Nikon Z5IIレビュー
Nikon Z5IIのレビューが公開されています。どのように評価されているのか、この記事で詳しくお伝えします。
Nikon Z5IIは2000ドル未満の価格帯のカメラとして、ほとんど信じられないほどの優れたカメラだ。これまでのこの価格帯のカメラは、高価格機の機能を大幅に省略したものや、古い技術を組み合わせたモデル、あるいはすでにピークを過ぎた古い機種を廉価市場向けに再販売したものが多かった。しかし、Nikon Z5IIはそうではない。
Nikon Z5IIは優れたオールラウンダーで、非常に良好なオートフォーカスのある設計性と操作性の高いボディに、優れた画質と良好な動画性能を兼ね備えている。フルサイズカメラである以上、多くのレンズはやや大きく、かつ高価になりがちだが、それは画質の恩恵を受けるための代償だ。部分的には前世代のセンサーがすでに非常に優れているため、現代的なカメラにとっても堅実な基盤を提供できている(パナソニックのより高価なLUMIX S1IIEも同じセンサーを採用している)。さらに最新のNikon Z6IIIが大幅な高速化を果たしたことで、Nikon Z5IIはその領域を侵すことなく十分な性能を発揮することができる。そのため、より上位のNikon Z6IIIを脅かすことなく、説得力のある動画性能を提供できているのだ。
多くの主流のカメラと同様に、Nikon Z5IIのメニューは整理や改善の余地がある。絞り優先派としては、オートISOのシャッタースピードの下限設定にもっと簡単にアクセスしたい。とはいえ、iメニューのカスタマイズ機能や、カスタム設定メニューが各項目の最後に使用した設定を記憶してくれるといった工夫によって、その煩雑さはある程度軽減されている。この複雑さの一因は、Nikon Z5IIが非常に多機能であることにある。ニッチな用途かもしれないが、フォーカスブラケット撮影、インターバル撮影、マルチショット高解像度撮影、そして10年前のニコンのプロフェッショナル向けスポーツカメラよりも高速な連写性能など、Nikon Z5IIは驚くほど柔軟だ。その過程で、手ブレ補正や適度なサイズのバッテリーを省くこともなかった。
ニコンのやや制限的なサードパーティレンズ対応が緩和されれば理想的だが、それ以外に熱心な写真愛好家がこのカメラに望むものはほとんどないだろう。もちろん、より高解像度の機種や、動画性能を高めるための高速センサー搭載カメラ、堅牢性や追加機能のあるプロフェッショナル向けモデルも存在する。しかしNikon Z5IIは非常に多く、そして多様な写真家にとっては必要十分なカメラであり、どの方向性で創作活動をしても、そう簡単に物足りなくなるようなことはないだろう。本当にそれ以上を必要とする人は、ごく少数に過ぎないはずだ。
- 長所
- 優れた画質
- 様々な被写体に非常に優れたオートフォーカス
- 優れた操作性と人間工学
- 画像安定化、インターバル撮影などの強力な機能
- 豊富なビデオモードとサポート機能
- 簡単に使えるHDR静止画と動画キャプチャ
- Snapbridge アプリは、かなり安定して動作する(少なくとも Android では)
- 短所
- メニューが長すぎて機能がない
- 被写体認識は、カメラがフォーカスするように指示したものから逸れてしまうことがある
- 動画のオートフォーカスの信頼性が低い
- 動画はローリングシャッター歪みが出やすい
- 4K 60pを配信するにはトリミングが必要
- バッテリー寿命は素晴らしいというよりは、まずまず
- 背面スクリーンが展開された状態でカメラがビューファインダーモードに切り替わるのを止めるセンサーがない
- ニコンによってレンズの選択肢が制限される
素晴らしい性能のカメラ
Nikon Z5IIのレビューをDPREVIEWが公開しています。上記はまとめ部分を引用したものになり、より詳細な解説やサンプル画像などがありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、レビューでは様々な点に触れられています。最初に触れられているのは古いセンサーを搭載していることですが、最先端のセンサーではないものの歴史的に非常に優れた性能のセンサーで、静止画においてはまったく問題ないと言えるようです。ただし、動画ではローリングシャッター歪みが目立ちやすいという欠点があるようですね。このあたりは動画もある程度は撮影できる静止画向けのカメラとして設計されているからかもしれません。
しかしNikon Z5IIのアピールポイントはやはり最新世代のイメージプロセッサを搭載していることによる被写体認識や被写体追尾性能にあるようです。
価格はNikon Z5ほど安価にはならなかったものの、ライバルよりははるかに安くそれでいて性能が高くボディ内手ぶれ補正も搭載されているということで、かなり競争力のあるカメラであることは間違いないようです。
日本国内でもNikon Z5IIは好調なようで、ヨドバシやマップカメラのランキングでは上位の常連カメラとなっています。このカメラは最安値で22万円前後で購入できるので、10万円台まで下がればさらに価格的に魅力になって、さらに売れると思いますね。ただ、記事執筆時点では、大手の有名ショップ、カメラのキタムラ、ビッグカメラなどでは在庫がない状況になっていて入手しにくい状況が続いています。ショップを選ばずに通販で購入してもいいのなら入手可能ですが、カメラを通販で買いたくないという人も一定数いると思いますので、その場合には地元の家電量販店か、カメラのキタムラ、地元の老舗カメラショップなどを検討してみるといいかもしれません。
さらにニコンの新製品の最新の噂を「ニコンの噂されている新製品の噂のリスト それぞれの噂について詳しく説明」にて詳しくお伝えします。
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センサーサイズ | 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(フルサイズ/FXフォーマット) |
画素数 | 2450万画素 |
センサークリーニング | イメージセンサークリーニング |
イメージプロセッサ | EXPEED 7 |
手ぶれ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
手ぶれ補正効果 | 中央7.5段 |
高速連続撮影 | 高速連続撮影(拡張):約14コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャー+(C15):約15コマ/秒 ハイスピードフレームキャプチャー+(C30):約30コマ/秒 |
動画撮影 | 最大4K 60p |
シャッター速度 | 1/8000~30秒 |
ISO | 常用ISO 100~64000 |
フォーカスポイント | 273点(シングルポイントAF時)、299点(オートエリアAF時) |
EVF | 0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット |
背面液晶 | バリアングル式/3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット |
メモリカードスロット | デュアルSDメモリーカードスロット |
サイズ | 約134×100.5×72mm |
重量 | 約700g バッテリーおよびメモリーカードを含む |
コメント
コメント一覧 (3件)
Z5Ⅱ は結局の所 AF を強化した Z6Ⅱ だから
動き物の撮影が少ない方でしたらZ6Ⅲ は必要ない
かもしれません。
(細かいスペックは異なるかもしれませんが)
センサーの関係でZ6Ⅲ はS/N比がかなり悪いです。
Z5Ⅱの評判が良いのは当然かも知れません。
※何故かMicrosoft Edgeでは繋がらずFirefoxでは繋がる
原因は何でしょう?
原因はWindows updateのようです。
お騒がせしました。
そこまで言うほどひどいですか?
Z6IIIを使っている限りではそう感じることはほとんどないのですが・・・。