中国に工場を建てるのと、例えばアメリカに工場を建てるのとでは、輸出コストなどを考えるとアメリカで生産したほうが安くなっているとも言われています。
ですが、中国の人件費が圧倒的に安かった頃は、機器を購入してオートメーション化するよりも、中国で人を雇ったほうが圧倒的に安いということで中国で生産する企業が多かったですね。
例えば食品なんかが典型的な例で、魚をさばいて骨を取って冷凍して日本に輸出するですとか、ほうれん草を選別して冷凍食品にしたりなど、手間がかかるようなことをすべて中国工場で行って、仕上がった製品を輸入して販売しているということが多いです。
ですので、いったん、今回のような事態になると中国から材料そのものが入ってこなくなるため、商品を供給できなくなるという問題が発生してしまう可能性があるわけですよね。なので、できるだけ複数から供給してもらうなどリスク分散することが重要だと思いますね。
たぶん、今回のことを教訓に多くの会社で、利用している部品などは原材料をどこから輸入していて、どのように作られているのかを把握し、今回のようなことがあったときに生産に大きな問題が発生しないよう様々なことが制度化されるのではないのかな?と思います。
カメラの購入者についても、カメラがなくては生活できないというプロフェッショナルなカメラマンよりも一般的な購入者のほうが数としては多いと思いますので、いまの状況が早く改善しないとメーカとしては本当につらいことになりそうですので心配です。
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00010001-newswitch-bus_all
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コメント
コメント一覧 (2件)
中国の新型コロナウィルス感染者は累計では8万人を超えますが殆どの人が回復し
今日現在では韓国の患者数を下回っています。
(韓国も累計ではなく今現在の患者数です)
中国はもう以前の製造能力を取り戻しつつあると思われ、したがってキヤノンの工場も
生産が軌道に乗ると思われます。
ニコンを含め他社も同様と思われます。
部品調達は難しいです。
品質を保つのが大変で同じ仕様、図面であっても違う物になり性能の標準偏差が変わったり
中心位置がずれたりします。
カメラは出荷検査で規格範囲の上と下は跳ねられます。
(規格範囲より性能の良い物も出荷されません)
急な変更はしにくい物です。
今後は少し時間を掛けて調達先を分散するかもしれませんが。
>カメラは出荷検査で規格範囲の上と下は跳ねられます。
(規格範囲より性能の良い物も出荷されません)
ほ~ 知らなかったです。