EOS R5 Mark IIのバッテリー事情
EOS R5 Mark IIではサードパーディ製のバッテリーが利用できない可能性が浮上しています。なぜサードパティー製のバッテリーを利用することができなくなってしまったのでしょうか?
この情報を見逃していた人のために、特にバッテリーのプランが完璧だと思っていた人には言及する価値があるかもしれない。
キヤノンがEOS R5 Mark IIの電源としてサードパーティー製バッテリーを一時的に利用できなくしたようだ。マニュアルを調べたが、これに関する話題について言及されていなかった。
カメラを手にした数人と話したが、彼らはサードパーティー製のバッテリーパックではカメラはまったく起動しないことを確認した。ご存じの通りキヤノンはEOS R5 Mark IIの新機能をサポートするために新しいLP-E6Pバッテリーを発売したが、いくつかの制限があるものの、LP-E6NH/LP-E6Nバッテリーも引き続き使用することができる。オリジナルのLP-E6はカメラでは全く使用することができない。
サードパーティーの会社はLP-E6NH/LP-E6Nバッテリーをかなり長い間製造してきたので、これは単なる電圧やワット数の問題ではないと思う。キヤノンは現時点でその可能性を排除しているようだ。
サードパーティ製バッテリーの話題は常に多くの議論を呼び起こしている。これは常に自分がどれだけ安心できるか、そして時には財布がどうなっているかによると思う。
この状況は変わるのだろうか?キヤノンがサードパーティ製バッテリーをカメラで動作させるために認証する時間を費やすだろうか?バッテリー内のチップがカメラとどのような相互作用をするのかについては詳しくないし、メーカーがその通信をリバースエンジニアリングできるかどうかもわからない。仮にできたとしても、それが意味のあるものになるのかどうか、そしてキヤノンがファームウェアの更新で再びそれらを無効にする可能性があるのかどうかもわからない。
すでにLP-E6Pバッテリーの供給不足に言及されているが、これはすぐに混乱を招く可能性がある。カメラが公式に出荷され始めるとき、キヤノンが市場に十分なバッテリーを供給できることを願っている。
互換バッテリーは利用不可能に
キヤノンがEOS R5 Mark IIでサードパーティー製のバッテリーを利用不可能にしたと話題になっています。記事によれば、EOS R5 Mark IIがサポートするバッテリーは事実上、新発売されたLP-E6Pだけのようです。古いバッテリーについては、WiFiや有線LANの接続が不可能だったり、連射性能や動画を撮影する能力などが制限されるようです。そして、そもそも最初に発売されたLP-E6は完全に使用不可能です。
このことから、キヤノンはすでにLP-E6NH/LP-E6Nからバッテリー内に何らかのチップを内蔵させていて、それにより使用するバッテリーを認識するように考えていたことがわかります。
通常でしたら何かしらのプロトコルでカメラとバッテリーが通信して、使用するバッテリーや使用回数、充電回数のようなものを管理している可能性があります。これをリバースエンジニアリングして同様のやりとりをするような互換バッテリーを作ることも可能になるかもしれません。
しかしもし公開鍵暗号などを利用して、バッテリーをカメラに挿入したときに暗号化したデータをやりとりするような仕組みになっているとすると、ひょっとしたらサードパーティバッテリーメーカは互換バッテリーを作ることができなくなる可能性も考えられそうです。
このように技術的にバッテリーを利用できないようにすることが、欧米の法律や日本の独占禁止法のようなものに抵触するかどうかは法律などに詳しくないのでわかりませんが、ある程度、サードパーティーからの互換バッテリーの発売の抑止にはなりそうです。
キヤノンの言い分としては特定の性能を満たしていないとカメラを壊したり、性能が正常に発揮できない可能性があるということなのでしょうが、この言い訳が欧米で通用するのかどうかも不透明です。
ニコンも同様にバッテリーの電圧やワット数などを調べて、適正範囲にないバッテリーを利用できないように規制していると言われていますが、こちらはサードパーティだからといって排除しているわけではないので特に問題はなさそうに思えます。
最近はカメラが高額になっていますので、万が一のことを考えてわざわざ非純正のバッテリーを使う人も少なくなってきていると思いますが、少しでも安くアクセサリを購入したいという人には問題になるかもしれません。今後の動向が気になりますね。
(記事元)CanonRumors
EOS R5 Mark II | EOS R5 | |
センサー | 裏面照射積層CMOSセンサー | CMOSセンサー |
---|---|---|
アクセラレータ | 搭載 | |
静止画記録タイプ | JPEG、HEIF、RAW、C-RAW | JPEG、HEIF、RAW、DPRAW、C-RAW |
動画記録タイプ | RAW、XF-HEVC S YCC422 10bit、XF-HEVC S YCC420 10bit、XF-AVC S YCC422 10bit、XF-AVC S YCC420 8bit、News Metadata | ALL-I、IPB、RAW |
フォーカスブリージング補正 | 対応 | |
視線入力 | 対応 | |
AFエリア分割数(動画) | 最大975分割(39×25) | 最大819分割(39×21) |
測距輝度範囲(静止画) | EV−6.5〜21 | EV‒6.0~20 |
測距輝度範囲(8k動画) | EV−4.5〜21 | EV‒3~20 |
AFエリア | スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、全域AF、フレキシブルゾーンAF(AF1、AF2、AF3) | 顔+追尾優先AF、スポット1点AF、1点AF、領域拡大AF(上下左右)、領域拡大AF(周囲)、ゾーンAF、ラージゾーンAF(縦)、ラージゾーンAF(横) |
測光センサー(静止画) | 6144分割(96×64)測光 | 384分割(24×16)測光 |
シャッター(静止画) | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター、撮像素子によるローリングシャッター | 電子制御式フォーカルプレーンシャッター |
電子シャッター(静止画) | 1/32000~30秒(条件あり) | 1/8000~30秒 |
電子シャッターシンクロ同調 | 1/160秒 | - |
電子先幕シンクロ同調 | 1/320秒 | 1/250秒 |
高速連続撮影 | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約30コマ/秒(電子シャッター) | 最高約12コマ/秒(メカシャッター/電子先幕)、最高約20コマ/秒(電子シャッター) |
メカシャッター連続撮影可能枚数 | RAW:約230枚 | RAW:約66枚 |
手振れ補正効果 | 最大8.5段 | 最大8.0段 |
マルチアクセサリーシュー | 対応 | |
8k動画(最大) | 8k 60p | 8k 30p |
USB通信 | USB 10Gbps(SuperSpeed Plus USB/USB 3.2 Gen 2)相当 | SuperSpeed Plus USB(USB 3.1 Gen 2)相当 |
サイズ | 約138.5×101.2×93.5mm | 約138.5×97.5×88.0mm |
重量 | 約746g(バッテリー、カードを含む) | 約738g(バッテリー、カードを含む) |
WiFi 6Ghz | 対応 |
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コメント
コメント一覧 (4件)
発売されていないカメラに何を言ってんだと思いますね。
キヤノンを始め多くのカメラは互換バッテリーに関し建前上
使用不可ではないかと思います。
実際に使用できているのはバッテリーとしてではなく外部電源として
誤認識させているわけで何れ使用できるようにはなるでしょう。
それもカメラが発売後の話です。
互換バッテリーは粗悪な製品も多いので困った話です。
(購入直後に液漏れ、使用寿命の短さ等、体験済み)
純正の充電器で充電できない物もあるので不便です。
道理的に考えてモバイルバッテリーで給電できる様になった時点でサードパーティ製バッテリーは理屈上詰んでる
モバイルバッテリーの方が全然お得なんだし、経済性の観点からもサードパーティ製バッテリーは価格競争力も殆ど失ってる
コレだけモバイルバッテリーも安くなってるし、コレから益々安くなる可能性がある
その上、カメラの省エネも地味だけど進むだろうし
早く576万ドットのEVFをデフォルト化して欲しい
メーカーとしてのサポートが終了し、純正品が手に入らない状態になっているような機種であればやむを得ないかもしれませんが、電源(バッテリー)に関してはパフォーマンスにもろに影響しますし高性能なカメラにおいては純正一択かと。
持ち運びしながら撮影するようなシチュエーションにおいてモババで給電はちょっと現実的ではありませんから、2個目以降の予備バッテリーに(経済的な事情で)互換バッテリーを選ぶ人がいるんでしょうね。
いずれにしてもR5Ⅱのような高級機を使うのであれば、そこは惜しまず純正品を使ってあげて欲しいですね。
バッテリーからの供給電力から制限がかかるなのか、
バッテリーにICチップが組み込まれ識別して制限をかけているのかで議論は別れそうです。