信頼性のあるソニーセンサーの情報筋であるLuke Driftwoodが最新の情報の流出をシェアしている。それによれば、新しいソニーの4300万画素、8k対応のAPS-Cセンサーが民生用カメラ用に作られたようだ。これはプロフェッショナル向けのビデオ用であることを意味していない。8k 12bitと積層DRAMについては特に興味深い。
大きな疑問が。誰がこのセンサーを使うのだろう?富士フイルムがX-H2で?ニコンがZ70で?それともソニーがα7000で?
(記事を一部引用して意訳しています)
(記事元)https://www.mirrorlessrumors.com/and-here-comes-the-new-sony-43mp-8k-aps-c-sensor-who-is-going-to-use-it/
ソニーが新APS-Cセンサーを発売?
MirrorlessRumorsがソニーの新センサーについて報告しています。
記事によれば、ソニーが新しいAPS-Cセンサーを供給するようで、そのセンサーは4300万画素で8k動画対応のものになるようです。そして、さらにこのセンサーをどのメーカが利用するのか?ということが、早速話題になっているようですね。
キヤノンは一眼レフとミラーレスに関してはデュアルピクセルCMOSを採用していて、これはキヤノン内製のセンサーです。なのでキヤノンは採用しないとして、富士フイルムなのかニコンなのかソニーなのか?というところが気になるところですね。
積層型DRAMが意味すること
今回のセンサーは積層型DRAMセンサーになっているようです。これは従来のCMOSにDRAMを搭載させたような感じになっていて、センサーの上面からフォトダイオード、DRAM、電子回路という順番になっています。既存のセンサーはフォトダイオード、電子回路という順番です。
恐らく、こうすることによってフォトダイオードで検出した電気信号をいったん直接DRAMに保存し、その後にDRAMからデータを読み出すということをしているのでしょうね。
こうすることによって、いわゆるこんにゃく現象、ローリングシャッター歪みを最小限にできるのだそうです。CMOSセンサーはいくら読み出しが早いといっても、すべて同時に読み出すことが、これまではできませんでした。1画素ずつ順番に読み出していると、数千万画素という画素数がありますので、結構な時間がかかります。読み出している間に、まだ読み出していない部分の画素が、動いた被写体を撮影したデータを出力するようになるので、被写体が斜めに歪んだような画像になってしまうわけです。いわゆるこんにゃく現象です。ですが、仮にCMOSセンサーにDRAMを搭載し、1画素に何ビットかのメモリを1対1で対応させて読み出すことができれば、全画素をほぼ同時に読み出せることになりますよね。こうすると、読み出し速度はとても速くなり、こんにゃく現象も解消するということになるはずです。
発表されたセンサーがどのようにしているかは不明ですが、既存の積層DRAMセンサーは従来の読み出しの4倍ほどになっているそうです。そうするとメカシャッターのないスマホ、廉価コンデジ、廉価ミラーレスなどでもこんにゃく現象が解消する可能性があるので、特にスマホなどでは嬉しいことになるのかな?と思いますね。そう考えるとNikon 1のセンサーって実はかなり先を行ってたセンサーなんだなと改めて思います。
そして、上記のセンサーですが、4000万画素以上で8k対応ということで、どのメーカが採用してくるか非常に興味があるところですね。ニコンがZ70などでこのセンサーを採用して欲しいな?と思います。
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コメント
コメント一覧 (1件)
ヒトが移動しながら写真を撮影する場合、他の荷物との兼ね合いで持って行ける荷物量はある範囲内に限定されるのは事実です。そういう意味では、必要とされる性能が担保されるなら、機材は操作性を無視しない範囲で小型であるほうが好まれます。
近年の急速なカメラ性能を見ていると、「果たして皆さんがすべてフルサイズを使用する必要があるの?」と思ってしまいますね。逆に、過剰な画素数のためPCでの後処理が難しくなっています。
そういう意味では、APS-Cが一般人のベストチョイスなのかなと思うようになってきました。ただ、レフ機の2代巨頭メーカーであるニコンもキヤノンもAPS-C向けにはあまり専用レンズを出していません。あくまでフルサイズが本命です。
このあたりも、最近ユーザーを増やしつつあるカメラメーカーとは異なる考え方なんでしょうね。