ソニーインタビュー:Eマウント開放はチャンス RX1R IIIはコンセプトモデル

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RX1R III
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ソニーへのインタビュー

売れ筋のラインナップは?

現在の主力はα7 IVとα7 IIIだ。写真、動画、価格のバランスが取れたカメラで、最新機種ではないものの、非常に好調な売れ行きを維持している。海外では傾向が異なっている。例えばアジアではα7C IIが主流で、文化的要因や外付けファインダーの受け入れやすさが影響していると考えられる。とはいえ、世界的にはα7 IV、α7C IIのシリーズが最も強い。

APS-Cシリーズの今後は?少し停滞しているようだが

フルサイズのラインナップが強力なのは事実だが、APS-Cも依然として存在感がある。特にα6400は古いモデルながらも根強い人気があり、α6700も着実に市場に浸透している。APS-Cはファインダーが横にあるという独自の設計思想だが、ヨーロッパではファインダーが中央にあることが好まれる傾向がある。

α7 Vへの期待が高まっているが、ユーザーの要望にはどう対応しているのか?

ソニー製品は長期間使えるよう設計されている。α7 IVは発売から時間が経過していても、今なお優れた性能があり、売り上げのトップ5に入っている。もちろん、後継機への期待はある。α7S IIIの時もそうだった。しかし、我々の方針は毎年のように更新するのではなく、世代ごとに大きな技術革新を盛り込み、長く使える製品を作ることだ。例えばα9 IIIはグローバルシャッターを搭載して技術的に大幅に進化を遂げた。

サードパーティメーカーが、より高性能で明るいAFレンズを次々と発表している。ViltroxやLaowaのような新興ブランドの台頭についてどう考えているか

ソニーは2010年にEマウントを開放して以来、ユーザーに最大限の自由と選択肢を提供するという哲学を貫いてきた。それこそがEマウントシステムの魅力であり、ソニーレンズだけでなく他社製レンズも使えることで、描写や特性の幅が広がる。この開放によってEマウントはほぼユニバーサルな存在となっている。私たちはこれを驚異ではなく、チャンスと捉えている。選択肢が増えるほど、Eマウントの価値も高まる。

RX1R IIIに対するやや厳しい評価には驚いたか?特に価格面での批判についてはどう受け止めているのか?

RX1R IIIはコンセプトモデルだ。エンジニアたちは初代のRX1Rのコンパクトでミニマルな形状を守ることにこだわった。その選択には当然トレードオフが伴うが、製品のDNAに忠実であり、ポケットサイズでありながら高級感と個性を兼ね備えたカメラという位置づけだ。搭載されているZeiss 35mm f/2レンズは、わずかな周辺減光を含めて独特の味わいがあり、それを好むユーザーも多い。常に開放から完璧な解像性を求める風潮があるなかで、我々がユーザーの期待値を少し甘やかしすぎたのかもしれない。価格については、確かに4900ユーロという価格はニッチ向けだ。しかし、実際には多くの注文があり、確かなニーズに応えられていることが証明されている。

高級コンパクトの人気を受けてRX100 VIIの後継機が登場する可能性は?しかもVlog向けではないモデルとして

その可能性は否定できない。RX100シリーズは長年にわたり高い評価を受けてきたし、Vlog以外の用途に特化したモデルを求める声もある。ただ、今のところ具体的な発表はない。

RX1R IIIはコンセプトモデル

ソニーへのインタビューをPhotorendが伝えています。上記は一部を引用したものになりますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。

インタビューでは様々な内容に触れられていますが、特に印象深いのはAPS-Cカメラ、Eマウントを開放していること、RX1R IIIの世間での評価についての返答です。APS-Cカメラについては、フルサイズよりもラインナップが少ないことは認めつつ、依然として存在感があるとしているので、決してAPS-Cカメラを諦めたわけではないことがわかります。

またEマウントを開放していることについて、サードパーティレンズメーカーが参入しているものの、これはEマウントの強みになるとしています。しかし、テレコンや連写制限があるので完全に開放されているわけではなく、ソニーはこの点において純正レンズとの差別化を図ろうとしていると思われます。

RX1R IIIについては、コンセプトモデルであると断言しています。コンセプトモデルというと展示会などで展示される試作品や参考出品モデルのイメージが強いですが、RX1R IIIはすでに発売が開始されているカメラです。この場合、市場調査や市場の反応を見るために発売された製品ということになるのだろうと思いますね。

そのため製品の販売数を求めているわけではないので高価格になりニッチな製品になっていることを認めつつも、製品そのものは多くの受注があり、製品にニーズがあることがわかったようです。

今は大きなセンサーを搭載し、小型で、手頃なズームレンズを搭載したカメラの選択肢が少ないことと、コンデジが復活しつつあるため、強い需要があるのだと思われますね。この結果を見てソニーは新たなコンデジを開発する可能性は少しだけ高まったと言えるかもしれません。

photorend

ソニー 最新情報!

RX1R IIIの主な仕様

RX1R IIIの主な仕様
スクロールできます
センサーサイズ35mmフルサイズ Exmor R CMOSセンサー
画素数静止画時: 最大約6100万画素
動画時: 最大約5080万画素
レンズツァイス ゾナーT* 35mm f/2
センサークリーニング
イメージプロセッサBIONZ XR
手ぶれ補正電子式
手ぶれ補正効果
高速連続撮影約5コマ/秒
動画撮影最大4k 30p
シャッター速度メカシャッター:1/4000-30 秒
電子シャッター:1/8000-30 秒
ISO静止画撮影時: ISO 100 – 32000
フォーカスポイント静止画時: 最大693点(位相差検出方式)
EVF0.39型 約236万ドット
背面液晶3.0型 タッチ式約236万ドット
メモリカードスロットSD(UHS-I/II対応)カード用スロット
サイズ113.3×87.5×67.9mm
質量バッテリー、 メモリーカード含む: 約498g
画像タップで拡大します
RX1R III

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