2019年、静止画・動画を合わせたカメラ全体で最も売れたのは?。BCNランキングで19年の1年間、静止画をメインのカメラと動画メインのカメラをまとめて「撮影機器」とし、販売台数ランキングを20位まで算出した。その結果、19年で最も売れた撮影機器はニコンのコンパクトデジカメ「COOLPIX A100」だった。販売台数シェアは4.92%。2位がソニーのデジタルビデオカメラ「HDR-CX680」で4.22%、3位がGoProの「HERO 7 Black」で4.19%だった。トップ3のうちカメラ1機種、デジタルビデオカメラ2機種という結果になった。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.bcnretail.com/market/detail/20200202_156249.html
デジカメ、ビデオカメラで最も売れたのはCOOLPIX A100
BCNが2019年に最も売れたカメラ(ビデオカメラを含む)のTOP20を報告しています。
記事では2019年に売れたデジタルカメラ、ビデオカメラの両方を合わせた販売ランキングを公開しています。ランキングの詳細については記事元のリンクからご覧ください。
記事によれば、2019年に最も売れたデジタルカメラ、ビデオカメラは、なんとニコンのCOOLPIX A100だそうです。販売台数シェアは4.92%で1位です。平均価格は9300円だそうで、かなり安いので売れているのだと思われますね。今でも廉価コンデジは光学ズームがあることや、カメラ専用の機器になるので仕事上で必要な確認写真の撮影、子供が利用するために購入してあげるなどの用途があるようです。
記事によれば、レンズ交換式のデジカメは5機種しかランクインしていません。上位から挙げてみると、EOS Kiss M、α6400、EOS Kiss X9i、D5600、EOS Kiss X9の5機種です。そのうちミラーレスはEOS Kiss Mとα6400です。こうみるとミラーレスのほうが売れているようですが、一眼レフもまだまだ売れていることがわかりますね。でも、EOS Kiss Mはα6400の1.6倍ほど売れており、D5600の約2倍ほど売れていますので、ミラーレスではEOS Kiss Mの一人勝ちというような状況になっていることがわかります。
販売金額ベースで考えると素直に喜べない
ニコンのCOOLPIX A100はシェア4.92%で1位でも、平均単価が9300円なので価格があまりにも安く利益的貢献できているとは言えない状況だと思います。ランキング入りしている製品で、唯一10万円台の価格でランク入りしているのはソニーのα6400で、こちらはシェア1.64%、平均単価で11万5100円です。仮に一つの指標として、シェアと金額を乗じた場合には以下のようになります。
・COOLPIX A100 4.92×9,300=4万5756
・α6400 1.64×115,100=18万8764
という感じになり、α6400のほうが販売台数は圧倒的に少ないですが、販売金額が高いのでCOOLPIX A100よりも合計の売上高は高いと考えられますね。なので、販売台数が多ければいいというわけではなく、販売金額も高いということも重要になります。
レンズ交換式カメラのEOS Kiss Mも比較的平均単価が高く、販売シェア2.64%、平均単価8万1400円となっています。これも試しに乗じてみると以下のようになります。
・EOS Kiss M 2.64×81,400=21万4896
平均価格はα6400より低いですが、シェアが圧倒的なので売上高的にはEOS Kiss Mがα6400より得られるという状況になっていることがわかりますね。このあたりはさすがキヤノンということが言えると思います。
このように販売台数(販売ランキング)が多ければいいというわけではなく、販売台数も多く、販売価格が高いことも重要になるといえそうです。Nikon Z 50は比較的に価格が高いわりに販売台数を稼げていると思いますので、いまのところは代数的にも金額的にもいいところにいっている製品なのかな?と思いますね。
ただしその他のニコン製品に関しては廉価な機種がランクインしているだけで、唯一の救いはD5600がランク入りしているぐらいな感じですので、もっと販売価格が高い製品をよりたくさん販売するようにしなければならないと思いますね。
そして、あれほど売れていると言われていたソニーのフルサイズミラーレスですが、ランキング全体で考えると、それでもTOP20に入ることが難しいような製品ということが言えると思います。ただし前述の通り価格は十分に高いので、売上金額で考えるとTOP20入りするかもしれません。金額ベースで考えるとどの製品が1位になっているのでしょうね。少し興味のあるところです。
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (1件)
1万円前後のデジカメは手ごろな価格のためか売れますね。
ニコンのCOOLPIX A100 がトップですが同じシリーズと思われるA10、A300 共々
旧製品になっています。
後継機を1機種ぐらい用意しても良いかなと思います。
可能ならば乾電池モデルも用意し、カメラ好きが遊べるようにキヤノン機の
ロシアンファームのようなものをニコンが提供してくれたら面白いですね。